JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス
形式
ajsalter
[-F サービス名]
[-s {none|EXEC}]
[-c {CHANGE|COPY}]
機能
スケジューラーサービスの運用環境を一時的に変更します。
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
引数
-F サービス名
処理対象とする,スケジューラーサービスのサービス名を指定します。
指定できる文字数は,1〜30(単位:バイト)です。
省略した場合,デフォルトサービス名が仮定されます。
-s {none|EXEC}
ジョブネットおよびジョブの実行を抑止するか,または抑止を解除するかを指定します。
ジョブネットおよびジョブの実行中にこのオプションで実行を抑止した場合は,抑止以降,新たなジョブネットおよびジョブは起動されません。
- none
ジョブネットおよびジョブの実行抑止を解除します。
- EXEC
ジョブネットおよびジョブの実行を抑止します。現在実行中のジョブネットおよびジョブの実行が終了したあとは,新たにジョブネットおよびジョブは起動されません。
なお,このオプションを指定すると,UNIXの場合はスケジューラーサービス環境設定ファイル(Schedule.conf)のSUPPRESSパラメーターでの設定を,Windowsの場合は[マネージャー環境設定]ダイアログボックスの[スケジューラーオプション]タブの[抑止機能の設定]での設定を一時的に変更できます。
-c {CHANGE|COPY}
スケジューラーログファイルの交代方法を指定します。
- CHANGE
履歴情報を交代用のスケジューラーログファイルに記述します。
- COPY
使用中のスケジューラーログファイルの内容を交代用のスケジューラーログファイルに複写します。使用中のスケジューラーログファイルのデータを削除したあと,ファイルの先頭から履歴情報を記述します。
なお,スケジューラーログの出力中にログ出力障害が発生し,ログ出力が閉塞していた場合に,このオプションを指定してスケジューラーログファイルを交代すると,ログ出力の閉塞を解除します。
注意事項
- スケジューラーサービスが起動していない場合,このコマンドは異常終了します。
- スケジューラーログは,JP1/AJS2サービス単位のファイルに出力されます。-cオプションを指定してスケジューラーログファイルを交代する場合,交代の対象になるスケジューラーサービスが属しているJP1/AJS2サービスのスケジューラーログファイルを交代します。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 15.6 スケジューラーログを交替する」を参照してください。
- Windows Server 2008のホストでこのコマンドを実行する際には,コマンドプロンプトを管理者として起動する必要があります。コマンドプロンプトを起動する際は,Windowsの[スタート]メニューの[コマンドプロンプト]を右クリックし,ショートカットメニューから[管理者として実行]を選択してください。UAC機能が無効の場合は,コマンドプロンプトを管理者として起動する必要はありません。
戻り値
0 正常終了。 4〜124で4の倍数値 異常終了。
使用例
ジョブネットの運用環境を一時的に変更します。その際,ジョブの実行を抑止します。
ajsalter -s EXEC
Copyright (C) 2006, 2010, Hitachi, Ltd.
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