JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド

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13.4.39 [詳細定義−[オペレーションジョブ]]ダイアログボックス

[詳細定義−[オペレーションジョブ]]ダイアログボックスでは,オペレーションジョブの詳細を定義します。

このダイアログボックスには,共通する表示項目と次のタブがあります。

<この項の構成>
(1) 共通する表示項目
(2) [定義]タブ
(3) [属性]タブ
(4) [オペレーションジョブ定義]ダイアログボックス

(1) 共通する表示項目

共通する表示項目を次の図に示します。

図13-165 [詳細定義−[オペレーションジョブ]]ダイアログボックスの共通の表示項目

[図データ]

表示項目について説明します。

[ユニット名]
ユニット名を30バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは「オペレーションジョブ」です。

[コメント]
ユニットのコメントを80バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。

[実行ホスト]
オペレーションジョブを実行させたいオペレーションジョブ実行ホスト名を,255バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。
なお,実行ホストが空白の場合は,自ホストで実行します。
JP1/AJS2 - Managerホストと実行ホストで文字コードが異なる場合は,文字コード変換を行います。ホスト間の文字コード変換は,JP1/Baseに設定されている文字コードを使用します。

(2) [定義]タブ

[詳細定義−[オペレーションジョブ]]ダイアログボックスの[定義]タブを次の図に示します。

図13-166 [詳細定義−[オペレーションジョブ]]ダイアログボックスの[定義]タブ

[図データ]

表示項目について説明します。

[実行優先順位]
オペレーションジョブでは,この項目は指定できません。

[標準出力ファイル名]
ジョブを実行するときに使うオペレーションジョブ実行ホスト上の標準出力ファイル名を511バイト以内の文字列で指定します。ファイル名は,絶対パスで指定します。デフォルトは空白です。また,標準出力ファイルは常に上書きされます。

[標準エラー出力ファイル名]
ジョブを実行するときに使うオペレーションジョブ実行ホスト上の標準エラー出力ファイル名を511バイト以内の文字列で指定します。ファイル名は,絶対パスで指定します。デフォルトは空白です。また,標準エラー出力ファイルは常に上書きされます。

[終了判定]
終了判定の条件を選択します。

[判定結果]
[判定結果]で選択した終了判定の条件によって,表示項目が異なります。デフォルトは[しきい値による判定]です。[判定結果]の下には[警告しきい値]と[異常しきい値]の項目が表示されています。選択できる終了判定の条件を次に示します。
  • [常に正常]
    オペレーションジョブを常に正常終了します。[警告しきい値]と[異常しきい値]の項目は,指定できません。
  • [常に異常]
    オペレーションジョブを常に異常終了します。[警告しきい値]と[異常しきい値]の項目は,指定できません。
  • [しきい値による判定]
    正常終了と警告終了の判定基準とする値,または正常終了と異常終了の判定基準とする値を,定義します。[警告しきい値]と[異常しきい値]に指定できる値は,0〜2,147,483,647です。デフォルトは,[警告しきい値]が空白で,[異常しきい値]が0です。
    デフォルトの場合は,終了コードが0以外のときに異常終了となります。[警告しきい値]を設定した場合は,終了コードが0から設定した値までを正常終了とします。終了コードが[警告しきい値]より大きい場合に警告終了となります。また,[異常しきい値]を設定した場合は0から[異常しきい値]までが正常終了となります。終了コードが-1以下または[異常しきい値]より大きい場合に異常終了となります。[警告しきい値]と[異常しきい値]の両方を指定した場合は,終了コードが0から[警告しきい値]までが正常終了,[警告しきい値]より大きく[異常しきい値]までが警告終了,-1以下または[異常しきい値]より大きい場合が異常終了となります。
    なお,UNIXで実行した場合,終了コードは0〜255の値となり,負の値はありません。実行したプログラムが負の値で終了した場合,終了コードは256 + (exitコード)と扱われます(例えば,-1でexitした場合は,256 - 1 = 255と扱われます)。
    しきい値と終了状態の関係を次の図に示します。

    図13-167 しきい値と終了状態の関係

    [図データ]

    戻り値は符号なしの整数値として判定されます。例えば「-1」は,Windowsでは「4,294,967,293」,UNIXでは「255」として扱われます。
    なお,ジョブが異常終了した場合,後続のジョブやジョブネットは実行されません。

[実行時のユーザー]
オペレーションジョブでは,この項目は指定できません。

[詳細情報の設定]
[詳細]ボタンをクリックすると,[オペレーションジョブ定義]ダイアログボックスが表示されます。

(3) [属性]タブ

[詳細定義−[オペレーションジョブ]]ダイアログボックスの[属性]タブを次の図に示します。

図13-168 [詳細定義−[オペレーションジョブ]]ダイアログボックスの[属性]タブ

[図データ]

