JP1/Performance Management - Agent Option for Virtual Machine
ここでは,「1.4.7 複合レポートの設定内容一覧」で説明した複合レポートの作成例を説明します。作成する複合レポートの条件を次に示します。
- 監視対象の物理サーバ:host1
- 監視対象の仮想ホスト:vmhost1
- 複合レポート名:仮想マシン−CPU割り当て上限設定値の監視
- <この項の構成>
- (1) 複合レポートの表示対象となるレポートを作成する
- (2) レポートを複合ブックマークに登録する
- (3) 複合レポートの表示形式を設定する
- (4) 複合レポートの表示
(1) 複合レポートの表示対象となるレポートを作成する
「仮想マシン−CPU割り当て上限設定値の監視」レポートの表示対象となるソリューションセットレポートは,「VM CPU Allocation Value」と「VM CPU Used」です。これらのレポートをベースに,ユーザーレポートを作成します。
- 「/System Reports/Virtual Machiine/Troubleshooting/Recent Past」フォルダの「VM CPU Allocation Value」レポートを,「/User Reports」フォルダにコピーする。
- コピーしたレポートを選択する。
- メソッドフレームで[編集]メソッドを選択する。
[編集>フィルター]画面が表示されます。
図J-1 [編集>フィルター]画面
- [編集>フィルター]画面で,「VM Name」フィールドの[値]に「vmhost1」を選択する。
- [完了]ボタンをクリックする。
- 同様にして,「VM CPU Used」レポートを,「/User Reports」フォルダにコピーし,ユーザーレポートを作成する。
(2) レポートを複合ブックマークに登録する
複合レポートを作成するために,「(1) 複合レポートの表示対象となるレポートを作成する」で作成したユーザーレポートを複合ブックマークに登録します。なお,ここでは監視対象の物理サーバや仮想マシンごとに複合ブックマークを格納するフォルダを作成する例を説明します。
- [エージェント階層]で,監視対象の物理サーバ「host1」を監視するPFM - Agent for Virtual Machineのエージェントを選択する。
- メソッドフレームで[ブックマークの登録]メソッドを選択する。
[ブックマークの登録>レポートの選択]画面が表示されます。
- 「(1) 複合レポートの表示対象となるレポートを作成する」で作成した「VM CPU Allocation Value」レポートを選択する。
[ブックマーク]画面が表示されます。
図J-2 [ブックマーク]画面1
- [新規フォルダ]ボタンをクリックし,フォルダを作成する。
ここでは,「host1」という名前のフォルダを作成します。
図J-3 [ブックマーク]画面2
- 同様にして,作成したフォルダ内にフォルダを作成する。
ここでは,「vmhost1」という名前のフォルダを作成します。
図J-4 [ブックマーク]画面3
- ブックマーク名を入力する。
ここでは,「仮想マシン−CPU割り当て上限設定値の監視」を入力します。
- [ブックマーク種別]で「複合ブックマーク」を選択する。
図J-5 [ブックマーク]画面4
- [OK]ボタンをクリックする。
「VM CPU Allocation Value」レポートが,「仮想マシン−CPU割り当て上限設定値の監視」ブックマークに登録されます。
- 同様にして,「(1) 複合レポートの表示対象となるレポートを作成する」の手順6で作成した「VM CPU Used」レポートを複合ブックマークに登録する。
(3) 複合レポートの表示形式を設定する
- 作成した複合ブックマークを編集し,複合レポートの表示形式を設定する。
- [ブックマーク階層]で複合ブックマークを選択する。
ここでは,「(2) レポートを複合ブックマークに登録する」で作成した「仮想マシン−CPU割り当て上限設定値の監視」レポートを選択します。
図J-6 [ブックマーク階層]画面
- メソッドフレームで[編集]メソッドを選択する。
図J-7 [編集]画面
- [系列グループの設定]に設定値を入力する。
[系列グループ]ドロップダウンリストから,対象の系列グループを選択します。次に[登録レポート一覧]からレポートを選択し,アイコンをクリックして[表示対象]に追加します。「仮想マシン−CPU割り当て上限設定値の監視」レポートの設定値については,「表1-1 複合レポートの設定内容一覧」を参照してください。
図J-8 [系列グループの設定]画面の入力例
- [OK]ボタンをクリックする。
複合レポートの表示形式が設定されます。
(4) 複合レポートの表示
メソッドフレームで[レポート表示]メソッドを選択すると,複合レポートが表示されます。表示例を次に示します。
図J-9 複合レポートの表示例
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