JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(Windows(R)用)

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1.3.3 定義例

監視するリソースごとに,ソリューションセット,およびソリューションセット以外の定義例について説明します。定義例の見方を次に示します。

<この項の構成>
(1) プロセッサ
(2) メモリー
(3) ディスク
(4) ネットワーク
(5) プロセス・サービス
(6) イベントログ

(1) プロセッサ

ソリューションセット,およびソリューションセット以外の定義例について説明します。

(a) ソリューションセット

・プロセッサ使用率を監視するソリューションセットのアラーム

表1-19 プロセッサのソリューションセットのアラーム

ソリューションセットのアラーム 使用レコード 使用フィールド 異常条件 警告条件 値の見方
CPU Usage PI CPU % >= 90 > 80 プロセッサの使用率(%)が継続して高い場合,プロセッサがシステムのボトルネックになっているおそれがある。過度にプロセッサを使用しているプロセスを見つけ,対策を立てる必要がある。プロセスに問題がない場合,限界を超えるシステム環境のため,プロセッサをアップグレードするか,プロセッサを追加するなどの対策が必要である。

・プロセッサに関連するソリューションセットのレポート

表1-20 プロセッサのソリューションセットのレポート

レポート名 表示する情報
CPU Status (Multi-Agent) 最近24時間の複数のエージェントについてのCPU使用率の要約(時単位)。
CPU Trend 最近1か月間のユーザーモードと特権モードで実行されたCPU使用率(日単位)。
CPU Trend (Multi-Agent) 最近1か月間の複数システムのCPU使用率(日単位)。
CPU Usage Summary 最近1時間のCPU使用率の要約(分単位)。

既存レポートの設定内容については,「4. ソリューションセット」を参照してください。

(b) ソリューションセット以外の定義例

・プロセッサの混雑を監視するアラーム

表1-21 定義例

項目 内容
全般 プロダクト Windows(6.0)
アラームテーブル名 Alarm Example
アラーム名 Processor Queue
メッセージテキスト Queue Length = %CVS
高度な設定 □ アラームを有効にする ■チェックする
□ 常にアラーム通知する □チェックしない
□ すべてのデータを評価する ■チェックする(PI_SVRQレコードの場合)
□チェックしない(PIレコードの場合)
監視時刻範囲
□ 常に監視する
■チェックする
開始
終了
発生頻度
□ 発生頻度を満たした時にアラーム通知する
■チェックする
[ 2 ]回しきい値超過/[ 3 ]インターバル中
アラーム条件式 レコード PI または PI_SVRQ
フィールド Processor Queue Length または Queue Length
条件 >=
異常値 10 または 3
警告値 2
実行するアクション 任意で設定してください 異常 警告 正常
Eメール
コマンド
SNMP
表示するレポート [ ] PI または PI_SVRQのレポートを指定する。

(凡例)
−:指定しない

・プロセッサ使用率が高いプロセスを確認するリアルタイムレポート

表1-22 定義例

項目 内容
名前と種別 レポート名 PD_PDI - Memory
プロダクト Windows(6.0)
レポート種別 ○リアルタイム(一つのエージェント) ●チェックする
○履歴(一つのエージェント)
○履歴(複数のエージェント)
フィールド レコード PD_PDI
選択されたフィールド Program
PDI
CPU %
Privileged CPU %
User CPU %
フィルター 条件式: ●拡張フィルター
条件式の定義 Program <> "_Total"
AND PID <> "0"
表示時に指定 □チェックしない
表示設定 □ 表示時に指定 ■チェックする
□ デルタで表示 □チェックしない
更新間隔 □ 自動更新しない □チェックしない
初期値 30
最小値 30
ランキング表示 フィールド CPU %
表示数 10
□ 降順 □チェックしない
表示形式 全フィールド
一覧
グラフ Privileged CPU %
User CPU %
表示キー フィールド (なし)
降順
グラフのプロパティ グラフの種類 積み上げ横棒
系列
軸ラベル X軸 プロセス名(プロセスID)
Y軸 CPU %
データラベル データラベル1 プロセス名
データラベル2 プロセスID
ドリルダウン レポートのドリルダウン 任意
フィールドのドリルダウン 任意

