JP1/Performance Management - Analysis

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5.5.4 稼働性能情報を個別に削除する

PAMDBの稼働性能情報から,特定のオブジェクト,メトリックまたはインスタンスを削除するには,pamdbdeldataコマンドを実行します。なお,pamdbdeldataコマンドの実行時には,削除対象となる項目名またはインデックスを引数として指定する必要があります。このような場合には,事前にpamdumpdefコマンドで一覧情報を出力すると便利です。また,pamdumpdefコマンドでは,Definer上で削除済みの監視定義情報だけを一覧出力することもできます。

稼働性能情報をより確実に削除するためには,コマンドを次に示す順に実行すると効果的です。各コマンドの詳細については,「10. コマンド」を参照してください。

  1. pamdumpdefコマンドを実行(PAMDB内の監視定義情報一覧の出力)
  2. pamdbdeldataコマンドを実行(稼働性能情報の削除)
  3. pamexportコマンドを実行(削除結果の確認)

次に,PAMDBから特定のメトリックを削除する例を示します。

  1. pamdumpdefコマンドを実行し,PAMDB内の監視定義情報一覧をファイル出力する。
    コマンドは次のように指定します。次の例では,一覧情報の出力ファイル名として「result_dumpdef.csv」を指定しています。
    pamdumpdef -c detail -t inst -s all -o result_dumpdef.csv
    コマンド実行後,出力ファイルの一覧情報を基に,削除対象とするメトリックの情報を確認します。
  2. pamdbdeldataコマンドを実行し,対象となる稼働性能情報を削除する。
    コマンドは次のように指定します。
    pamdbdeldata -f -o DBサーバ -m トランザクション数
    コマンドが正常に実行された場合,コンソールに次に示すメッセージが出力されます。
    KAVG22006-I データの削除が完了しました。
  3. pamexportコマンドを実行し,正しく削除されたか確認する。
    コマンドは次のように指定します。次の例では,エクスポート定義ファイルとして「def_export.txt」,出力ファイルとして「result_export.csv」を指定しています。
    pamexport -d def_export.txt -o result_export.csv

    なお,エクスポート定義ファイル「def_export.txt」には,次の内容が定義されていることとします。
    [Metric]
    metric=DBサーバ,トランザクション数
    [Data Class]
    data_class=1
    コマンドが正常に実行された場合,コンソールに次に示すメッセージが出力されます。
    KAVG19016-W 指定された期間において,DBサーバのトランザクション数の値が存在しません。

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