JP1/Automatic Job Management System 2 連携ガイド
ここでは,メールシステム連携で必要となる前提プログラムおよび設定について説明します。
前提プログラムはOutlookです。メールシステム連携を使用するためには,JP1/AJS2 - ManagerおよびJP1/AJS2 - Agentと同じホストにOutlookがインストールされている必要があります。
OutlookはMicrosoft社提供のプログラム規格であるMAPI(Messaging Application Programming Interface)準拠のプログラムのため,Outlookを前提としたメールシステム連携はMAPIを使用して実現しています。
- <この項の構成>
- (1) 連携できるメールシステム
- (2) システム構成例
Windowsホストでのメールシステム連携は,次に示すメールシステムをサポートしています。これらのメールシステムのうち,どれか一つのメールサーバソフトをメールシステム連携先ホストにセットアップしてください。メールサーバは,JP1/AJS2 - ManagerやJP1/AJS2 - Agentと別のホストでかまいません。
メールシステム連携の前提プログラムおよび機能と,サポートしているメールシステムの関係を次の表にまとめます。
表2-1 前提プログラムおよび機能とメールシステムの関係
前提プログラム
および機能Exchange Server Microsoft SMTP/POP3※ Outlook 2000 ◎ ○ ○ Outlook 2002
Outlook 2003
Outlook 2007◎ × ○
- (凡例)
- ◎:デスクトップ上およびサービス上の両方で連携できる。
- ○:デスクトップ上でだけ連携できる。
- ×:連携できない。
- 注※
- SMTP/POP3プロトコルをサポートするメールサーバ(Groupmax Mail ServerやLotus Notes Dominoなどを含む)
連携するメールシステムに応じて,サービス上で連携するか,デスクトップ上で連携するかを選択します。どちらかを選択しない場合,メールシステム連携機能を使用できません。
また,メールシステム連携を使用する際は,サービス上で使用する場合はJP1/AJS2 Mailサービスを,デスクトップ上で使用するときはJP1/AJS2メール監視プロセスを,メール送信ジョブまたはメール受信監視ジョブを実行する前にあらかじめ起動しておく必要があります。
サービス上で連携する場合とデスクトップ上で連携する場合での違いは,Windowsにログオンしていなくてもメールシステム連携機能を使用できるかどうかです。サービス上で連携する場合は,JP1/AJS2 Mailサービスを起動しておくことで,Windowsにログオンしていない状態でもメールシステム連携機能を使用できます。デスクトップ上で連携する場合は,WindowsにログオンしないとJP1/AJS2メール監視プロセスを起動できません。そのため,この場合はあらかじめWindowsにログオンしておく必要があります。
JP1/AJS2メール監視プロセスまたはJP1/AJS2 Mailサービスの起動方法については,「2.2.6 メールシステム連携機能の起動と停止」を参照してください。
- 前提プログラムおよび機能とメールシステムの関係の注意事項
- Windows Server 2008(IPF)およびWindows Server 2003(IPF)では,メールシステム連携機能を使用できません。
- Outlook Expressは,メールシステム連携では使用できません。
- Windows Server 2008では,Outlook 2003以降だけ使用できます。
(2) システム構成例
メールシステム連携のシステム構成例を次の図に示します。
図2-7 メールシステム連携のシステム構成例
エージェントホストのJP1/AJS2 - Agentでは,マネージャーホストのJP1/AJS2 - Managerから依頼を受けて,メール送信ジョブおよびメール受信監視ジョブを実行します。
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