JP1/Performance Management - Analysis
ユーザー拡張時の注意事項を説明します。
- <この節の構成>
- (1) 追加したオブジェクトタイプやメトリックタイプの削除について
- (2) SSOアダプターリソース定義ファイルで指定するリソースIDについて
- (3) 監視システム構成定義で使用したオブジェクトタイプの拡張について
- (4) 標準提供のオブジェクトタイプの拡張について
- (5) PFM - Analysis標準提供のリソースカテゴリーにSSOアダプターリソース定義ファイルを反映している場合
- (6) PFMアダプターリソース定義ファイルに指定するKeyFieldNameについて
(1) 追加したオブジェクトタイプやメトリックタイプの削除について
PFM - Analysisは分析用に過去のシステム構成やメトリック値を保存しているため,監視システム構成定義で使用したあとで,ユーザー拡張で追加したオブジェクトタイプおよびメトリックタイプを削除することはできません。監視システム構成定義で一度も使われていないオブジェクトタイプおよびメトリックタイプは削除できます。
間違った定義を登録した場合などは,次のどちらかの方法で対処してください。
- 定義前に取得したバックアップのリカバリー
リカバリーすると,収集したメトリック値もバックアップ時のデータに戻ります。
- PAMDBの初期化
PAMDBを初期化する場合は,ユーザー定義のテンプレートをすべて初期状態に戻し,PAMDBのセットアップからやり直す必要があります。
ユーザー拡張は,メトリック収集の運用前に実施することをお勧めします。運用後にユーザー拡張を行う場合は,監視用のマシンとユーザー拡張用のマシンを分けるなどの工夫をしてください。
(2) SSOアダプターリソース定義ファイルで指定するリソースIDについて
SSOアダプターリソース定義ファイルで使用するリソースIDは,ほかのリソースカテゴリーで登録したリソースIDと重複しないようにしてください。
(3) 監視システム構成定義で使用したオブジェクトタイプの拡張について
監視システム構成定義で使用しているオブジェクトタイプには,メトリックタイプとの関連づけを追加しないでください。
なお,最新の監視システム構成定義で使用していないオブジェクトタイプでも,過去に使用したことがある場合は履歴としてPAMDBに保存されています。そのため,過去に使用したことがあるオブジェクトタイプにも,メトリックタイプとの関連づけは追加しないでください。
(4) 標準提供のオブジェクトタイプの拡張について
標準提供のオブジェクトタイプには,メトリックタイプとの関連づけを追加しないでください。PFM - Analysisが標準でサポートしている監視対象に,新しい監視項目を追加したい場合は,次の手順を実行してください。
- 監視対象をユーザー拡張のオブジェクトタイプとして定義する。
標準提供の監視対象を,ユーザー拡張のオブジェクトタイプとして定義する場合は,標準提供のオブジェクトタイプ定義を参考にできます。なお,オブジェクトタイプIDおよびオブジェクトタイプ名を標準提供のものと同じにした場合はエラーとなるため,オブジェクトタイプIDとオブジェクトタイプ名には固有のものを設定してください。標準提供のオブジェクトタイプ定義については,「8.2.2 オブジェクトタイプ定義ファイル(pamtplobj_user.conf)」を参照してください。
- メトリックタイプとの関連づけを追加する。
(5) PFM - Analysis標準提供のリソースカテゴリーにSSOアダプターリソース定義ファイルを反映している場合
PFM - Analysis Adaptorをバージョンアップ(上書きインストール)すると,PFM - Analysisが標準で提供しているリソースカテゴリーは上書きされます。したがって,PFM - Analysisが標準で提供しているリソースカテゴリーにSSOアダプターリソース定義ファイルを反映していて,かつバージョンアップ(上書きインストール)をする場合は,再度SSOアダプターリソース定義ファイルを登録し直してください。
(6) PFMアダプターリソース定義ファイルに指定するKeyFieldNameについて
PFMアダプターリソース定義ファイルのKeyFieldNameには,PFMのレコードの,固有のODBCキーフィールドとなるフィールド名(Manager名)を最大10個まで指定できます。ODBCキーフィールドが10個以上ある場合には対応できません。
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