(凡例)
−:指定しない

注※
状況に応じて設定します。

(2) メモリー

ソリューションセット,およびソリューションセット以外の定義例について説明します。

(a) ソリューションセット

・物理メモリーの未使用サイズ(メガバイト単位)の監視に関連するソリューションセットのアラーム

表1-23 メモリーのソリューションセットのアラーム

ソリューションセットのアラーム 使用レコード 使用フィールド 異常条件 警告条件 値の見方
Available Memory PI Available Mbytes < 3 < 4 物理メモリーが不足しているおそれがある。過度にメモリーを使用しているプロセスを見つけ,対策を立てる必要がある。プロセスに問題がない場合,限界を超えるシステム環境のため,メモリーを増設するなどの対策を立てる必要がある。

既存アラームの設定内容については,「4. ソリューションセット」を参照してください。

・メモリーに関連するソリューションセットのレポート

表1-24 メモリーのソリューションセットのレポート

レポート名 表示する情報
Memory Available Trend (Multi-Agent) 最近1か月間の複数システムの物理メモリーの空き容量(日単位)。
Memory Paging 最近1時間のページングしたページ数の頻度(分単位)。
Memory Paging Status (Multi-Agent) 最近24時間の複数のエージェントについてのメモリーのページフォルトが発生した状況の要約(時単位)。
OS Memory Usage Status(メモリー使用量を示します。リアルタイムレポート) 物理メモリーの空き容量。
OS Memory Usage Status(メモリー使用量を示します。履歴レポート) 最近24時間のシステムの物理メモリーの空き容量の要約(時単位)。
System Memory Detail 最近1時間のシステムの物理メモリーの詳細(分単位)。

・システム(メモリー)に関連するソリューションセットのレポート

表1-25 システムのソリューションセットのレポート

レポート名 表示する情報
File System I/O Summary 最近1時間のI/O使用量の要約(分単位)。
Process Trend 最近1か月間のシステムで実行されたプロセス数(日単位)。
System Overview(システムの概要を示します。リアルタイムレポート) システム全体の概要。
System Overview(システムの概要を示します。履歴レポート) 最近1時間のシステムの概要(分単位)。
Workload Status システムのワークロード関連データ。
Workload Status (Multi-Agent) 最近24時間の複数のシステムについてのワークロード関連データの要約(時単位)。

既存レポートの設定内容については,「4. ソリューションセット」を参照してください。

(b) ソリューションセット以外の定義例

・メモリーの使用状況を監視するアラーム

表1-26 定義例

項目 内容
全般 プロダクト Windows(6.0)
アラームテーブル名 Alarm Example
アラーム名 Committed Mbytes
メッセージテキスト Committed Mbytes = %CVS1
□ 値の存在を監視するアラーム □チェックしない
高度な設定 □ アラームを有効にする ■チェックする
□ 常にアラーム通知する □チェックしない
□ すべてのデータを評価する □チェックしない
監視時刻範囲
□ 常に監視する
■チェックする
開始
終了
発生頻度
□ 発生頻度を満たした時にアラーム通知する
■チェックする
[ 2 ]回しきい値超過/[ 3 ]インターバル中
アラーム条件式 レコード PI
フィールド 異常条件:
Committed Mbytes >= "Commit Limit Mbytes値の90%程度を設定する"
条件
異常値 警告条件:
Committed Mbytes >= "Total Physical Mem Mbyteの値を設定する"
警告値
実行するアクション 任意で設定してください 異常 警告 正常
Eメール
コマンド
SNMP
表示するレポート [ ] PIの履歴レポートを指定する。

(凡例)
−:指定しない

・メモリーの負荷状況を監視するアラーム

表1-27 定義例

項目 内容
全般 プロダクト Windows(6.0)
アラームテーブル名 Alarm Example
アラーム名 Page Faults
メッセージテキスト Page Faults = %CVS1
□ 値の存在を監視するアラーム □チェックしない
高度な設定 □ アラームを有効にする ■チェックする
□ 常にアラーム通知する □チェックしない
□ すべてのデータを評価する □チェックしない
監視時刻範囲
□ 常に監視する
■チェックする
開始
終了
発生頻度
□ 発生頻度を満たした時にアラーム通知する
■チェックする
[ 2 ]回しきい値超過/[ 3 ]インターバル中
アラーム条件式 レコード PI
フィールド 異常条件:
Pages/sec >= "5" または Page Faults/sec >=5
条件
異常値 警告条件:
Pages/sec >= "4" または Page Faults/sec >=4
警告値
実行するアクション 任意で設定してください 異常 警告 正常
Eメール
コマンド
SNMP
表示するレポート [ ] PIの履歴レポートを指定する。

