JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 構築ガイド (Windows(R)用)
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8.1.1 システム構成情報の作成方法の種類
(1) 作成方法の種類
システム構成情報の作成方法には,次の4種類があります。
- システム構成情報を自動的に作成する
- 配布管理システム,中継するシステム,クライアントのそれぞれのセットアップ時に,システム構成を自動反映するように設定しておくと,物理的なネットワーク構成を基にシステム構成情報が自動的に作成され,[システム構成]ウィンドウに反映されます。
- クライアントまたは中継システムが増設,削除されたり,ホスト名またはIPアドレスが変更されたりしたとき,その情報が配布管理システムに自動的に通知されるため,配布管理システムではシステム構成情報をメンテナンスする必要がありません。
- また,システム構成の自動登録機能を使うと,システム構成の変更に合わせてIDも自動的に変更されます。システム構成情報とIDの連携については,「8.4 システム構成情報とIDを連携させる運用」を参照してください。
- なお,ネットワークにファイアウォールを使用している場合,システム構成の自動登録機能を使用しない運用をお勧めします。また,すでにJP1/NETM/DMを導入していてバージョンアップする場合,システム構成の自動登録機能を使用すると,旧バージョンで作成済みのシステム構成情報が自動的に変更されてしまうので,注意が必要です。
- システム構成情報をファイルから作成する
- システム構成情報をテキスト形式のファイルで作成し,このファイルをリモートインストールマネージャに読み込みます。システム構成情報ファイルは,hostsファイルのデータを利用すると,比較的簡単に作成できます。
- なお,システム構成に変更がない場合,システム構成情報ファイルを保存しておくと,システムにトラブルが発生したときなど,システム構成情報を復旧するのに役立ちます。
- システム構成情報を[システム構成]ウィンドウで作成する
- リモートインストールマネージャのGUI上で,クライアントや中継システムのホスト名またはIPアドレスを一つ一つ定義します。
- 中継マネージャ配下のシステム構成情報を取得する
- 配布管理システムを階層化したシステムで,マネージャからシステム全体のシステム構成情報を管理するには,次の手順で中継マネージャ配下のシステム構成情報を取得する必要があります。
- 中継マネージャごとにシステム構成情報を作成する。
- マネージャから各中継マネージャをあて先にして,「システム構成情報の取得」ジョブを実行する。
システム全体のシステム構成情報をマネージャで取得できます。
- システム全体のシステム構成情報を取得したあとのシステム構成情報のメンテナンスには,システム構成の自動登録機能を使用できます。中継マネージャ配下でシステム構成が変更されると,変更内容が中継マネージャからマネージャへ自動的に通知されます。
- なお,3階層以上の大規模システムで,中継マネージャまたは中継システムの接続先を変更した場合,変更先の配布管理システムに,移動したシステム配下の情報が反映されないことがあります。反映されていない場合には,変更先の配布管理システムで,移動した中継マネージャまたは中継システムに対して,「システム構成情報の取得」ジョブを実行してください。
(2) 作成方法の選択基準
システム構成情報を[システム構成]ウィンドウで作成する方法は,小規模なシステムやシステム構成の変更が少ない場合に利用します。
システム構成情報を自動的に作成する方法は,ホストが増設,削除されたり,ホスト名またはIPアドレスが変更されたりしたとき,その情報が配布管理システムに自動的に通知されるため,システム構成情報のメンテナンスの手間を省けます。ただし,次のような場合は,システム構成の自動登録機能を使用しないで,システム構成情報をファイルから作成する方法をお勧めします。
- DHCPとWINSを使用している環境で,IPアドレスの有効期限が短い場合
- システム構成情報の通信量がネットワークに負荷を掛ける場合
システム構成情報を配布管理システムに通知すると,次に示す通信量を使用します。
配布先システム1台につき,1回の通信量(バイト)
=(300+(a−1)×50)×(a−1)
a:配布先システムにジョブが転送されるまでに経由する中継システムの数+2
なお,システム構成の自動登録機能の使用はセットアップで設定します。新規にJP1/NETM/DMを導入する場合またはNETM/DM Version 3.0から移行する場合,デフォルトは,システム構成の自動登録機能を使用する設定になっています。
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