JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 システム管理者ガイド
管理対象がHA8000シリーズの場合にSVPを設定するには,SVP PCI設定ユティリティを使用します。設定方法は,対象サーバごとに異なります。対象サーバごとの参照先を示します。
SVP PCIボードを設定する場合,SVP PCI設定ユティリティを使用します。SVP PCIボードを搭載しているサーバで次の手順でSVP PCI設定ユティリティを実行してください。
SVP PCI設定ユティリティでは次の情報について設定します。
サーバの致命的障害について監視するかどうかについて設定します。
表3-37 SVPマイクロプログラム 03-00-00以降のバージョンを利用する場合
| 設定項目 | デフォルト | 設定内容 |
|---|---|---|
| 監視周期 | 監視する3分 | ウォッチドッグタイマの監視間隔を分単位で設定します。設定範囲は3〜60です。ウォッチドッグタイマの監視は,ここで設定した監視周期で実行されます。 |
| 障害発生時処理※1 | 何もしない | サーバハングアップ,OSダウンによって,ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生した場合,自動的にどのように処理するかを設定します。障害発生時処理の設定とアラート通知の設定は共に有効です。 ここでは,次のどれかを設定します。
これらのタイムアウト時間は次の値を使用します。
|
| アラート通知 | あり (障害通知) |
サーバで障害などのイベントが発生したときに,マネージャサービスにアラートとして通知するかどうかについて次のどれかを設定します。
|
| 電源ON監視※2※3 | 監視しない10分 | 電源ONに失敗したときに,電源ONの処理を一定時間(タイムアウト時間)内でリトライするかどうかを設定します。 リトライする場合は,このチェックボックスをONにします。タイムアウト時間の設定範囲は10〜60(分)です。 |
| 電源OFF監視※4 | 監視しない10分 | 次のどちらかの処理の電源OFFに失敗したときに,電源OFFの処理を一定時間(タイムアウト時間)内でリトライするかどうかを設定します。
|
| リブート監視 | 監視しない20分 | 次の処理のリブートに失敗したときに,リブートの処理を一定時間(タイムアウト時間)内でリトライするかどうかを設定します。
|
表3-38 SVPマイクロプログラム 03-00-00より前のバージョンを利用する場合
| 設定項目 | デフォルト | 設定内容 |
|---|---|---|
| 監視周期 | 監視する3分 | ウォッチドッグタイマの監視間隔を分単位で設定します。設定範囲は3〜60です。設定した時間からさらに6分間OSから応答がない場合,障害を検出します。 |
| 障害発生時処理※ | 何もしない | サーバハングアップ,OSダウンによって,ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生した場合,次のような要因でマネージャサービスに通知できないとき,自動的にどのように処理するか設定します。
|
| アラート通知 | あり (障害通知) |
サーバで障害などのイベントが発生したときに,マネージャサービスにアラートとして通知するかどうかについて次のどれかを設定します。
|
| 電源ON監視 | − | この機能は無効です。 |
| 電源OFF監視 | − | この機能は無効です。 |
| リブート監視 | − | この機能は無効です。 |
(凡例) −:該当なし
SVPボードはTCP/IPを使用して通信します。SVPボードに搭載したLANボードについて設定します。
ここでは次の情報を設定します。
表3-39 LANボードの設定
| 設定項目 | 設定内容 |
|---|---|
| IPアドレス | SVPボードに設定するIPアドレスを設定します。 |
| サブネットマスク | サブネットマスクを設定します。 |
| デフォルトゲートウェイ | デフォルトゲートウェイのIPアドレスを設定します。 |
障害が発生したときに通知を送るマネージャサービスについて設定します。通報先は4台まで設定できます。
表3-40 マネージャサービスの設定
| 設定項目 | 設定内容 |
|---|---|
| 名称 | マネージャサービスのホスト名などを設定します。 |
| IPアドレス | マネージャサービスのIPアドレスを設定します。 |
| ポート | マネージャサービスと通信するときのポート番号を設定します。デフォルトは20079です。 |
サーバに関する情報を設定します。この情報はコンソールサービスから参照できます。
表3-41 サーバ情報の設定
| 設定項目 | 設定内容 |
|---|---|
| 管理者名 | サーバを管理しているシステム管理者名を設定します。 |
| 設置場所 | サーバを設置している場所を設定します。 |
SVP PCIボードについて設定したら,内容を確認して,[設定]ボタンをクリックしてください。
SVPマイクロプログラムをバージョンアップする場合は,ダイアログボックスにある[SVPマイクロをロードする]チェックボックスをONにして,ロード元を指定してください。
Linuxサーバで,障害発生時の通知に関する設定,電源制御に関する設定,Advanced Agentの通信に関する情報などを設定する場合はSVP設定メニューを使用します。SVPマイクロプログラムのパスを設定する場合はSVPマイクロプログラム設定メニューを使用します。これらのメニューはsmhaaeditコマンドを使用して設定します。
smhaaeditコマンドの書式を,次に示します。
/usr/sbin/smhaaedit [-s段数] [-g[幅][x高さ]] [-adagent|-load|-svp|-snmp] /usr/sbin/smhaaedit -h
起動オプションの意味は次のとおりです。
smhaaeditコマンドによるSVPの設定手順を次に示します。なお,各環境設定メニューの詳細については,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス」のsmhaaeditコマンド(Linuxサーバ)について記載されている節を参照してください。
/usr/sbin/smhaaedit
#### JP1/ServerConductor/Advanced Agent #### #### Configuration Main Menu #### 1. Advanced Agent Configuration File 2. Load SVPmicro Program 3. SVP Setup 4. SNMP Configuration File Command (1-4/Quit)> |
#### JP1/ServerConductor/Advanced Agent #### #### Advanced Agent Configuration File #### 1. SVPAgentService [Disabled] 2. SNMPTranslatorAgentService [Disabled] Command (1-2/Menu/Quit)> |
#### JP1/ServerConductor/Advanced Agent #### #### Advanced Agent Configuration File #### 1. SVPAgentService [Enabled] 2. SNMPTranslatorAgentService [Disabled] Command (1-2/Menu/Quit)> |
#### JP1/ServerConductor/Advanced Agent ####
#### SVP Setup ####
# SVPmicroProgramVersion [04-00-xx]
1.ErrorWatching [Enabled] 11.Destination2-Port [20079]
2.ErrorWatchingDetailSetting -> 12.Destination3-Name [Mr.C ]
.............以下省略.............