(凡例)
−:指定しない

注※
メモリー使用量を監視する場合,Committed Mbytes(異常条件/警告条件:>Total Physical Mem Mbyteの値),% Committed Bytes in Use(異常条件:90>,警告条件:>80)などのフィールドと同様に設定してください。

・メモリーリークが発生しているおそれがないか確認する履歴レポート

表1-28 定義例

項目 内容
名前と種別 レポート名 PI - Memory
プロダクト Windows(6.0)
レポート種別 ○リアルタイム(一つのエージェント)
○履歴(一つエージェント) ●チェックする
○履歴(複数のエージェント)
フィールド レコード PI
選択されたフィールド Pool Nonpaged Bytes
Pool Paged Bytes
Pages/sec
Page Faults/sec
Data Map Hits %
Commit Limit Mbytes
Committed Mbytes
Non Committed Mbytes
% Committed Bytes in Use
Total Physical Mem Mbytes
Used Physical Mem Mbytes
Available Mbytes
% Physical Mem
Current Processes
Current Threads
フィルター 条件式: ●フィルターなし
表示設定 表示時に指定 □チェックしない
□ 表示時に指定 ■チェックする
レポート表示期間の設定 対象期間 レポートの表示時に指定
レポート間隔
ピーク時間 フィールド (なし)
最大レコード数 1440
表示形式 全フィールド
一覧
グラフ Pool Nonpaged Bytes
表示名
表示キー フィールド (なし)
降順
グラフのプロパティ グラフの種類 折れ線
系列
軸ラベル X軸 時間
Y軸 非ページプール
データラベル データラベル1 (なし)
データラベル2 (なし)
ドリルダウン レポートのドリルダウン 任意
フィールドのドリルダウン 任意

(凡例)
−:指定しない

注※
状況に応じて設定します。

・プロセスのメモリー使用量を確認するリアルタイムレポート

表1-29 定義例

項目 内容
名前と種別 レポート名 PD_PDI - Memory
プロダクト Windows(6.0)
レポート種別 ○リアルタイム(一つのエージェント) ●チェックする
○履歴(一つのエージェント)
○履歴(複数のエージェント)
フィールド レコード PD_PDI
選択されたフィールド すべて選択する
フィルター 条件式: ●拡張フィルター
条件式の定義 Program <> "_Total"
AND PID <> "0"
表示時に指定 □チェックしない
表示設定 □ 表示時に指定 ■チェックする
□ デルタで表示 □チェックしない
更新間隔 □ 自動更新しない □チェックしない
初期値 30
最小値 30
ランキング表示 フィールド Pool Nonpaged Kbytes
表示数 30
□ 降順 ■チェックする
表示形式 Program
PID
Handle Count
Page Faults/sec
Pool Nonpaged Kbytes
Pool Paged Kbytes
Working Set Kbytes
Page File Kbytes
Private Kbytes
CPU %
一覧
グラフ Pool Nonpaged Kbytes
Pool Paged Kbytes
Working Set Kbytes
Page File Kbytes
Private Kbytes
表示名
表示キー フィールド (なし)
降順
グラフのプロパティ グラフの種類 折れ線
系列
軸ラベル X軸 時間
Y軸 メモリー使用量
データラベル データラベル1 (なし)
データラベル2 (なし)
ドリルダウン レポートのドリルダウン 任意
フィールドのドリルダウン 任意

(凡例)
−:指定しない

注※
監視したいフィールドを設定します。

(3) ディスク

ソリューションセット,およびソリューションセット以外の定義例について説明します。

(a) ソリューションセット

・ディスクの空き領域の割合を監視するソリューションセットのアラーム

表1-30 ディスクのソリューションセットのアラーム

ソリューションセットのアラーム 使用レコード 使用フィールド 異常条件 警告条件 値の見方
Disk Space PI_LOGD % Free Space < 5 < 15 ディスク容量不足になっているおそれがある。不要ファイルの削除,ファイル圧縮,ディスクの最適化,ディスク増設などの対策が必要である。

