JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)
演算子には,次の3種類があります。これらを使って,文字列を連結させたり,数値の計算をさせたり,Ifステートメントで比較演算をさせたりできます。
なお,これらの演算子を使用する場合は,その前後に半角のスペースを入れてください。
| 演算子 | 機能 | 備考 |
|---|---|---|
| & | 文字列を連結する | 0〜128文字 |
文字列演算子「&」を使って,文字列を連結できます。連結する文字列,および連結した文字列を格納する変数は,文字列型(String)でなければなりません。連結する文字列の最大長は128文字です。また,連結したあとの文字列も最大128文字です。演算中に,連結した文字列が128文字を超えた場合は,129文字目以降が切り捨てられます(処理は続行されます)。
変数に,""を使って長さ0の文字列を代入できます。
Dim S As String
Dim Ch1 As String
Dim Ch2 As String
Ch1 = "" ' Ch1を長さ0の文字列で初期化
Ch1 = "NETM/DM "
Ch2 = "for WindowsNT"
S = Ch1 & Ch2
MsgBox(S, 30) ' メッセージボックスに"NETM/DM
' for WindowsNT"と表示される| 演算子 | 機能 | 備考 |
|---|---|---|
| + | 整数の加算をする | -32,768〜32,767 |
| - | 整数の減算をする | なし |
| * | 整数の乗算をする | なし |
| / | 整数の除算をする | 小数点以下切り捨て |
数値演算子を使って,数値の加減乗除ができます。「乗算,除算」は,「加算,減算」よりも先に演算されます。括弧「(」「)」を使って演算順序を変えることはできません。
演算する数値,および演算結果の数値を格納する変数は,整数型(Integer)でなければなりません。また,-32,768〜32,767の範囲であることが必要です。演算中に,演算結果が-32,768〜32,767の範囲外になった場合は,その後のステートメントは処理されないで,スクリプトは終了します。この場合,On InstallErrorステートメントまたはOn CollectionErrorステートメントがあるときは,任意のあと処理が実行されます。
Dim I As Integer Dim J As Integer Dim K As Integer I = 6 J = 2 K = I * J + I / J - 1 ' Kは14になります
| 演算子 | 機能 | 備考 |
|---|---|---|
| = | 1. 変数の代入 | c = a + b |
| 2. 等しいかどうかの比較 | Ifステートメントで使用 (If a = b Then ...) |
|
| < | より小さい | Ifステートメントで使用 |
| > | より大きい | |
| <= | 以下 | |
| >= | 以上 | |
| <> | 等しくない |
次の例のように,比較演算子を使ってIf文で比較演算ができます。文字列型,数値型,システム型について比較できます。
ただし,比較できるのは,同じ型同士だけです。また,複数の比較式を一度に記述することはできません。
Dim S As String
Dim I As Integer
S = "NETM/DM"
If S = "NETM/DM" ' 真になる
Then
:
End If
If S = "NETM" ' 偽になる
Then
:
End If
If S = "NETM/DM Client" ' 偽になる
Then
:
End If
I = 10
If I > 9 ' 真になる
Then
:
End IfAll Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2008, Hitachi, Ltd.
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