JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス
形式
jpqagtdel
[-mh マネージャーホスト名]
-ah エージェントホスト名
機能
エージェントを削除します。同時に,そのエージェントのデフォルトキューも削除します。
実行権限
次に示すJP1権限レベルを与えられたユーザー
- JP1_JPQ_Admin権限
引数
-mh マネージャーホスト名
エージェントを削除したいマネージャーホスト名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
省略した場合,自ホスト名が仮定されます。
-ah エージェントホスト名
削除したいエージェントホスト名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
注意事項
- このコマンドは,JP1/NQSEXECおよびJP1/OJE for VOS3との連携には使用できません。
- このコマンドを実行する前に必要な準備を次に示します。
- jpqquecloseコマンドなどを使って,削除したいエージェントのデフォルトキューのジョブ受付口または投入口を閉じて,ジョブが実行していない状態,ジョブがデフォルトキュー内にない状態にしておいてください。
実行中のジョブ(標準ジョブ(PCジョブ,UNIXジョブ,およびQUEUEジョブ),カスタムジョブ,アクションジョブ,またはイベントジョブ)がある場合,エージェントは削除できません。
デフォルトキューを削除すると,デフォルトキュー内の実行待ち,保留,および時間待ち状態のジョブは,キャンセル終了します。
- jpqagtunlinkコマンドなどを使って,削除したいエージェントとキュー(デフォルトキュー以外のキュー)との接続を解除しておいてください。
削除したいエージェントに,デフォルトキュー以外のキューが接続されている場合,エージェントは削除できません。
- このコマンドは複数を並行して実行した場合,処理にかなり時間が掛かります。複数のエージェントを削除する場合は,一つずつ削除するようにしてください。
- このコマンドで削除したエージェントホストで,過去にイベントジョブまたは起動条件付きジョブネットを実行したことがある場合は,エージェントホストがこのコマンドの-mhオプションで指定したマネージャーホスト名を記憶しています。そのエージェントホスト上で,次の手順に従って,このコマンドの-mhオプションで指定したマネージャーホスト名を削除してください。
これによって,エージェントホストの起動時または停止時に,マネージャーホストに対して不要な通信(起動した旨または停止した旨の通知)を行わないようにできます。jpoagoecコマンドについては,「1. コマンド jpoagoec」を参照してください。
- エージェントホストがこのコマンドの-mhオプションで指定したマネージャーホスト名を記憶しているか確認する。
次のコマンドを実行します。
jpoagoec -p
- このコマンドの-mhオプションで指定したマネージャーホスト名を削除する。
次のコマンドを実行します。
jpoagoec -d -mhオプションで指定したマネージャーホスト名
- イベントジョブまたは起動条件付きジョブネットをエージェントホストで実行した状態で,エージェントホスト上でJP1/AJS2サービスを停止する前にOSを停止したり,マシンを電源オフしたりしないでください。そのような状態でこのコマンドを実行しても,該当するエージェントホストを削除できません。そのような状態になった場合は,マネージャーホストのJP1/AJS2サービスを停止させてコールドスタートするか,または次の手順に従って該当するエージェントホストで実行中のイベントジョブもしくは起動条件付きジョブネットの情報を削除してからこのコマンドを実行してください。
jpomanjobshowコマンドについては「1. コマンド jpomanjobshow」を,jpomanevresetコマンドについては「1. コマンド jpomanevreset」を参照してください。
- マネージャーホストのJP1/AJS2サービスを停止する。
- マネージャーホスト上で,該当するエージェントホストで実行中のイベントジョブまたは監視中の起動条件付きジョブネットがあることを確認する。
次のコマンドを実行します。
jpomanjobshow -h マネージャーホスト名 -a 削除したいエージェントホスト名
- マネージャーホスト上で,該当するエージェントホストで実行中のイベントジョブまたは監視中の起動条件付きジョブネットの情報を削除する。
次のコマンドを実行します。
jpomanevreset -h マネージャーホスト名 -a エージェントホスト名 -s
戻り値
0 正常終了。 1 引数の指定が不適切である。 2 エージェントの削除依頼側の内部的要因で,エージェントの削除に失敗した。 5 初期化に失敗した。
- 論理ホスト名の定義または環境設定に誤りがある。
6 エージェントの削除依頼側でメモリー不足が発生した。 7 エージェントの削除依頼側で論理不正が発生した。 100 TCP/IP通信でマネージャーホストに接続できない。
- TCP/IPが正しく設定されていないため,マネージャーホストに接続できない。
- マネージャーホスト名に誤りがある。または,マネージャーホストがプロセス停止状態である。
102 マネージャーホスト名によるIPアドレスの解決に失敗した。 200 マネージャーホストがエージェントの削除を受け付けない。
- マネージャーホストが運用開始処理中,運用停止処理中,運用停止中,または縮退運転中である。
202 マネージャーホストから応答がない。 203 マネージャーホスト側の内部的要因で,エージェントの削除に失敗した。 206 エージェントを削除する権限がない。 214 マネージャーホストに接続しているエージェントがない。 219 マネージャーホストがビジー状態である。 220 マネージャーホスト側でメモリー不足が発生した。 222 致命的なエラーが発生した。
- システムコールでエラーが発生した。
223 マネージャーホスト側で論理不正が発生した。 224 JP1/AJS2以外のホストに要求した。 226 実行環境が不適切である。 233 実行中のジョブ(標準ジョブ,カスタムジョブ,またはアクションジョブ)がある。 234 実行中のジョブ(イベントジョブ)がある。 236 エージェントとキューが接続されている。 240 イベント・アクション制御マネージャーがエージェントの構成定義を変更中である。
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