既存アラームの設定内容については,「4. ソリューションセット」を参照してください。

・ディスクに関連するソリューションセットのレポート

表1-31 ディスクのソリューションセットのレポート

レポート名 表示する情報
Disk Time - Top 10 Logical Drives ディスク使用率が高い論理ディスクの上位10個。
Free Megabytes - Logical Drive Status 論理ディスクで使用できる領域に関連する情報。
Free Space - Low 10 Logical Drives 空き領域が少ない論理ディスクの上位10個。
Free Space - Top 10 Logical Drives 空き領域が多い論理ディスクの上位10個。
Logical Drive Detail 特定の論理ディスクの詳細。

既存レポートの設定内容については,「4. ソリューションセット」を参照してください。

(b) ソリューションセット以外の定義例

・論理ディスクの未使用領域を監視するアラーム

表1-32 定義例

項目 内容
全般 プロダクト Windows(6.0)
アラームテーブル名 Alarm Example
アラーム名 Logical Disk Free Mbytes
メッセージテキスト Disk Space(%CVS1) = %CVS2 MB
□ 値の存在を監視するアラーム □チェックしない
高度な設定 □ アラームを有効にする ■チェックする
□ 常にアラーム通知する □チェックしない
□ すべてのデータを評価する ■チェックする
監視時刻範囲
□ 常に監視する
■チェックする
開始
終了
発生頻度
□ 発生頻度を満たした時にアラーム通知する
□チェックしない
アラーム条件式 レコード PI_LOGD
フィールド 異常条件:
ID <> "_Total"
AND (Free Mbytes < "5120" )
条件
異常値
警告値 警告条件:
ID <> "_Total"
AND (Free Mbytes < "10240" )
実行するアクション 任意で設定してください 異常 警告 正常
Eメール
コマンド
SNMP
表示するレポート [ ] PI_LOGDの履歴レポートを指定する。

(凡例)
−:指定しない

注※
メッセージテキストに値を表示するには,アラーム条件式にフィールドを設定してください。定義例では,IDフィールド(ドライブ名)を必ず満たす条件値を設定しています。

・ディスクのビジー率を監視するアラーム

表1-33 定義例

項目 内容
全般 プロダクト Windows(6.0)
アラームテーブル名 Alarm Example
アラーム名 Disk Busy %
メッセージテキスト Disk Busy % (%CVS1) = %CVS2
□ 値の存在を監視するアラーム □チェックしない
高度な設定 □ アラームを有効にする ■チェックする
□ 常にアラーム通知する □チェックしない
□ すべてのデータを評価する ■チェックする
監視時刻範囲
□ 常に監視する
■チェックする
開始
終了
発生頻度
□ 発生頻度を満たした時にアラーム通知する
■チェックする
[ 4 ]回しきい値超過/[ 5 ]インターバル中
アラーム条件式 レコード PI_LOGD
フィールド 異常条件:
ID <> "_Total"
AND (% Disk Time >= "90" )
条件
異常値
警告値 警告条件:
ID <> "_Total"
AND (% Disk Time >= "50" )
実行するアクション 任意で設定してください 異常 警告 正常
Eメール
コマンド
SNMP
表示するレポート [ ] PI_LOGDのレポートを指定する。

(凡例)
−:指定しない

注※
メッセージテキストに値を表示するには,アラーム条件式にフィールドを設定してください。定義例では,IDフィールドを必ず満たす条件値を指定しています。

・ディスクの混雑(処理待ちまたは処理中のキューの要求数)を監視するアラーム

表1-34 定義例

項目 内容
全般 プロダクト Windows(6.0)
アラームテーブル名 Alarm Example
アラーム名 Disk Queue
メッセージテキスト Disk Queue(%CVS1) = %CVS2 MB
□ 値の存在を監視するアラーム □チェックしない
高度な設定 □ アラームを有効にする ■チェックする
□ 常にアラーム通知する □チェックしない
□ すべてのデータを評価する ■チェックする
監視時刻範囲
□ 常に監視する
■チェックする
開始
終了
発生頻度
□ 発生頻度を満たした時にアラーム通知する
■チェックする
[ 4 ]回しきい値超過/[ 5 ]インターバル中
アラーム条件式 レコード PI_LOGDまたはPI_PHYD
フィールド 異常条件:
ID <> "_Total"
AND (Current Disk Queue Length >= "5" )
条件
異常値
警告値 警告条件:
ID <> "_Total"
AND (Current Disk Queue Length >= "3" )
実行するアクション 任意で設定してください 異常 警告 正常
Eメール
コマンド
SNMP
表示するレポート [ ] PI_LOGDまたはPI_PHYDのレポートを指定する。

