JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス
形式
jpqqueshow
[-mh マネージャーホスト名]
{-q キュー名|-ah エージェントホスト名|-a|-ad|-n}
[-em]
機能
キュー情報(キュー名,サブミットジョブ数の最大値・警告値,サブミットジョブ数など)を標準出力に出力します。
JP1/NQSEXECホスト,およびJP1/OJE for VOS3ホストのキュー情報も出力できます。
また,AS/400システムのキュー情報も出力できます。なお,AS/400システムに対して指定できるのは,-mh,-nオプションだけです。
実行権限
次に示すJP1権限レベルのどれかを与えられたユーザー
- JP1_JPQ_Admin権限
- JP1_JPQ_Operator権限(-adオプションは指定不可)
- JP1_JPQ_User権限(-adオプションは指定不可)
ただし,-emオプションを指定する場合は次の権限が必要です(JP1_JPQ_Admin権限,JP1_JPQ_Operator権限,JP1_JPQ_User権限は必要ありません)。
- Windowsの場合:Administrators権限
- UNIXの場合:スーパーユーザー権限
引数
-mh マネージャーホスト名
キュー情報を出力したいキューがあるマネージャーホスト名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
省略した場合,自ホスト名が仮定されます。
-emオプションと同時に指定する場合,指定できるホスト名は,自ホスト名または自ホスト上の論理ホスト名だけです。それ以外の値が指定された場合はエラー(エラーコード25)となります。
また,-mhオプションにエイリアスホスト名を指定することはできません。
-q キュー名
キュー情報を出力したいキュー名を指定します。
指定できる文字数は,1〜63(単位:バイト)です。
このオプションは,JP1/NQSEXECおよびJP1/OJE for VOS3連携時には指定できません。
-ah エージェントホスト名
デフォルトキュー情報を出力したい場合に,マネージャーホストに登録したエージェントホスト名を指定します。デフォルトキューとは,エージェントホストを登録した際にエージェントホスト名と同じ名前で作成されるキューです。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
このオプションは,JP1/NQSEXECおよびJP1/OJE for VOS3連携時には指定できません。
-a
-mhオプションに指定したマネージャーホストの,すべてのキュー情報を出力します(ただし,デフォルトキューの情報は除く)。
このオプションは,JP1/NQSEXECおよびJP1/OJE for VOS3連携時には指定できません。
-ad
-mhオプションに指定したマネージャーホストの,すべてのキュー情報を出力します(デフォルトキューの情報を含む)。
このオプションは,JP1_JPQ_Admin権限を持つユーザーだけが指定できます。JP1/NQSEXECおよびJP1/OJE for VOS3連携時には指定できません。
-n
キュー情報として,-mhオプションに指定したマネージャーホスト内の,すべてのキュー名を出力します(ただし,デフォルトキューの情報は除く)。
-em
緊急実行時に指定します。
このオプションを指定すると,通常とは異なる通信経路に対して要求するため,障害時などに緊急で実行できるようになります。
なお,このオプションを指定する場合,マネージャーホスト名にIPアドレスは指定できません。
注意事項
- -a,-adオプションの場合,キュー名として出力できるバイト数は21バイトです。キュー名が22バイト以上の場合,20バイト以降は「..」になります。
- -emオプションは,エージェント障害から復旧する目的でだけ指定してください。常に-emオプションを指定した運用をする場合,障害発生時に対応できなくなるおそれがあります。
- Windows Server 2008のホストで,-emオプションを指定してこのコマンドを実行する際には,コマンドプロンプトを管理者として起動する必要があります。コマンドプロンプトを起動する際は,Windowsの[スタート]メニューの[コマンドプロンプト]を右クリックし,ショートカットメニューから[管理者として実行]を選択してください。UAC機能が無効の場合は,コマンドプロンプトを管理者として起動する必要はありません。
