JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 システム管理者ガイド
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24.3.4 管理コンソールからの電源制御
(1) 実行できる電源制御の種類
VMホストおよびVMゲストに対して,次の電源制御ができます。
(2) 電源制御の方式
Agentホスト,VMホストとVMゲストが共存した場合の電源制御の方式を次に示します。
表24-3 Agentホスト,VMホストとVMゲストが共存した場合の電源制御の方式
| 項番 |
管理対象サーバ |
カテゴリ |
電源制御のメニュー |
| 電源ON |
電源OFF |
強制電源OFF |
リブート |
| 1 |
Agentホスト |
Advanced Agentなし |
WOL |
Agent |
− |
Agent |
| 2 |
Advanced Agentあり |
SVP |
Agent |
SVP |
Agent |
| 3 |
VMホスト |
SVPあり |
SVP |
VM制御 |
SVP |
VM制御 |
| 4 |
SVPなし |
WOL |
VM制御 |
− |
VM制御 |
| 5 |
SVP不明 |
− |
− |
− |
− |
| 6 |
VMゲスト |
SVPあり |
VM制御 |
VM制御 |
VM制御 |
VM制御 |
| 7 |
SVPなし |
VM制御 |
VM制御 |
VM制御 |
VM制御 |
| 8 |
SVP不明 |
− |
− |
− |
− |
- (凡例)
- SVPあり:BladeSymphonyの場合は,VMホストがあるサーバモジュールがほかのサーバシャーシ上に移動されていない状態。HA8000の場合は,SVPボードのIPアドレスが指定されている状態。
- SVPなし:HA8000の場合に,SVPボードのIPアドレスが指定されていない,またはSVPボードが使用できない状態。
- SVP不明:BladeSymphonyの場合に,VMホストがあるサーバモジュールがほかのサーバシャーシ上に移動された状態。
- Agent:エージェントサービスを経由して電源制御を実行する。
- SVP:BladeSymphonyの場合は,SVP(BMC)経由で電源制御を実行する。HA8000の場合は,SVP(PCI)経由で電源制御を実行する。
- VM制御:CIMやVI APIなどを使用してVMホスト側で電源制御を実行する。
- WOL:LANアダプタ経由で電源制御を実行する。
- −:該当しない。
- 電源ON
- VMホストで電源ONを実行した場合,VMホストで設定されているVMゲストの電源指定に従って,VMゲストの電源がONになります。VMゲストの電源指定は,VMwareやHyper-Vなどの仮想化プラットフォームでの設定になります。
- 電源OFF
- VMwareの場合
- VMwareホストに対して電源OFFを実行した場合は,すべてのVMwareゲストがシャットダウンしてから,最後にVMwareホストがシャットダウンします(VMwareでの設定に依存します)。そのあと,物理サーバモジュールの電源がOFFになります。
VMwareホストがシャットダウンしても物理サーバモジュールの電源がOFFにならない場合,物理サーバモジュールの電源をOFFにするには,VMwareホストがシャットダウンしたあとに,強制電源OFFを実行してください。
- OSがインストールされていないVMwareゲストに対して電源OFFを実行するとエラーが発生します。電源OFFを実行したい場合は,強制電源OFFを実行してください。
- Hyper-Vの場合
- Hyper-Vホストに対して電源OFFを実行した場合は,Hyper-Vゲストは自動停止アクションに従ってシャットダウンしたり,停止したりします。
- OSがインストールされていないHyper-Vゲストに対して電源OFFを実行するとエラーが発生します。電源OFFを実行したい場合は,強制電源OFFを実行してください。
- 強制電源OFF
- VMwareの場合
- VMwareホストで強制電源OFFを実行した場合は,すべてのVMwareゲストが強制電源OFFされます。
- Hyper-Vの場合
- Hyper-Vホストで強制電源OFFを実行した場合は,すべてのHyper-Vゲストが強制電源OFFされます。
- リブート
- VMwareの場合
- VMwareホストに対してリブートを実行した場合は,すべてのVMwareゲストがシャットダウンしてから,最後にVMwareホストがシャットダウンします(VMwareでの設定に依存します)。その後,VMwareホストの電源ONが実行され,VMwareで設定されているVMwareゲストの電源指定に従ってVMwareゲストの電源がONになります。
- OSがインストールされていないVMwareゲストに対してリブートを実行するとエラーが発生します。リブートを実行したい場合は,強制電源OFFを実行したあと,電源ONを実行してください。
- Hyper-Vの場合
- Hyper-Vホストに対してリブートを実行した場合は,Hyper-Vゲストは自動停止アクションや自動開始アクションに従って動作します(Hyper-Vでの設定に依存します)。
- Hyper-Vゲストに対してリブートを実行した場合は,Hyper-Vのリセットに従って動作します。
- Agentホストとの共存
- [ホスト管理]ウィンドウ上の,同じ管理対象サーバのAgentホストのアイコンとVMホストのアイコンの状態は同期しません。このため,一方のアイコンが活性化していても,他方のアイコンは非活性になっている場合があります。この場合は,[ホスト管理]ウィンドウの[表示]メニューから[最新の情報に更新]を選択して最新の状態にしてください。
最新の状態で,Agentホストのアイコンが非活性,VMホストのアイコンが活性化している場合は,エージェントサービスが停止している可能性があります。この場合は,エージェントサービスの接続先マネージャサービスの指定が正しいこと,管理対象サーバ上でエージェントサービスが起動していることを確認して対処したあと,最新の状態にしてください。
Agentホストのアイコンが活性化,VMホストのアイコンが非活性の場合は,仮想化環境に問題があります。この場合は,コンソールサービスの通知アラートを確認してください。
- 同じ管理対象サーバのAgentホストとVMホストが[ホスト管理]ウィンドウに登録されている場合,どちらか一方のアイコンを選択して電源操作を実行すると,他方のアイコンに対しても電源操作が実行されます。例えばAgentホストのアイコンを選択して電源OFFを実行すると,他方のVMホスト(VMゲストも含む)も電源OFFになります。
- [ホスト管理]ウィンドウでの表示
- Hyper-Vホストに対して電源OFF,強制電源OFF,またはリブートを実行した直後にVMホストの更新を実行した場合,すべてのVMゲストが表示されなくなることがあります。この場合は,Hyper-Vホストを起動したあとに再度,VMホストの更新を実行してください。VMゲストが表示されるようになります。
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