(凡例)
−:指定しない

注※
ディスクのI/O入出力(ページング)を監視する場合,% Disk TimeフィールドやBytes Total/secフィールドを設定してください。

(4) ネットワーク

ソリューションセット,およびソリューションセット以外の定義例について説明します。

(a) ソリューションセット

・ソリューションセット

なし

・ネットワークに関連するソリューションセットのレポート

表1-35 ネットワークのソリューションセットのレポート

レポート名 表示する情報
Access Failure Status(システムアクセスエラーを示します。リアルタイムレポート) システムアクセス試行でのエラー数。
Access Failure Status(システムアクセスエラーを示します。履歴レポート) 最近24時間にシステムへのアクセス試行中に発生したエラー数の累積値(時単位)。
Server Activity Detail ネットワーク間での通信状況についての情報。
Server Activity Summary (Multi-Agent) 最近24時間の複数のエージェントについてのネットワーク間での通信状況についての要約(時単位)。
Server Activity Summary(ネットワーク間での通信状況についての情報を示します。リアルタイムレポート) ネットワーク間での通信状況についての情報。
Server Activity Summary(ネットワーク間での通信状況についての情報を示します。履歴レポート) 最近1時間のネットワーク間での通信状況(分単位)。
Server Activity Summary Trend (Multi-Agent) 最近1か月間の複数システムのサーバがネットワークとの間で送受信したデータの稼働状況(日単位)。
Server Sessions Trend (Multi-Agent) 最近1か月間の複数システムのサーバでアクティブなセッション数(日単位)。
System Utilization Status サーバがネットワークとの間で送受信した状況。

既存レポートの設定内容については,「4. ソリューションセット」を参照してください。

(b) ソリューションセット以外の定義例

・ネットワークインターフェースカードに帯域幅(一定時間内に転送できるデータの量)を超えるデータ受信がないか監視するアラーム

表1-36 定義例

項目 内容
全般 プロダクト Windows(6.0)
アラームテーブル名 Alarm Example
アラーム名 Network Received
メッセージテキスト Received = %CVS1 byte/sec
□ 値の存在を監視するアラーム □チェックしない
高度な設定 □ アラームを有効にする ■チェックする
□ 常にアラーム通知する □チェックしない
□ すべてのデータを評価する □チェックしない
監視時刻範囲
□ 常に監視する
■チェックする
開始
終了
発生頻度
□ 発生頻度を満たした時にアラーム通知する
■チェックする
[ 3 ]回しきい値超過/[ 5 ]インターバル中
アラーム条件式 レコード PI:
フィールド 異常条件:
Bytes Rcvd/sec >= "NICの帯域幅の70%程度を設定する"
条件
異常値
警告値 警告条件:
Bytes Rcvd/sec >= "NICの帯域幅の50%程度を設定する"
実行するアクション 任意で設定してください 異常 警告 正常
Eメール
コマンド
SNMP
表示するレポート [ ] PI_NEIIの履歴レポートを指定する。

(凡例)
−:指定しない

注※
監視する場合には,PIレコードではなくPI_NETIレコードを利用してください。PI_NETIレコードは複数インスタンスレコードのため,「すべてのデータを評価する」をチェックしてください。なお,送受信を監視する場合,Bytes Total/secフィールドを利用してください。

(5) プロセス・サービス

ソリューションセット,およびソリューションセット以外の定義例について説明します。

(a) ソリューションセット

・プロセスに関連するソリューションセットのアラーム

なし

・プロセスに関連するソリューションセットのレポート

表1-37 プロセスのソリューションセットのレポート

レポート名 表示する情報
CPU Usage - Top 10 Processes CPU使用率が高いプロセスの上位10個。
Process Detail 特定のプロセスのシステムリソース消費についての詳細。
Page Faults - Top 10 Processes ページフォルトが発生した頻度が高いプロセスの上位10個。

