JP1 Version 8 JP1/NETM/Remote Control
コントローラは,エージェントに接続した状態でリモートコントロールを実行します。エージェントと接続すると,接続先のエージェントの画面が[Remote Control]ウィンドウに表示されます。複数のエージェントに接続すると,エージェントの数だけリモートコントロールマネージャ([Remote Control]ウィンドウ)が起動します。
また,1台のエージェントに,同時に接続できるコントローラの数は255台までです。
ここでは,エージェントとの接続方法,接続状態の確認方法,およびリモートコントロールモードの設定方法について説明します。
なお,エージェントと接続すると,ウィンドウのメニューバーはなくなります。メニューを使用する場合は,タイトルバーを右クリックすると表示される[リモートコントロールメニュー]から該当するメニューを選択してください。
図4-2 [リモートコントロールメニュー]を表示した[Remote Control]ウィンドウ
エージェントとの接続方法は,次の4とおりあります。
どの方法でも,エージェントが接続要求を表示させる設定をしている場合は,エージェントが接続を拒否すると,コントローラに接続拒否のメッセージダイアログボックスが表示されます。
また,エージェント側がセキュリティを設定している場合は,接続時に[ユーザ認証]ダイアログボックスが表示され,ユーザ名とパスワードの入力を要求されます。正しい認証情報を入力すると,エージェントに接続できます。ユーザ名にドメインのユーザ名を入力する場合は,「ドメイン名\ユーザ名」または「ユーザ名@ドメイン名」の形式で指定してください。
エージェント側でのセキュリティの設定方法については,「3.4.4 認証情報の設定」を参照してください。
接続に失敗した場合は,エラーメッセージが表示され,プロパティで指定した値に従って接続がリトライされます。
次に,それぞれの接続方法について説明します。
[Remote Control]ウィンドウの,[エージェント]ボタンとアドレスボックスから構成されているアドレスバーから接続する方法です。アドレスバーが表示されていない場合は,次のどちらかの方法で表示できます。
アドレスバーを使って接続するには,次の二つの方法があります。
図4-3 エージェントメニューで接続先を指定する流れ
図4-4 アドレスボックスからの接続先の指定
接続先エージェントを指定するためのダイアログボックスを表示し,特定のエージェントを指定して接続する方法です。手順を次に示します。
図4-5 [接続先エージェントの指定]ダイアログボックス
エージェントを検索するためのダイアログボックスから,ネットワーク上にリモートコントロールエージェントが動作しているマシンがあるかどうかを検索して,接続先を決定する方法です。
検索範囲の指定方法や検索結果の確認方法,検索時の制限事項など,エージェントの検索の詳細については,「付録C エージェント検索機能の利用方法」を参照してください。
なお,検出されたエージェントと接続すると,それ以外のエージェントの情報はすべて削除されます。検索結果を保存しておきたい場合は,[エージェントマネージャ]ウィンドウからエージェントを検索することをお勧めします。[エージェントマネージャ]ウィンドウからのエージェントの検索については,「4.4.3(3) エージェントの構成情報を検索して読み込む」を参照してください。
[Remote Control]ウィンドウからエージェントを検索して接続する手順を次に示します。
図4-6 [エージェントの検索]ダイアログボックス
図4-7 [エージェント]パネル
[Remote Control]ウィンドウのツールバーの[接続]ボタンの履歴を使って接続する方法です。[接続]ボタンの矢印をクリックし,ドロップダウン形式で表示される接続履歴から接続先を選択してください。
図4-8 [接続]ボタンの履歴からの接続先の選択
ツールバーが表示されていない場合は,次のどちらかの方法で表示できます。
接続時に自動ダイヤリング機能を使用することもできます。この場合,「(1) 接続方法」に示すどの方法でも接続できますが,エージェントとの接続時に,[ダイヤルアップ接続]ダイアログボックスが表示されます。また,ダイヤリング中は,[ダイヤルアップ接続の状況]ダイアログボックスが表示されます。それぞれのダイアログボックスについて次に説明します。
自動ダイヤリング機能を使用してエージェントと接続する場合,次に示す[ダイヤルアップ接続]ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスは,プロパティの設定で表示させないようにすることもできます。
ユーザ名,パスワード,ドメインを設定して[接続]ボタンをクリックすると,ダイヤリングが始まり,[ダイヤルアップ接続の状況]ダイアログボックスが表示されます。
ダイヤリング中は,[ダイヤルアップ接続の状況]ダイアログボックスに現在の状況が表示されます。
hh:mm:ss n/m xxxxxxxxxxxxxxxxxx
ダイヤリングが完了すると[ダイヤルアップ接続の状況]ダイアログボックスが消え,通常の接続と同様にリモートコントロールを開始できます。ダイヤリングに失敗した場合は,オプションで指定した値に従って自動的にリダイヤルされます。また,[リダイヤル]ボタンをクリックすると,リダイヤル回数をリセットして再度ダイヤリングを開始できます。
エージェントと接続すると,コントローラのステータスバーに,エージェントと接続したことを示すアイコン()が表示されます。このアイコンを,送受信アイコンと呼びます。アイコン内上部の黄色のPCはエージェントからのデータの受信,下部の青のPCはエージェントへのデータの送信を示し,データ転送中は該当するPCが明るく表示されます。アイコンにポインタを重ねると,送受信データ数がポップアップ表示されます。
さらに,ステータスバーには,リモートコントロールモード,エージェントとの接続経過時間,および送受信データ数も表示されます。なお,ステータスバーが表示されていない場合は,次のどちらかの方法で表示できます。
ステータスバーに表示される情報は,プロパティの設定で表示させるかどうかを選択できます。表示させるには,次の2とおりの方法があります。
エージェントに対するリモートコントロールの内容に応じて,コントローラのリモートコントロールモードを設定します。ただし,エージェント側でコントローラよりも権限の高いモードを設定している場合は,接続時にコントローラのモードが変更になる場合があります。リモートコントロールモードの詳細については,「3.1 リモートコントロールモード」を参照してください。
リモートコントロールモードを設定するには,次の3とおりの方法があります。
図4-11 「共有」モードが設定されている場合のツールバーの状態
設定されたリモートコントロールモードは,[Remote Control]ウィンドウのステータスバー,またはツールバーで確認できます。
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