JP1/Automatic Job Management System 2 連携ガイド
メール送信時の注意事項を次に示します。
- 送信済みメールの削除
- メール送信ジョブで送信したメールは,Outlookの「送信済みアイテム」に残されています。メールサーバ上またはメール送信を実行しているコンピュータのディスク容量を圧迫する要因となりますので,Outlookをメールシステム連携で使用しているプロファイルで定期的に起動し,「送信済みアイテム」にあるメールを削除してください。
- なお,Outlookの「送信済みアイテム」に格納されているメールを削除する場合には,削除する前に,JP1/AJS2メール監視プロセスまたはJP1/AJS2 Mailサービスを停止させておいてください。
- 「メールアドレスマップファイル」の作成(Outlook 2000限定)
- Microsoft Mailをメールサーバとしてメールを送信する場合,類似したメールアドレス(例えば,「Hitachi」と「Hitachi2」)が存在するとき,送信先メールアドレスを解決できず,メール送信に失敗することがあります。この場合,次のファイルにログが出力されます。
- ログ格納ファイル
JP1/AJS2インストール先フォルダ\log\jpomlapisend[1|2].log
- ログの内容
Send Address(AMBIGUOUS_RECIPIENT):Hitachi TO:- このような場合に備えて,「メールアドレスマップファイル」を作成しておきます。このファイルを作成しておくと,ファイルに記載されたアドレスと一致した場合はそのアドレスを使ってメールを送信できます。
- 「メールアドレスマップファイル」は「JP1/AJS2メールシステム連携メールアドレスマップツール」を使って作成します。このツールは次のフォルダに格納されています。
- JP1/AJS2メールシステム連携メールアドレスマップツール格納フォルダ
JP1/AJS2インストール先フォルダ\bin\jpomladdress.exe- Microsoft Mailメールサーバにメールを送信する場合は,実際にメールを送信するマネージャーホストまたはエージェントホストで,「JP1/AJS2メールシステム連携メールアドレスマップツール」を使ってメールアドレスを設定しておいてください。
- なお,このツールは,Microsoft Mail以外のメールサーバを使用している場合でも使用できます。
- メール送信失敗時の対策
- メールアドレスの不正などによってメール送信に失敗し,サーバから配信不能のメッセージが返された場合に,メール送信に失敗したアドレスの先頭に「=」が付いて表示されていることがあります。
- これは送信先メールアドレスを二つの方法で解決しようとしているためです(「=」が付いているアドレス・付いていないアドレスの両方でアドレス解決を試みています)。「=」付きの配信不能メッセージが返された場合には,「JP1/AJS2メールシステム連携メールアドレスマップツール」を使って「メールアドレスマップファイル」を作成することをお勧めします。
- メール送信ジョブで宛先として指定できる形式
- メール送信ジョブで,宛先として指定できる形式を次の表に示します。
表2-8 メール送信ジョブで宛先として指定できる形式
プロファイル名 形式 指定可否 Exchange Server 表示名 ○ エイリアス ○ アドレス × インターネットメール ○ Groupmax ニックネーム × 日本語名 × 英語名 × インターネットメール ○ インターネットメール インターネットメールアドレス ○ Microsoft Mail 名前 ○ メールボックス ×
- (凡例)
- ○:指定できる。
- ×:指定できない。
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