既存レポートの設定内容については,「4. ソリューションセット」を参照してください。

(b) ソリューションセット以外の定義例

・プロセスの消滅を監視するアラーム

表1-38 定義例

項目 内容
全般 プロダクト Windows(6.0)
アラームテーブル名 Alarm Example
アラーム名 xxx Process Exit
メッセージテキスト xxx プロセスが実行されていません
□値の存在を監視するアラーム ■チェックする
高度な設定 □ アラームを有効にする ■チェックする
□ 常にアラーム通知する □チェックしない
□ すべてのデータを評価する □チェックしない
監視時刻範囲
□ 常に監視する
■チェックする
開始
終了
発生頻度
□ 発生頻度を満たした時にアラーム通知する
□チェックしない
アラーム条件式 レコード PD_PDI
フィールド Program
プロセス名を入力
実行するアクション 任意で設定してください 異常 警告 正常
Eメール
コマンド
SNMP
表示するレポート [ ] PD_PDIのリアルタイムレポートを指定する。

(凡例)
−:指定しない

・プロセスの生成を監視するアラーム

表1-39 定義例

収集データ追加ユーティリティの項目※1 内容
「プログラム名・ユーザー名・グループ名の全条件に一致(AND)」 ●チェックする
ワークグループ名 xxx Application Processes
プログラム名 ※2 yyy|zzz
ユーザー名
グループ名

(凡例)
−:指定しない

注※1
収集データ追加ユーティリティは,PFM - Agent for Platformをインストールした環境で実行してください。収集の設定方法については,「3.2.4 ワークグループ情報収集の設定」を参照してください。

注※2
プログラム名は,OSの「管理ツール」-「パフォーマンス」-「システムモニタ」で表示されるProcessオブジェクトのインスタンスを指定してください。または,PDレコードProgramフィールドに格納される値を指定してください。「内容」欄は,yyyという名前のプロセスおよびzzzという名前のプロセスをワークグループとして定義する場合の例を示しています。

 

表1-40 定義例

項目 内容
全般 プロダクト Windows(6.0)
アラームテーブル名 Alarm Example
アラーム名 xxx Application Processes
メッセージテキスト xxx Application Process Count = %CVS1
□値の存在を監視するアラーム □チェックしない
高度な設定 □ アラームを有効にする ■チェックする
□ 常にアラーム通知する □チェックしない
□ すべてのデータを評価する □チェックしない
監視時刻範囲
□ 常に監視する
■チェックする
開始
終了
発生頻度
□ 発生頻度を満たした時にアラーム通知する
□チェックしない
アラーム条件式 レコード PI_WGRP
フィールド 異常条件:
Process Count > "0"
AND ( Workgroup = "xxx Application Processes" )
条件
異常値
警告値 警告条件:
Process Count > "0"
AND ( Workgroup = "xxx Application Processes" )
実行するアクション 任意で設定してください 異常 警告 正常
Eメール
コマンド
SNMP
表示するレポート [ ] PDまたはPD_PDIのリアルタイムレポートを指定する。

(凡例)
−:指定しない

注※
条件式を変更することで,プロセスの消滅(Process Count = "0")や,アプリケーションに必要な起動プロセス数(プロセスが3必要なとき:Process Count < "3")の監視もできます。

・サービスの停止を監視するアラーム

表1-41 定義例

項目 内容
全般 プロダクト Windows(6.0)
アラームテーブル名 Alarm Example
アラーム名 Application Service
メッセージテキスト Application Service (%CVS1) Stop
□値の存在を監視するアラーム □チェックしない
高度な設定 □ アラームを有効にする ■チェックする
□ 常にアラーム通知する □チェックしない
□ すべてのデータを評価する □チェックしない
監視時刻範囲
□ 常に監視する
■チェックする
開始
終了
発生頻度
□ 発生頻度を満たした時にアラーム通知する
□チェックしない
アラーム条件式 レコード PD_SVC
フィールド 異常条件:
Service NameまたはDisplay Name = "xxx"
AND ( State <> "RUNNING" )
条件
異常値
警告値 警告条件:
Service NameまたはDisplay Name = "xxx"
AND ( State <> "RUNNING" )
実行するアクション 任意で設定してください 異常 警告 正常
Eメール
コマンド
SNMP
表示するレポート [ ] PD_SVCのリアルタイムレポートを指定する。

(凡例)
−:指定しない

注※
特定のサービスを監視する場合,次のように設定してください。
例)IIS Admin Serviceサービスを表示名で監視する場合:
Display Name = "IIS Admin Service"
AND ( State <> "RUNNING" )
IIS Admin Serviceサービスをサービス名(IISADMIN)で監視する場合:
Service Name = "IISADMIN"
AND ( State <> "RUNNING" )