Command(1-19/Menu/Quit)>
|
表3-42 SVP設定メニューでの設定項目
| 設定項目 | デフォルト | 設定内容 |
|---|---|---|
| ErrorWatching | Enabled | ウォッチドッグタイマを設定します。
|
| ErrorWatchingDetailSetting | − | ウォッチドッグタイマによる障害監視の詳細情報を設定する場合に選択します。 この項目を選択すると,ErrorWatchingDetailSettingサブメニューが表示されます。 |
| SVPAddress-IPAddress | なし (設定必須) |
HA8000シリーズサーバでは,LANボードに設定するIPアドレス(SVP用)を設定します。 |
| SVPAddress-SubnetMask | なし (設定必須) |
HA8000シリーズサーバでは,接続したLANで使用されているサブネットマスクのIPアドレスを設定します。 |
| SVPAddress-DefaultGateway | なし | HA8000シリーズサーバでは,接続したLANのデフォルトゲートウェイのIPアドレスを設定します。 |
| DestinationX-Name (X:1〜4) |
なし | マネージャのホスト名などを半角の英数字で16文字以内(終了コードを含む)で設定します。 |
| DestinationX-IPAddress (X:1〜4) |
なし | マネージャのIPアドレスを設定します。 |
| DestinationX-Port (X:1〜4) |
20079 | マネージャと通信するときのポート番号を設定します。 |
| AdministratorName | なし | サーバを管理しているシステム管理者名を設定します。 半角の英数字で128文字以内,日本語で入力する場合64文字以内で設定します。 |
| InstallationLocation | なし | サーバを設置している場所を設定します。 半角の英数字で256文字以内,日本語で入力する場合128文字以内で設定します。 |
#### JP1/ServerConductor/Advanced Agent ####
#### Error Watching Detail Setting ####
# SVPmicroProgramVersion [04-00-xx]
1.ErrorWatchingInterval [3]
2.ProcessAtError [0]
3.AlertNotification [1]
4.PowerOnWatching [Disabled]
5.PowerOnWatchingTimeout [10]
6.PowerOffWatching [Disabled]
7.PowerOffWatchingTimeout [10]
8.RebootWatching [Disabled]
9.RebootWatchingTimeout [20]
Command(1-9/Menu/Quit)>
|
| 設定項目 | デフォルト | 設定内容 |
|---|---|---|
| ErrorWatchingInterval | 3 | ウォッチドッグタイマの監視間隔を分単位で設定します。設定範囲は3〜60です。 |
| ProcessAtError | 0 | サーバハングアップ,OSダウンによって,ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生した場合,どのように処理するかを設定します。次の五つの設定項目から数値で設定します。
|
| AlertNotification | 1 | サーバに障害などが発生した場合,マネージャサービスにアラートとして通知するかどうかを設定します。次の四つの設定項目から数値で設定します。
|
| PowerOnWatching | Disabled | 電源ONに失敗した場合,一定時間(タイムアウト時間)内でリトライするかどうかを設定します。
|
| PowerOnWatchingTimeout | 10 | 電源ONのリトライタイムアウト時間を設定します。「PowerOnWatching」がEnabledの場合だけ有効です。設定範囲は10〜60分です。 |
| PowerOffWatching | Disabled | 次のどちらかの処理の電源OFFに失敗したときに,電源OFFの処理を一定時間(タイムアウト時間)内でリトライするかどうかを設定します。
|
| PowerOffWatchingTimeout | 10 | 電源OFFのリトライタイムアウト時間を設定します。「PowerOffWatching」がEnabledの場合だけ有効です。設定範囲は10〜60分です。 |
| RebootWatching | Disabled | 次の処理のリブートに失敗したときに,リブートの処理を一定時間(タイムアウト時間)内でリトライするかどうかを設定します。
|
| RebootWatchingTimeout | 20 | リブートのリトライタイムアウト時間を設定します。「RebootWatching」がEnabledの場合だけ有効です。設定範囲は10〜60分です。 |
smhaaeditコマンドによるSVPマイクロプログラムの設定手順を次に示します。なお,各環境設定メニューの詳細については,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス」のsmhaaeditコマンド(Linuxサーバ)について記載されている節を参照してください。
/usr/sbin/smhaaedit
#### JP1/ServerConductor/Advanced Agent #### #### Configuration Main Menu #### 1. Advanced Agent Configuration File 2. Load SVPmicro Program 3. SVP Setup 4. SNMP Configuration File Command (1-4/Quit)> |
#### JP1/ServerConductor/Advanced Agent #### #### Load SVPmicro Program #### # SVPmicroProgramVersion [04-00-xx] 1.SVPmicroProgramLocation[/mnt/floppy/SVPEO/…] Command(1/Menu/Quit)> |
表3-43 SVPマイクロプログラム設定メニューでの設定項目
| 設定項目 | デフォルト | 設定内容 |
|---|---|---|
| SVPmicroProgramLocation | "/mnt/floppy/SVPEO/SVPEO.EXE" | 設定するSVPマイクロプログラムのパスを半角の英数字で,255文字以内で設定します。 |
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