JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス
形式
ajsembdbaddlog [-raw] -s 組み込みDBファイルシステム領域サイズ -r {sys|spd} [-id 組み込みDBセットアップ識別子] -d ログ拡張領域格納ディレクトリ名称 [-du ログ拡張領域格納ディレクトリ名称]形式1(システムログファイルを拡張)
ajsembdbaddlog [-raw] -s 組み込みDBファイルシステム領域サイズ -r sys [-id 組み込みDBセットアップ識別子] -d ログ拡張領域格納ディレクトリ名称形式2(シンクポイントダンプファイルを拡張)
ajsembdbaddlog [-raw] -s 組み込みDBファイルシステム領域サイズ -r spd [-id 組み込みDBセットアップ識別子] -d ログ拡張領域格納ディレクトリ名称形式3(二重化したシステムログファイルを拡張)
ajsembdbaddlog [-raw] -s 組み込みDBファイルシステム領域サイズ -r sys [-id 組み込みDBセットアップ識別子] -d ログ拡張領域格納ディレクトリ名称 -du ログ拡張領域格納ディレクトリ名称形式4(二重化したシンクポイントダンプファイルを拡張)
ajsembdbaddlog [-raw] -s 組み込みDBファイルシステム領域サイズ -r spd [-id 組み込みDBセットアップ識別子] -d ログ拡張領域格納ディレクトリ名称 -du ログ拡張領域格納ディレクトリ名称
機能
組み込みDBのログ領域を拡張します。
組み込みDB停止中で,該当する組み込みDBにスケジューラーデータベースを作成しているすべてのスケジューラーサービスが停止中の場合だけ実行できます。
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
- JP1/AJS2 - Managerのインストール先フォルダ\tools\
- UNIXの場合
- /opt/jp1ajs2/tools/
引数
-raw
RAWファイル(キャラクタ型スペシャルファイル)を使用する場合に指定します。
このオプションを指定した場合,-d,-duオプションの引数の指定に注意してください。詳細については,-d,-duオプションの説明を参照してください。
-s 組み込みDBファイルシステム領域サイズ
組み込みDBファイルシステム領域として割り当てる容量をメガバイト単位で指定します。
指定できる値は,1〜2047です。
-r sys | spd
ログ領域を拡張するファイルを指定します。
- sys
システムログファイル
- spd
シンクポイントダンプファイル
-id 組み込みDBセットアップ識別子
組み込みDBを識別するセットアップ識別子を「_JAn」(nは0〜9またはA〜Z)の4文字で指定します。ajsembdbbuildコマンドの-idオプションで指定した値を指定してください。
このオプションを省略した場合は,_JA0が仮定されます。
-d ログ拡張領域格納ディレクトリ名称
拡張するログ領域を格納するディレクトリ名称を120バイト以内で指定します。存在しないディレクトリを指定した場合はエラーとなります。
ディレクトリ名称を指定するときは次のことに注意してください。
- ディレクトリ名称はフルパスで指定してください。
- 指定するディレクトリに空白文字を含む場合は,パスを「""」で囲んでください。
- ネットワークドライブ上のディスクは指定しないでください。
- クラスタ運用時には,共有ディスク上のディレクトリを指定してください。
- 指定したディレクトリには,-sオプションで指定したサイズの容量を確保してください。
- 同時に-rawオプションを指定する場合,Windowsの場合はフォーマットしていないパーティションを,UNIXの場合はキャラクタ型スペシャルファイルを指定してください。
-du ログ拡張領域格納ディレクトリ名称
組み込みDBのログを二重化している場合に指定します。
-dオプションで指定したディレクトリとは別のディレクトリを指定してください。その他の指定内容の詳細は-dオプションと同じです。
注意事項
- このコマンドはスクリプトで実装されています。このため,オプションに不当に長い文字列や不正な文字列や値を指定すると,予期しないエラーが発生することがあります。オプション指定値は,DBMSおよびJP1/AJS2で規定されている範囲内の文字列または数値を指定してください。
- このコマンドを同時に複数実行しないでください。同時に複数実行した場合,次に示す現象が起こるおそれがあります。
- 不当なメッセージを出力したり,本来出力するはずのメッセージを出力しなかったりするなど,メッセージ出力が不正になる。
- このコマンドが,不当にエラーになる。
- システムログファイルおよびシンクポイントダンプファイルは共に30個まで作成できます。組み込みDB環境を初めて構築したときには,システムログファイルは6個作成されるため,最大24個まで追加できます。また,シンクポイントダンプファイルは3個作成されるため,最大27個まで追加できます。
- クラスタ運用時,このコマンドは実行系ホスト(ajsembdbbuildコマンドの-ehオプションに指定したホスト)で実行してください。また,コマンド実行後に組み込みDB運用ディレクトリ\CONF下にあるajs2ファイルを待機系ホストにコピーしてください。
- Windows Server 2008のホストでこのコマンドを実行する際には,コマンドプロンプトを管理者として起動する必要があります。コマンドプロンプトを起動する際は,Windowsの[スタート]メニューの[コマンドプロンプト]を右クリックし,ショートカットメニューから[管理者として実行]を選択してください。UAC機能が無効の場合は,コマンドプロンプトを管理者として起動する必要はありません。
戻り値
0 正常終了。 0以外 異常終了。
補足事項
このコマンドを実行すると,-dオプションおよび-duオプションに指定したディレクトリ下に,次に示す形式のファイル名称でログ領域を作成します。
ajsRRRIIIIYYYYMMDDhhmmss[D]
- RRR:拡張する資源名(-rオプション指定値)
- IIII:組み込みDBセットアップ識別子(-idオプション指定値)
- YYYY:年
- MM:月
- DD:日
- hh:時
- mm:分
- ss:秒
- D:-duオプション指定時だけ
- (例)
- 「2006年4月1日21時57分30秒」に次のオプション指定で実行した場合
- ajsembdbaddlog -r sys -s 2000 -d L:\sysarea1 -du M:\sysarea2 -id _JA0
- L:\sysarea1\ajssys_JA020060401215730
- M:\sysarea2\ajssys_JA020060401215730D
エラー時の対処
コマンドエラー発生時は,次に示す表に従って対処してください。
メッセージID 現象 対処方法 KAVS0996-E 指定したオプションに誤りがあります。 オプションの指定内容を見直してください。 KAVS2102-E 組み込みDBは起動・停止処理中です。 組み込みDBの起動をajsembdbstatus -s ustコマンドで確認してから再実行してください。 KAVS2104-E 組み込みDBがセットアップされていません。 組み込みDBをセットアップしてから再実行してください。 KAVS2110-E レプリケーション中です。 JP1/AJS2 - Datareplicatorを停止し,正副同期を取って実行してください。 KAVS2116-E 指定したオプションに誤りがあります。 メッセージに出力されているオプションを見直して再実行してください。 KAVS2117-E コマンド実行時にエラーが発生しました。 保守情報に出力されているメッセージを参照してください。
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