(6) イベントログ

ソリューションセット,およびソリューションセット以外の定義例について説明します。

(a) ソリューションセット

・イベントログに関連するソリューションセットのアラーム

なし

・イベントログに関連するソリューションセットのレポート

なし

(b) ソリューションセット以外の定義例

・イベントログに出力されるすべてのエラーおよび警告を監視するアラーム

表1-42 定義例

項目 内容
全般 プロダクト Windows(6.0)
アラームテーブル名 Alarm Example
アラーム名 Event Log
メッセージテキスト %CVS1 %CVS2, %CVS3 (%CVS4), %CVS5
□値の存在を監視するアラーム □チェックしない
高度な設定 □ アラームを有効にする ■チェックする
□ 常にアラーム通知する ■チェックする ※1
□ すべてのデータを評価する ■チェックする
監視時刻範囲
□ 常に監視する
■チェックする
開始
終了
発生頻度
□ 発生頻度を満たした時にアラーム通知する
■チェックする
[ 1 ]回しきい値超過/[ 1 ]インターバル中
アラーム条件式 レコード PD_ELOG
フィールド 異常条件:※2
Log Name <> "dummy" ※3
AND ( Event Type Name = "Error"
AND ( Source Name <> "dummy"
AND ( Event ID <> "0"
AND ( Description <> "dummy" ))))
条件
異常値
警告値 警告条件:※2
Log Name <> "dummy" ※3
AND ( Event Type Name = "Warning"
AND ( Source Name <> "dummy"
AND ( Event ID <> "0"
AND ( Description <> "dummy" ))))
実行するアクション 任意で設定してください 異常 警告 正常
Eメール
コマンド
SNMP
表示するレポート [ ] PD_ELOGの履歴レポートを指定する。

(凡例)
−:指定しない

注※1
イベントログは,一つのログが単独の情報で継続性がないため,「常にアラーム通知する」にチェックしてください。

注※2
メッセージテキストに値を表示するには,アラーム条件式にフィールドを設定してください。定義例では,Event Type Nameフィールド以外を必ず満たす条件値を指定しています。

注※3
Log Nameフィールドに対応するイベントログ名の収集可否設定は,収集データ追加ユーティリティで設定してください。設定方法については,「3.2.3 イベントログ情報収集の設定」を参照してください。
なお,収集データ追加ユーティリティは,PFM - Agent for Platformインストール環境で設定してください。

・イベントログに出力されるMSCSのエラーおよび警告を監視するアラーム

表1-43 定義例

項目 内容
全般 プロダクト Windows(6.0)
アラームテーブル名 Alarm Example
アラーム名 Event Log
メッセージテキスト %CVS1 %CVS2, %CVS3 (%CVS4), %CVS5
□値の存在を監視するアラーム □チェックしない
高度な設定 □ アラームを有効にする ■チェックする
□ 常にアラーム通知する ■チェックする ※1
□ すべてのデータを評価する ■チェックする
監視時刻範囲
□ 常に監視する
■チェックする
開始
終了
発生頻度
□ 発生頻度を満たした時にアラーム通知する
■チェックする
[ 1 ]回しきい値超過/[ 1 ]インターバル中
アラーム条件式 レコード PD_ELOG
フィールド 異常条件:※2
Log Name = "System" ※3
AND ( Event Type Name = "Error"
AND ( Source Name = "ClusSvc"
AND ( Event ID <> "0"
AND ( Description <> "dummy" ))))
条件
異常値
警告値 警告条件:※2
Log Name = "System" ※3
AND ( Event Type Name = "Warning"
AND ( Source Name = "ClusSvc"
AND ( Event ID <> "0"
AND ( Description <> "dummy" ))))
実行するアクション 任意で設定してください 異常 警告 正常
Eメール
コマンド
SNMP
表示するレポート [ ] PD_ELOGの履歴レポートを指定する。

(凡例)
−:指定しない

注※1
イベントログは,一つのログが単独の情報で継続性がないため,「常にアラーム通知する」にチェックしてください。

注※2
メッセージテキストに値を表示するには,アラーム条件式にフィールドを設定してください。定義例では,Event IDフィールドとDescriptionフィールドを必ず満たす条件値を指定しています。

注※3
Log Namesフィールドに対応するイベントログ名の収集可否設定は,収集データ追加ユーティリティで設定してください。設定方法については,「3.2.3 イベントログ情報収集の設定」を参照してください。
なお,収集データ追加ユーティリティは,PFM - Agent for Platformインストール環境で使用してください。

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