JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 構築ガイド (Windows(R)用)
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クライアントを常駐させるかどうか,およびポーリングをするかどうかを設定します。ポーリングをする場合は,ポーリングのタイミングについても設定します。
図6-4 [クライアント常駐・ポーリング]パネル
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- クライアントを常駐する
- クライアントを常駐させるかどうかを設定します。デフォルトは「クライアントを常駐する」チェックボックスがオンです。ただし,ネットワーク環境によってデフォルトが変わることがあります。
- クライアントを常駐させ,接続先からの指示によって要求処理を実行するのが,通常のクライアントの運用です。しかし,その場合,ユーザが別の作業を行っていても,他社ソフトウェアのインストールが開始されたら作業を中断しなければなりません。また,クライアントを起動していると,クライアントを使用していないときでもメモリやCPUを使用してしまいます。クライアントを常駐させないことで,このような問題を回避することができます。
- ただし,クライアントを常駐させない場合,クライアントが自動的にポーリングを行うのはシステム起動時だけとなります。クライアントを常駐しないシステム起動中にポーリングの必要が発生した場合は[ジョブ実行]アイコンを起動してポーリングしてください。
- この項目は,JP1/NETM/DM ManagerおよびJP1/NETM/DM Client(中継システム)のクライアント機能のセットアップでは設定できません。デフォルトで常駐になります。
- ポーリングする
- ポーリング(配布管理システムからの指示の監視)するかどうか設定します。
- 通常,配布管理システムからの指示によって,クライアントは要求された処理を実行します。しかし,通信障害や,クライアントのPCが起動していなかったなどの要因で,配布管理システムからの指示が届かない場合があります。このようなとき,ポーリングすることで,指示を受信するようになります。クライアント制御を利用する場合は,ポーリングすることをお勧めします。また,低速なWANを使用している場合は,ポーリングしないことで,むだなデータ送受信を少なくすることができます。
- デフォルトは「ポーリングする」チェックボックスがオンです。ポーリングする場合は,さらにポーリングのタイミングを設定します。
- <この項の構成>
- (1) ポーリングのタイミング
- (2) 複数の上位システムへのポーリング形態
ポーリングのタイミングを設定します。デフォルトは「システム起動時からのポーリング」です。
- システム起動時からのポーリング
- システム起動時を基準としたポーリングをする場合にチェックボックスをオンにしてください。さらに,ポーリング方法を「システム起動時だけ」と「システム起動時から一定間隔」から選択してください。
- デフォルトは「システム起動時から一定間隔」です。デフォルトのポーリングの間隔は,プログラムによって異なります。
- JP1/NETM/DM ManagerおよびJP1/NETM/DM Client(中継システム)のクライアント機能のセットアップの場合
2時間ごとにポーリングします。
- JP1/NETM/DM Client(クライアント)のセットアップの場合,インストールセットへのセットアップ情報設定の場合
30分ごとにポーリングします。ただし,ネットワーク環境によってデフォルト値が変わることがあります。
- システム起動時だけ
- システム起動時に1回だけポーリングします。
- システム起動時から一定間隔
- 一定の間隔でポーリングします。ポーリングの間隔は1分〜12時間で指定できます。ネットワークの負荷を軽くするため,できるだけ大きな値を指定してください。
- この値は,通信障害などが発生して,リモートインストールの指示がクライアントで認識できなかったときに,障害回復を監視するためのタイマ値として使用されます。
- 起動時ポーリングのタイミング
- システム起動時のポーリングのタイミングを,「システム起動前」にするか「システム起動後」にするかを選択します。ジョブ実行時にクライアントが起動していなかった場合,この設定によって,「システム起動時インストール」が設定されたパッケージのインストールタイミングを制御できます。デフォルトは「システム起動後」です。
- 「システム起動前」を指定した場合
クライアントのシステムを起動したとき,先にポーリングしてから,ダウンロード済みのパッケージのインストール処理をします。
システム起動時のポーリングで「システム起動時インストール」が設定されたパッケージをダウンロードすると,その直後にインストールします。そのため,1回のシステム起動でインストールが完了します。
- 「システム起動後」を指定した場合
クライアントのシステムを起動したとき,ダウンロード済みのパッケージのインストール処理をしたあとに,ポーリングします。
