JP1/Automatic Job Management System 2 連携ガイド
メールフィルターアプリケーションの仕様について説明します。
- <この項の構成>
- (1) メールフィルターアプリケーションで使うファイル
- (2) メールフィルターアプリケーションに設定する戻り値
(1) メールフィルターアプリケーションで使うファイル
メールフィルターアプリケーションで使うファイルを,次の表に示します。
項番 ファイル名 内容 1 /opt/jp1ajs2/usrtools/converter メールフィルターアプリケーションの名称。 2 /opt/jp1ajs2/usrtools/converterin 入力ファイル。
JP1/AJS2によってメールファイルから取り出された1通のメールが格納されている。
JP1/AJS2がこのファイルにメールを格納したあと,メールフィルターアプリケーションを起動する。3 /opt/jp1ajs2/usrtools/converterout 出力ファイル。
メールフィルターアプリケーションで変換したメールを格納する。
メールフィルターアプリケーションが正常に終了すると,JP1/AJS2がこのファイルに格納されているメールを取り出し,監視条件の判定をする。メールフィルターアプリケーションの名称には,表の項番1に示すファイル名を使ってください。また,メールフィルターアプリケーションの入力ファイルには表の項番2に示す名称を,変換後のメールの出力ファイルには項番3に示す名称を使用してください。
論理ホストを使用している場合,ファイル名は次のようになります。
- (例)論理ホスト名が「HOSTNAME1」の場合
- メールフィルターアプリケーション名:/opt/jp1ajs2/usrtools/converterHOSTNAME1
- 入力ファイル名:/opt/jp1ajs2/usrtools/converterinHOSTNAME1
- 出力ファイル名:/opt/jp1ajs2/usrtools/converteroutHOSTNAME1
- 注 「/opt/jp1ajs2/usrtools/converter」と論理ホスト名の間,「/opt/jp1ajs2/usrtools/converterin」と論理ホスト名の間,および「/opt/jp1ajs2/usrtools/converterout」と論理ホスト名の間には,空白文字は入れません。
(2) メールフィルターアプリケーションに設定する戻り値
メールフィルターアプリケーションでの変換の終了時,メールフィルターアプリケーションからJP1/AJS2に戻り値を渡すように設定してください。
JP1/AJS2は渡された戻り値によって異なる処理をします。メールフィルターアプリケーションに設定する戻り値と,それに対応するJP1/AJS2の処理を,次の表に示します。
表2-4 戻り値と戻り値に対応するJP1/AJS2の処理
戻り値 意味 JP1/AJS2の処理 0 正常終了 メールフィルターアプリケーションの出力ファイルに格納されたメールを取り出し,監視条件で判定する。
また,メールフィルターアプリケーションで次のメールを変換する。0以外 異常終了 メッセージを出力し,メールシステム連携機能を休止状態にする。
また,変換が異常終了したメールを障害用メールファイルに保存する。
次のメールは,JP1/AJS2が再起動されてから変換する。メールフィルターアプリケーションから戻り値を渡す方法は,メールフィルターアプリケーションを作成した言語によって異なります。それぞれ,次に示す方法で設定してください。
- シェル言語の場合:exitコマンド
- C言語の場合:exit()システムコール
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