JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 構築ガイド (Windows(R)用)
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Embedded RDBを使用したJP1/NETM/DM Managerをバージョンアップした場合,Embedded RDBをアップグレードする必要があります。また,JP1 Version 7iのJP1/NETM/DM Manager Embedded RDB Editionから,Embedded RDBを使用したJP1 Version 8のJP1/NETM/DM Managerへ移行する場合にも,この項目からデータベースをアップグレードします。
- <この項の構成>
- (1) アップグレード時の注意事項
- (2) データベースのアップグレード(Embedded RDBの場合)
(1) アップグレード時の注意事項
- 08-00以前のバージョンから08-02以降のバージョンへアップグレードする場合
データベースの構造が変更されているため,データベースの所要量が異なります。そのため,アップグレード時に容量の不足によるエラーが発生するおそれがあります。この場合,データベースの所要量を見積もり直してからアップグレードを実行してください。データベースの容量は,アップグレードするときに変更できます。08-00以前のバージョンから08-02以降のバージョンへアップグレードする場合の容量の見積もりについては,マニュアル「導入・設計ガイド」の「5.4.1(9) 08-00以前と08-02以降の容量の差分について」を参照してください。
データベースのアップグレード前に取得したバックアップファイルは,アップグレードしたあとはデータベースの構造が異なるため復元できません。データベースをアップグレードしたあと,再度バックアップを取得してください。
- 「Asset Information Manager Limited」をインストールしている場合
「Asset Information Manager Limited」をインストールしている場合,JP1/NETM/DMで使用するリレーショナルデータベースをアップグレードまたは削除するときは,サービス,タスク,コマンドなど,「Asset Information Manager Limited」で実行中の業務をすべて停止させてください。
また,ODBCデータソースで,接続プールが設定されていると,「Asset Information Manager Limited」の業務を停止させてから,接続プールで設定されているタイムアウトの時間が経過するまで接続状態が継続されます。そのため,接続状態が解除されるまで待ってから,アップグレードまたは削除を実行してください。
(2) データベースのアップグレード(Embedded RDBの場合)
データベースのアップグレードは,[コントロールパネル]の[管理ツール]−[サービス]で,「Remote Install Server」サービスを停止してから実行してください。
データベースをアップグレードする手順を次に示します。
- [Welcome]ダイアログボックスで「データベースをアップグレードする」を選択して,[次へ]ボタンをクリックする。
[データベースの認証情報]ダイアログボックスが表示されます。
- [データベースの認証情報]ダイアログボックスで管理者ユーザIDとパスワードを指定して,[次へ]ボタンをクリックする。
[クラスタシステム環境の設定]ダイアログボックスが表示されます。
図7-11 [クラスタシステム環境の設定]ダイアログボックス
![[図データ]](FIGURE/EMB0336.GIF)
アップグレードするデータベースがクラスタ環境で使用されている場合は,既存のデータベースを新規作成したときと同じ設定にしてください。
- [クラスタシステム環境の設定]ダイアログボックスの項目を設定して,[次へ]ボタンをクリックする。
[管理データベースの設定]ダイアログボックスが表示されます。
図7-12 [管理データベースの設定]ダイアログボックス
![[図データ]](FIGURE/EMB0343.GIF)
作業表領域のサイズを変更できます。デフォルトは,新規作成時に設定した値が表示されます。ただし,自動増分を指定している場合は現在のサイズが表示されます。
現在割り当てられている作業表領域の値が,見積もりで算出したサイズと変わらない場合は,自動増分をする設定にしてください。
クラスタシステム環境で使用する場合,「自動増分を行う」チェックボックスは,実行系と待機系で同じ設定にしてください。
- [管理データベースの設定]ダイアログボックスの項目を設定して,[次へ]ボタンをクリックする。
[データベースの詳細設定]ダイアログボックスが表示されます。
図7-13 [データベースの詳細設定]ダイアログボックス
![[図データ]](FIGURE/EMB0337.GIF)
データベース領域ファイルのサイズを変更できます。デフォルトは,新規作成時に設定した値が表示されます。
[クラスタシステム環境の設定]ダイアログボックスで「待機系」を選択した場合,ダイアログボックスは表示されません。
- [データベースの詳細設定]ダイアログボックスの項目を設定して,[次へ]ボタンをクリックする。
[アップグレード用一時ファイル出力先の指定]ダイアログボックスが表示されます。
図7-14 [アップグレード用一時ファイル出力先の指定]ダイアログボックス
![[図データ]](FIGURE/EMB0338.GIF)
データベースのアップグレード時に出力される,一時ファイルの出力先を指定します。
[クラスタシステム環境の設定]ダイアログボックスで「待機系」を選択した場合,ダイアログボックスは表示されません。
- アップグレード用一時ファイル格納先のパス
- アップグレード時の一時ファイルの出力先フォルダを指定します。指定したフォルダには,次のファイルが出力されます。
- ・netmUpgTemp
- ・netmdm_cabinet
- ・netmdm_collect
- ・netmdm_inspackage
- ・netmdm_jobgen_collect
- ・netmdm_jobgen_pack
- ・netmdm_package_inf
- ・UPGTemp.log
- [アップグレード用一時ファイル出力先の指定]ダイアログボックスの項目を設定して,[次へ]ボタンをクリックする。
[データベースのアップグレードの実行]ダイアログボックスが表示されます。
図7-15 [データベースのアップグレードの実行]ダイアログボックス
![[図データ]](FIGURE/EMB0339.GIF)
- [実行]ボタンをクリックする。
データベースがアップグレードされます。
アップグレードが完了すると,アップグレード時の一時ファイルは自動的に削除されます。
アップグレード時にデータベース領域ファイルのサイズが不足している旨のエラーが表示された場合,必要なデータベース容量を見積もり直して,アップグレード時に十分なサイズを指定してください。
「データベースのアップグレードが正常終了しました」というメッセージが表示されても,次の表に示すイベントがアプリケーションログに出力されることがあります。この場合,アップグレードは正常終了しているので対処は不要です。
| 項番 |
ソース |
種類 |
イベントID |
メッセージID |
| 1 |
HiRDBEmbeddedEdition_JN1 |
警告 |
30001 |
KFPH22004-W |
| 2 |
HiRDBEmbeddedEdition_JN1 |
警告 |
30001 |
KFPX24231-W |
| 3 |
HiRDBEmbeddedEdition_JN1 |
エラー |
30001 |
KFPH22003-E |
| 4 |
HiRDBEmbeddedEdition_JN1 |
エラー |
30001 |
KFPH00306-E |
なお,データベースをアップグレードした場合,ソフトウェアの稼働監視の抑止履歴と操作履歴は移行されません。[操作ログ一覧]ウィンドウを使用して稼働情報を管理している場合は,dcmmonrstコマンドを使用して稼働情報を移行してください。dcmmonrstコマンドについては,マニュアル「運用ガイド2」の「4.13 dcmmonrst.exe(稼働情報のデータベースへの格納)」を参照してください。
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