JP1 Version 8 JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド
ここでは,資産管理データベースがEmbedded RDBの場合に,データのバックアップを取得したり,データをリストアしたりする方法について説明します。
資産管理データベースがEmbedded RDBの場合の,バックアップを取得する方法には,次の2種類があります。
- [データベースマネージャ]ダイアログから取得する
- jamemb_backup.batをコマンドラインから実行して取得する
Asset Information Managerのサービスを次に示す順で停止したあとで実行してください。
- World Wide Web Publishing ServiceまたはWorld Wide Web Publishing
- Asset Information Synchronous Service
- JP1/NETM/Client Security Control - Manager(JP1/NETM/CSCと連携している場合)
また,次に示す操作を実行したあとにAsset Information Managerを使用するときは,停止時と逆の順でサービスを起動してください。
さらに,Administrators権限を持つユーザでログインしてから実行してください。
Embedded RDBを使用している場合に,[データベースマネージャ]ダイアログで資産管理データベースのバックアップおよびリストアを実行する手順を次に示します。
- [スタート]ボタンをクリックして[プログラム]−[Asset Information Manager]をポイントし,次に[セットアップ]を選択する。
[セットアップ]ダイアログが表示されます。
- 「データベースマネージャ」アイコンをクリックする。
次の図に示す[データベースマネージャ]ダイアログが表示されます。
図11-4 [データベースマネージャ]ダイアログ(Embedded RDBの場合)
- 実行したい作業を選択して[次へ]ボタンをクリックする。
資産管理データベースのバックアップおよびリストアの各作業手順については,(1)および(3)でそれぞれ説明します。
コマンドで資産管理データベースのバックアップを実行する方法については,(2)で説明します。
- <この項の構成>
- (1) [データベースマネージャ]ダイアログからの資産管理データベースのバックアップ
- (2) コマンドでの資産管理データベースのバックアップ
- (3) [データベースマネージャ]ダイアログからの資産管理データベースのリストア
(1) [データベースマネージャ]ダイアログからの資産管理データベースのバックアップ
Embedded RDBを使用している場合に,資産管理データベースのバックアップファイルを取得する手順を次に示します。
- [データベースマネージャ]ダイアログで「Embedded RDBのバックアップ」を選択して,[次へ]ボタンをクリックする。
次の図に示すEmbedded RDBのバックアップを取得するダイアログが表示されます。「履歴」には,バックアップの履歴が10件まで表示されます。
図11-5 Embedded RDBのバックアップを取得するダイアログ
- バックアップファイル名を指定する。
「バックアップファイル名」に,バックアップ用のファイル名を指定します。[...]ボタンをクリックすると,ファイルを参照するダイアログからファイル名を指定できます。1〜255バイトの文字を指定してください。ただし,「"」,「|」,「*」,「<」,「>」,「?」,「&」,「^」および「/」は指定できません。デフォルトでは,Asset Information Managerのインストールフォルダ\db\backup.datが指定されています。
「履歴」に表示されているバックアップの履歴をクリックすると,「バックアップファイル名」に,クリックしたバックアップ履歴のファイルパスを指定できます。
- 注意事項
- データのバックアップを実行すると,バックアップ用ファイルに資産管理データベースの内容が格納されます。そのため,十分な空き容量のあるドライブのフォルダにファイルを指定してください。
- 必要に応じてコメントを記載する。
バックアップ用ファイルに付加情報がある場合は,「コメント」に記載します。64バイト以内の文字を指定してください。
- [実行]ボタンをクリックする。
資産管理データベースのバックアップが取得されます。バックアップが完了すると,バックアップが完了したことを示すメッセージが表示されて,データベースマネージャが終了します。
バックアップに失敗した場合は,バックアップが失敗したことを示すメッセージが表示されます。[保守情報の表示]ボタンをクリックして,実行結果を参照してください。
(2) コマンドでの資産管理データベースのバックアップ
資産管理データベースのバックアップファイルを取得するjamemb_backup.batの機能,形式,オプション,戻り値,コマンド実行時の注意事項および実行例について説明します。なお,jamemb_backup.batは,Embedded RDBだけで有効です。
jamemb_backup.batは次のフォルダに格納されています。
Asset Information Managerのインストールフォルダ\exe
資産管理データベースをバックアップします。
jamemb_backup.bat -b バックアップファイルのパス -o 結果ファイルのパス [-y]
- -b バックアップファイルのパス
- バックアップを取得するファイルをフルパスで指定します。このオプションは必ず指定してください。
- -o 結果ファイルのパス
- 実行結果を出力するファイルをフルパスで指定します。このオプションは必ず指定してください。
- -y
- このオプションを指定すると,バックアップの実行前にキー応答を待たないで実行を開始します。
- このオプションを指定しないとキー応答待ちになります。このとき,実行を中止したい場合は,[Ctrl]+[C]を押してください。
次の戻り値を返します。
戻り値 |
内容 |
0 |
正常終了。結果ファイルを参照してバックアップの詳細を確認できます。 |
11 |
オプションの書式に誤りがあります。 |
101以上 |
そのほかのエラーで終了しました。 |
(e) コマンド実行時の注意事項
Administrators権限を持つユーザでjamemb_backup.batを実行してください。
jamemb_backup.bat -b C:\temp\backup\Backup.dat -o C:\temp\backup\kekka.log -y
(3) [データベースマネージャ]ダイアログからの資産管理データベースのリストア
Embedded RDBを使用している場合に,資産管理データベースのバックアップファイルをリストアする手順を次に示します。
- [データベースマネージャ]ダイアログで「Embedded RDBのリストア」を選択して,[次へ]ボタンをクリックする。
次の図に示すEmbedded RDBのバックアップファイルをリストアするダイアログが表示されます。「履歴」には,バックアップの履歴が10件まで表示されます。
図11-6 Embedded RDBのバックアップファイルをリストアするダイアログ
- バックアップファイル名を指定する。
「バックアップファイル名」に,リストアするバックアップ用のファイル名を指定します。[...]ボタンをクリックすると,ファイルを参照するダイアログからファイル名を指定できます。1〜255バイトの文字を指定してください。ただし,「"」,「|」,「*」,「<」,「>」,「?」,「&」,「^」および「/」は指定できません。デフォルトでは,バックアップを取得した際に指定した「バックアップファイル名」のファイル名が指定されています。バックアップ後にバックアップファイルの格納先を変更した場合は,[...]ボタンからファイル名を指定し直してください。
「履歴」に表示されているバックアップの履歴をクリックすると,「バックアップファイル名」に,クリックしたバックアップ履歴のファイルパスを指定できます。
- [実行]ボタンをクリックする。
資産管理データベースのバックアップファイルがリストアされます。リストアが完了すると,リストアが完了したことを示すメッセージが表示されて,データベースマネージャが終了します。
リストアに失敗した場合は,リストアが失敗したことを示すメッセージが表示されます。[保守情報の表示]ボタンをクリックして,実行結果を参照してください。
- 注意事項
- バックアップファイルをリストアするには,バックアップを取得したときと同じパスにAsset Information Managerがインストールされていないとリストアできません。インストールフォルダがバックアップを取得したときと同じパスになっていることを確認してリストアしてください。
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