JP1/Performance Management システム構築・運用ガイド

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6.4.4 アラームテーブル複数バインド機能の設定

アラームテーブル複数バインド機能を利用するには,PFM - ManagerおよびPFM - Web Consoleが08-50以降である必要があります。アラームテーブル複数バインド機能を有効にすると,08-50より前のバージョンのPFM - Web Consoleからは接続できなくなります。

複数のアラームテーブルをバインド可能な監視エージェントの構成を次の表に示します。複数のアラームテーブルをバインドする監視エージェントは,次の表中で○と記した構成である必要があります。ただし,表中で×と記した構成の監視エージェントがシステム内に存在する場合も,当該監視エージェントに複数のアラームテーブルをバインドしなければ,アラームテーブル複数バインド機能を利用できます。表で×と記した構成の監視エージェントに複数のアラームテーブルをバインドした場合,当該監視エージェントのアラームの評価結果が保証されません。

PFM - Agentのバージョン 同一ホスト上のPFM - ManagerまたはPFM - Baseのバージョン
08-50以降 08-50未満 なし
08-00以降 ×
08-00未満 × × ×

(凡例)
○:複数バインドできる
×:複数バインドできない
−:不可能な組み合わせ

アラームテーブル複数バインド機能を有効または無効にするには,PFM - Managerホストのjpccomm.iniファイルの内容を直接編集します。jpccomm.iniファイルは,次の場所に格納されています。

物理ホストの場合

Windowsの場合
インストール先フォルダ

UNIXの場合
/opt/jp1pc/

論理ホストの場合

Windowsの場合
環境ディレトクリ\jp1pc

UNIXの場合
環境ディレクトリ/jp1pc
<この項の構成>
(1) アラームテーブル複数バインド機能を有効にする場合
(2) アラームテーブル複数バインド機能を無効にする場合

(1) アラームテーブル複数バインド機能を有効にする場合

  1. Performance Managementのプログラムおよびサービスを停止する。
    Performance Managementのプログラムおよびサービスが起動されている場合は,jpcstopコマンドですべて停止してください。クラスタシステムを利用している場合は,クラスタソフトから停止してください。
  2. テキストエディターなどで,jpccomm.iniファイルを開く。
  3. アラームテーブル複数バインドの利用可否を設定する。
    jpccomm.iniファイル中の[Common Section]セクションで次のラベルの値を変更します。
     
    Multiple Alarm Table Bind=1
     
  4. jpccomm.iniファイルを保存して閉じる。
  5. jpcstartコマンドでPerformance Managementのプログラムおよびサービスを起動する。
    クラスタシステムを利用している場合は,クラスタソフトから起動してください。
  6. PFM - Web Consoleを再起動する。

(2) アラームテーブル複数バインド機能を無効にする場合

  1. Performance Managementのプログラムおよびサービスを停止する。
    Performance Managementのプログラムおよびサービスが起動されている場合は,jpcstopコマンドですべて停止してください。クラスタシステムを利用している場合は,クラスタソフトから停止してください。
  2. テキストエディターなどで,jpccomm.iniファイルを開く。
  3. アラームテーブル複数バインドの利用可否を設定する。
    jpccomm.iniファイル中の[Common Section]セクションで次のラベルの値を変更します。
     
    Multiple Alarm Table Bind=0
     
  4. jpccomm.iniファイルを保存して閉じる。
  5. jpcstartコマンドでPerformance Managementのプログラムおよびサービスを起動する。
    クラスタシステムを利用している場合は,クラスタソフトから起動してください。
  6. PFM - Web Consoleを再起動する。

注意
PFM - Agentに複数のアラームテーブルがバインドされた状態で,アラームテーブル複数バインド機能を無効に設定した場合,次回のMaster Managerサービス起動時に,複数のアラームテーブルがバインドされているPFM - Agentについては,KAVE00317-Wメッセージを出力し,該当PFM - Agentにバインドされているすべてのアラームテーブルがアンバインドされます。このため,機能を無効に設定変更したあとのMaster Manager起動に時間が掛かることがあります。なお,起動中のPFM - Agentについては,該当PFM - Agentが再起動されるまで複数のアラームテーブルがバインドされた状態が継続します。バインド状態の更新を反映するため,アラームテーブル複数バインド機能を無効に設定した場合,KAVE00317-Wメッセージが出力されたPFM - Agentを再起動してください。

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