システム起動時のインストール処理終了後に,ポーリングによって「システム起動時インストール」が設定されたパッケージをダウンロードすると,このパッケージは,2回目のシステム起動時にインストールされます。
- 「システム起動前」を指定すると,1回のシステム起動でインストールが完了するメリットがあります。しかし,[NETM_DM_Pスタートアップ]フォルダにプログラムを登録している場合,これらのプログラムは,ポーリングによってダウンロードされたパッケージのインストール後に起動されるため,起動が遅くなります。
- [NETM_DM_Pスタートアップ]フォルダに登録したプログラムの起動を早くしたい場合は,「システム起動後」を指定してください。その場合,これらのプログラムはポーリングを待たないで起動します。
- ポーリングの設定によるインストールタイミングの違いについては,マニュアル「運用ガイド1」の「11.2.2 システム起動時インストールのための準備」を参照してください。
- システム起動からポーリングするまでの時間間隔
- システムを起動してからポーリングを開始するまでの時間とタイミングを指定します。
- 任意の時間にポーリングを開始する
- クライアントが起動してから,指定した秒数が経過するまでの任意のタイミングでポーリングします。ポーリングする時間を0〜300秒で指定します。デフォルトは0秒です。0を指定すると,起動と同時にポーリングを開始します。
- 複数のPCが同時に起動した場合でも,同時に上位システムへ接続することがなくなり,ネットワークへの負荷が分散されます。上位システムに接続するPCの台数が多くてシステム能力が追い付かない場合,またはネットワークに負荷が掛かり過ぎる場合は,時間間隔の設定値を大きくすることで負荷を軽くできます。
- 待機してからポーリングを開始する
- クライアントが起動してから,指定した秒数が経過するまでクライアントが待機したあとにポーリングを開始します。クライアントが待機する時間を0〜7,200秒で指定します。デフォルトは0秒です。0を指定すると,起動と同時にポーリングを開始します。
- IEEE802.1Xを使用した,ネットワーク接続時にユーザ認証が必要な環境などで,クライアントが上位システムと接続されてからポーリングを開始するよう,ポーリングのタイミングを遅らせることができます。
- なお,このような環境では,OS起動からログインまでに掛かる時間を目安に待機する時間を設定してください。
- 起動時ポーリングは
- ポーリング方法に「システム起動時だけ」を選択し,「起動時ポーリングのタイミング」に「システム起動前」を指定した場合に,「システム起動の度にポーリングする」か,「初回システム起動時のみポーリングする(1日一回)」かを指定できます。デフォルトは「システム起動の度にポーリングする」です。なお,この項目は,JP1/NETM/DM ManagerおよびJP1/NETM/DM Client(中継システム)のクライアント機能のセットアップでは設定できません。
- 時刻指定によるポーリング
- 1日に1回,決まった時刻にポーリングする場合にチェックボックスをオンにしてください。チェックボックスをオンにした場合は,ポーリングの実行時刻を指定してください。ただし,1日1回の設定でポーリングを実行したあとにポーリング実行時刻を変更した場合,変更後の実行時間がきても,その日はポーリングが再実行されません。
- なお,時刻指定によるポーリングは,JP1/NETM/DM ManagerおよびJP1/NETM/DM Client(中継システム)のクライアント機能のセットアップでは設定できません。
ポーリング対象の上位システムとしている中継システムが障害などで接続できなくなった場合のポーリング形態を指定します。デフォルトは「ホットスタンバイ」です。なお,この項目はJP1/NETM/DM ManagerおよびJP1/NETM/DM Client(中継システム)のクライアント機能のセットアップでは設定できません。
この項目は,[接続先]パネルで「複数の上位システムへポーリングする」チェックボックスをオンにした場合に設定します。
- ホットスタンバイ
- [上位システムの設定]ダイアログボックスで設定した中継システムに対して,優先順位の高いものから順番にポーリングする方法です。接続できた中継システムを,その後のポーリング対象の上位システムと認識します。
- ポーリング対象の上位システムが接続できなくなると,そのつど優先順位1位の中継システムから順番にポーリングし,ポーリング対象の上位システムを決定します。
- ただし,システム起動時(第1回目)のポーリング形態だけは次の3種類から選択できます。
- システム起動時にすべての上位システムへポーリングする。
- システム起動時にメインの上位システムへだけポーリングする。
- システム起動時に優先順位に従ってポーリングする。
- デフォルトは「システム起動時にすべての上位システムへポーリングする」ですが,ネットワーク環境によって変わることがあります。
- マルチホスト
- [上位システムの設定]ダイアログボックスで設定したすべての中継システムに対してポーリングします。
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