JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド
[詳細定義−[ファイル監視]]ダイアログボックスでは,ファイル監視の詳細を定義します。
各項目で使用できる文字については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 5.6.1(2) 使用できる文字の範囲」を参照してください。
このダイアログボックスには,共通する表示項目と次のタブがあります。
- [定義]タブ
- [属性]タブ
- <この項の構成>
- (1) 共通する表示項目
- (2) [定義]タブ
- (3) [属性]タブ
(1) 共通する表示項目
共通する表示項目を次の図に示します。
図13-113 [詳細定義−[ファイル監視]]ダイアログボックスの共通の表示項目
共通する表示項目について説明します。
- [ユニット名]
- ユニット名を30バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは「ファイル監視」です。
- [コメント]
- ユニットのコメントを80バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。
- [実行ホスト]
- ファイル監視を実行させたいJP1/AJS2 - Manager,またはJP1/AJS2 - Agentのホスト名を255バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。
- [引き継ぎ]ボタン
- 後続のジョブまたはジョブネットへの引き継ぎ情報を指定します。[引き継ぎ]ボタンをクリックすると,[詳細定義−[ファイル監視]−[引き継ぎ情報]]ダイアログボックスが表示されます。詳細については,「13.4.17 [詳細定義−[イベントジョブアイコン名]−[引き継ぎ情報]]ダイアログボックス」を参照してください。このボタンはダイアログボックスのいちばん下にあります。
(2) [定義]タブ
[詳細定義−[ファイル監視]]ダイアログボックスの[定義]タブを次の図に示します。
図13-114 [詳細定義−[ファイル監視]]ダイアログボックスの[定義]タブ
表示項目について説明します。
- [監視対象ファイル名]
- 監視したいファイル名を255バイト以内の文字列で指定します。この項目は必ず指定します。デフォルトは空白です。
- なお,ファイル名の指定方法は,絶対パス名で指定する方法のほかに,絶対パス名と「*(ワイルドカード)」を使用した総称名で指定する方法があります。
- また,[...]ボタンをクリックして,表示されるダイアログボックスからファイル名を選択できます。
- [監視条件]
- ファイルの監視条件を選択します。デフォルトは[作成]です。選択できる条件を次に示します。
- [作成]
ファイルが新しく作成されたかを監視します。[作成]がチェックされている場合,監視条件として[新規ファイル作成時に条件成立],または[既存ファイルも条件成立]を選択できます。[既存ファイルも条件成立]を選択すると,ファイル監視ジョブが実行を開始して,すでに監視したいファイルがあるとき,ファイル監視ジョブを正常終了させることができます。ただし,監視したいファイルが使用中の場合は,ファイル監視ジョブは監視中のままです。
デフォルトは[新規ファイル作成時に条件成立]です。
- [削除]
ファイルが削除されたかを監視します。
- [サイズ変更]
ファイルの容量が変更されたかを監視します。[最終書き込み時刻変更]と同時に指定できません。
- [最終書き込み時刻変更]
ファイルの最終書き込み時刻が変更されたかを監視します。[サイズ変更]と同時に指定できません。
- [監視間隔]
- ファイルを監視する時間間隔を秒単位で指定します。指定できる値は1〜600です。ただし,監視対象ファイルを「*(ワイルドカード)」を指定した総称名で指定する場合に指定できる値は,10〜600です。デフォルトは空白です。この項目を省略した場合,60が仮定されます。また,この項目に60を指定して,退避,回復を行う,またはajsprintコマンドでユニット定義情報ファイルに出力すると,省略されて空白になります。
(3) [属性]タブ
[詳細定義−[ファイル監視]]ダイアログボックスの[属性]タブを次の図に示します。
図13-115 [詳細定義−[ファイル監視]]ダイアログボックスの[属性]タブ
表示項目について説明します。
- [保留]
- ユニットの状態をあらかじめ保留状態にするかどうかを指定します。指定できる種類は,[しない]と[する]です。デフォルトは[しない]です。
- [種別]
- ユニットの種別をリカバリーにするかどうかを指定します。指定できる種類は,[通常]と[リカバリ]です。デフォルトは[通常]です。
- [打ち切り時間指定]
- ジョブの実行を打ち切る時間を指定するかどうかを選択します。指定できる種類は,[しない]と[する]です。デフォルトは[しない]です。
- [打ち切り時間]
- [打ち切り時間指定]で[する]を選択した場合,打ち切り時間を分で指定します。指定できる値は,1〜1,440です。デフォルトは空白です。
- [打ち切り後の状態]
- [打ち切り時間指定]で[する]を選択した場合,打ち切り時間が経過したあとのイベントジョブの状態を選択します。指定できる種類は,[強制終了],[正常終了],[警告検出終了],[異常検出終了]です。デフォルトは[強制終了]です。なお,この項目は接続先JP1/AJS2 - Managerのバージョンが07-00の場合に表示されます。
- [終了遅延監視]
- 実行所要時間によるジョブの終了遅延監視をするかどうかを指定します。ジョブの終了遅延を監視する場合は[実行所要時間]をチェックします。デフォルトではチェックされていません。
- また,[実行所要時間]をチェックした場合は,ジョブの実行所要時間を1〜1,440の範囲内で指定します(単位:分)。
- この項目はJP1/AJS2 - Viewのバージョンが08-50以降の場合に表示されます。なお,実行所要時間によるジョブの終了遅延監視の注意事項については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 8.1.22 ジョブ実行所要時間による終了遅延監視機能に関する注意事項」を参照してください。
- [所有者]
- イベントジョブではユニットの所有者を指定しても,イベントジョブの実行時には無効になって実行されます。
- [JP1資源グループ]
- イベントジョブではJP1資源グループ名を指定しても,イベントジョブの実行時には無効になって実行されます。
- [実行ユーザー種別]
- イベントジョブでは実行ユーザーの種別を指定しても,イベントジョブの実行時には無効になって実行されます。イベントジョブの実行ユーザー種別は,JP1/AJS2を起動しているユーザー権限で実行されます。
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