表示項目について説明します。

[保留]
ユニットの状態をあらかじめ保留状態にするかどうかを指定します。指定できる種類は,[しない]と[する]です。デフォルトは[しない]です。

[種別]
ユニットの種別をリカバリーにするかどうかを指定します。指定できる種類は,[通常]と[リカバリ]です。デフォルトは[通常]です。

[打ち切り時間指定]
オペレーションジョブでは,この項目は指定できません。

[打ち切り時間]
オペレーションジョブでは,この項目は指定できません。

[終了遅延監視]
実行所要時間によるジョブの終了遅延監視をするかどうかを指定します。ジョブの終了遅延を監視する場合は[実行所要時間]をチェックします。デフォルトではチェックされていません。
また,[実行所要時間]をチェックした場合は,ジョブの実行所要時間を1〜1,440の範囲内で指定します(単位:分)。
この項目はJP1/AJS2 - Viewのバージョンが08-50以降の場合に表示されます。なお,実行所要時間によるジョブの終了遅延監視の注意事項については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 8.1.22 ジョブ実行所要時間による終了遅延監視機能に関する注意事項」を参照してください。

[所有者]
ユニットの所有者を31バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは,ログインしているJP1ユーザー名です。

[JP1資源グループ]
JP1資源グループ名を63バイト以内の文字列で指定します。指定できる文字は,英数字,および「_(アンダーバー)」です。デフォルトは,上位ユニットのJP1資源グループ名です。空白の場合は,アクセス権限の対象になりません。

[実行ユーザー種別]
実行ユーザーの種類を選択します。デフォルトは[登録ユーザー]です。選択できる種類を次に示します。

[登録ユーザー]
ジョブを登録したJP1ユーザーでユーザーマッピングします。変換されたOSのユーザーのアカウントでジョブを実行します。

[所有ユーザー]
ジョブを所有しているJP1ユーザーでユーザーマッピングします。変換されたユーザーのアカウントでジョブを実行します。
ここで指定したユーザーからOSのユーザーに変換されるように,オペレーションジョブ実行ホストでユーザーマッピングする必要があります。

(4) [オペレーションジョブ定義]ダイアログボックス

[オペレーションジョブ定義]ダイアログボックスでは,オペレーションジョブの実行についての詳細を定義します。

[オペレーションジョブ定義]ダイアログボックスを次の図に示します。

図13-169 [オペレーションジョブ定義]ダイアログボックス

[図データ]

表示項目について説明します。

[実行コマンド]
実行したいオペレーションジョブ実行ホスト上の実行コマンド名を511バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。
実行コマンド名は,絶対パス,または相対パスで指定できます。相対パスで指定した場合,コマンド実行時の実行ユーザー(OSユーザー)のホームディレクトリ(Windowsの場合は,JP1/Baseインストールパス\COMMAND)からの相対パスとなります。有効となる環境変数PATHは,システム環境変数です。また,マクロ変数を使用できます。実行コマンド名に空白文字が含まれる場合,「"(ダブルクォーテーションマーク)」で実行コマンド名を囲んでください。
[実行コマンド]の指定は必須です。省略して[OK]ボタンをクリックすると,エラーメッセージが出力されます。

[パラメーター]
コマンドパラメーターを1,023バイト以内の文字列で指定します。また,マクロ変数を使用できます。デフォルトは空白です。

[環境変数]
コマンド実行時は,実行ユーザー(OSユーザー)のローカルログインスクリプトに設定されている環境変数が有効となります。その環境に新たな変数を付け加えてコマンドを実行できます。付け加える環境変数を2,730バイト以内の文字列で指定します。また,定義できる環境変数は10個までです。マクロ変数を使用できます。デフォルトは空白です。
環境変数を定義するときの注意事項については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス」の環境変数および環境変数ファイルを定義する場合の注意事項について説明している章を参照してください。

[環境変数ファイル名]
コマンド実行時は,システム環境変数が有効となります。その環境に新たな変数を付け加えてコマンドを実行できます。付け加える環境変数として,オペレーションジョブ実行ホスト上の環境変数ファイル名を255バイト以内の文字列で指定します。環境変数ファイル名は絶対パスで指定します。環境変数ファイル名に「<」,「>」,「|」,「?」,「*」,「,」,「;」が使用されている場合は,エラーとなります。デフォルトは空白です。
環境変数ファイルは「環境変数名」の形式で定義します。また,環境変数を複数指定する場合は,「環境変数名」ごとに改行文字で区切ってください。

(例)
環境変数名1=ABCD<改行>
環境変数名2=EFGH<改行>
なお,改行文字を含む環境変数は指定できません。指定する環境変数がシステム環境変数の場合は,環境変数名を「<-」と「->」で囲んで指定してください。

(例)
PATH=D:\TOOLS;<-PATH->
環境変数を定義するときの注意事項については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス」の環境変数および環境変数ファイルを定義する場合の注意事項について説明している章を参照してください。

[実行時のユーザー]
オペレーションジョブ実行ホスト上でコマンドを実行する際に使用する,OSのユーザー名を63バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。
このユーザーは,[実行ユーザー種別]の[登録ユーザー]または[所有ユーザー]にマッピングしておく必要があります。また,この項目の指定を省略した場合,ユーザーマッピングのプライマリーユーザーで実行します。マッピングするOSユーザーのホームディレクトリが作成されていない場合は必ず作成してください。ホームディレクトリがない場合,ジョブ実行に失敗します。Windowsホストで実行するコマンドの場合,有効となるOSユーザーの情報は,指定したOSユーザーの権限となります。また,実行コマンドの中からアクセスするファイルに対しては,指定したOSユーザーでのアクセスとなります。ユーザーマッピングについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」の,ユーザー管理機能の設定について説明している章を参照してください。

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