JP1/Performance Management システム構築・運用ガイド
PFM - Web Consoleのサービス階層から,対象サービスごとのプロパティで設定します。なお,ヘルスチェックエージェントについては,ヘルスチェックエージェントのAgent Collectorサービスで設定します。なお,前提条件を満たしていないサービスの場合,設定用のプロパティが表示されません。対象サービスごとの設定個所を次の表に示します。
表19-9 自動再起動の対象となるサービスとプロパティ編集対象のサービスとの対応
対象サービス 設定個所(サービスのプロパティ) PFM - Managerサービス
- Name Server
- Master Manager
- Master Store
- Correlator
- Trap Generator
- View Server
Master Manager PFM - Agentサービス
- Agent Collector
- Agent Store
Agent Collector Action Handlerサービス
- Action Handler
Master ManagerおよびAgent Collector※
- 注※ 同一ホスト上のすべての設定個所で同じ設定値を共有します。
なお,同一種類かつ同一データモデルのPFM - Agentについては,複数のホストにプロパティを配布できます。
Agent Collectorサービスでのプロパティの表示例を次の図に示します。
図19-11 Agent Collectorサービスでのプロパティの表示例
対象サービスごとの設定項目を次の表に示します。
表19-10 サービス自動再起動機能の設定項目
フォルダ名 プロパティ名 説明 Restart Configurations Restart when Abnormal Status※1 自動再起動機能でAbnormal Status※2の場合に再起動するかどうかを指定する。設定値はホスト上のすべてのサービスに対して適用される。デフォルト値はYes。
Yes:再起動する
No:再起動しないRestart when Single Service Running※1 自動再起動機能でSingle Service Running※3の場合に再起動するかどうかを指定する。設定値はホスト上のすべてのサービスに対して適用される。デフォルト値はNo。
Yes:再起動する
No:再起動しないサービス名※4 Auto Restart 該当サービスに対して,自動再起動機能を利用するかどうかを設定する。デフォルトはNo。
Yes:自動再起動機能を利用する
No:自動再起動機能を利用しないAuto Restart - Interval(Minute) 自動再起動機能を利用する場合,サービスの稼働状態を確認する間隔を分単位で指定する。1〜1440の整数で指定する。デフォルトは10(分)。 Auto Restart - Repeat Limit 自動再起動機能を利用する場合,連続して再起動を試行する回数を指定する。1〜10の整数で指定する。デフォルト値は5(回)。 Scheduled Restart 該当サービスに対して,定期再起動機能を利用するかを指定する。デフォルト値はNo。
Yes:定期再起動機能を利用する
No:定期再起動機能を利用しないScheduled Restart - Interval 定期再起動機能を利用する場合,再起動間隔を1〜1,000の整数で指定する。デフォルト値は1。単位はScheduled Restart - Interval Unitで指定する。 Scheduled Restart - Interval Unit 定期再起動機能を利用する場合,再起動間隔の単位をMonth/Week/Day/Hourで指定する。デフォルト値はMonth。
Month:月
Week:週
Day:日
Hour:時Scheduled Restart - Origin - Year 定期再起動機能を利用する場合,再起動間隔の起点となる年を指定する。1971〜2035※5の整数で指定する。デフォルト値は現在年※6。 Scheduled Restart - Origin - Month 定期再起動機能を利用する場合,再起動間隔の起点となる月を指定する。1〜12※5の整数で指定する。デフォルト値は現在月※6。 Scheduled Restart - Origin - Day 定期再起動機能を利用する場合,再起動間隔の起点となる日を指定する。1〜31※5の整数で指定する。デフォルト値は現在日※6。 Scheduled Restart - Origin - Hour 定期再起動機能を利用する場合,再起動間隔の起点となる時間を指定する。0〜23の整数で指定する。デフォルト値は現在時※6。 Scheduled Restart - Origin - Minute 定期再起動機能を利用する場合,再起動間隔の起点となる時間を指定する。0〜59の整数で指定する。デフオルト値は現在時※6。
- 注※1 同一ホスト上のすべての設定個所で同じ設定値を共有します。
- 注※2 Status Serverが該当PFMサービスの状態を正常に取得できない場合(該当PFMサービスが例外などで異常終了した場合)
- 注※3 PFM - Agentサービスのうち,片方のサービスしか起動していない場合
- 注※4 Master Managerサービスの場合,PFM - ManagerサービスとAction Handlerサービスが表示されます。Agent Collectorサービスの場合,PFM - AgentサービスとAction Handlerサービスが表示されます。
- 注※5 存在しない日付(2007/2/30など)が指定された場合,その月の末日として扱います。
- 注※6 プロパティを表示した日時を,該当サービスが稼働しているホストのローカルタイムで表示します。
- 注意
- PFMサービス自動再起動機能は,監視の継続を優先するために,特定のサービスだけを再起動します。PFM - Managerサービスは,各サービスが高度に連携して動作するため,特定のサービスだけを再起動すると,連携に問題が生じる場合があります。PFM - Managerサービスに対して定期再起動機能を利用する場合,通常そのサービスよりも後に起動されるPFM - Managerサービスについても再起動を行うように設定してください。その際,時刻を調整して,正しい順序で再起動されるようにしてください。PFM - Managerサービスの起動順序については,「7.1.1 Performance Managementシステム全体の起動順序」を参照してください。また,PFM - Managerサービスに対して自動再起動機能を利用する場合,再起動がおこなわれたあと,システムの運用上問題の少ないタイミングで,PFM - Managerサービスをすべて停止させてから,再起動するようにしてください。PFM - Managerサービスの高可用性を実現するためには,クラスタシステムの利用を推奨します。
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