戻り値
0 正常終了。 1 引数の指定が不適切である。 2 jpqqueshowコマンドを実行したホストの内部的要因で,キュー情報の出力に失敗した。 5 初期化に失敗した。
- 論理ホスト名の定義または環境設定に誤りがある。
6 jpqqueshowコマンドを実行したホストでメモリー不足が発生した。 7 jpqqueshowコマンドを実行したホストで論理不正が発生した。 25 マネージャーホスト名の指定にローカルホスト名および論理ホスト名以外を指定した。 100 TCP/IP通信で,jpqqueshowコマンドを実行したホストからマネージャーホストに接続できない。
- TCP/IPが正しく設定されていないため,jpqqueshowコマンドを実行したホストからマネージャーホストに接続できない。
- マネージャーホスト名に誤りがある。または,マネージャーホストがプロセス停止状態である。
102 マネージャーホスト名によるIPアドレスの解決に失敗した。 200 マネージャーホストがキュー情報の出力を受け付けない。
- マネージャーホストが運用開始処理中,運用停止処理中,運用停止中,または縮退運転中である。
201 指定したキューが使用できない。
- 指定したキューがない。
202 マネージャーホストから応答がない。 203 マネージャーホストの内部的要因で,キュー情報の出力に失敗した。 206 キュー情報を出力する権限がない。 212 エージェント,またはキューの追加・変更処理中のため,キュー情報の出力に失敗した。 213 マネージャーホストにキューがない。 219 マネージャーホストがビジー状態である。 220 マネージャーホストでメモリー不足が発生した。 222 致命的なエラーが発生した。
- システムコールでエラーが発生した。
223 マネージャーホスト側で論理不正が発生した。 224 サポートしていないホストにキュー情報の出力を依頼した。 226 実行環境が不適切である。
出力例1
-q,または-ahオプションを指定した場合のファイル出力例と出力内容の意味を次に示します。
出力内容の意味を次に示します。
- QUEUE
- キューの情報を,「キュー種別:キュー名(または,エージェントホスト名)」の形式で示します。
- キュー種別は次のとおりです。
- q:キュー
- a:エージェントホスト
- MAXQUEUE
- サブミットジョブ数の最大値を示します。
- 10バイト分出力されます。
- WARNQUEUE
- サブミットジョブ数の警告値を示します。
- 10バイト分出力されます。
- ENTRYSTATUS
- ジョブの受付口の状態を示します。
- OPEN:開いている
- CLOSE:閉じている
- EXITSTATUS
- ジョブの取出口の状態を示します。
- OPEN:開いている
- CLOSE:閉じている
- QUEUING
- 現在のサブミットジョブ数(現在実行中のジョブ数を除く)を示します。
- EXECUTING
- 現在実行中のジョブ数を示します。
- LINKAGENT
- 接続されているエージェントホストの情報を,「接続されているエージェントホスト名:優先順位」の形式で示します。
出力例2
-a,または-adオプションを指定した場合のファイル出力例と出力内容の意味を次に示します。
出力内容の意味を次に示します。
- T
- キュー種別を示します。
- q:キュー
- a:エージェントホスト
- QUEUE
- キュー名(または,エージェントホスト名)を示します。
- 21バイト分出力されます。
- MAXQUEUE
- サブミットジョブ数の最大値を示します。
- WARNQUEUE
- サブミットジョブ数の警告値を示します。
- ENT
- ジョブの受付口の状態を示します。
- OPEN:開いている
- CLOSE:閉じている
- EXIT
- ジョブの取出口の状態を示します。
- OPEN:開いている
- CLOSE:閉じている
- QUEUING
- 現在のサブミットジョブ数(現在実行中のジョブ数を除く)を示します。
- EXECUTING
- 現在実行中のジョブ数を示します。
出力例3
-nオプションを指定した場合のファイル出力例と出力内容の意味を次に示します。
出力内容の意味を次に示します。
- QUEUE
- キュー名を示します。
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