JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド
この節では,JP1/AJS2 - Managerのスケジューラーデータベースとして組み込みDBを使用した場合に,生成される組み込みDBのプロセスについて記載します。
- <この項の構成>
- (1) プロセス構成図
- (2) プロセス一覧(Windowsの場合)
- (3) プロセス一覧(UNIXの場合)
(1) プロセス構成図
JP1/AJS2 - Managerのスケジューラーデータベースとして組み込みDBを使用した場合に,生成される組み込みDBのプロセス構成(UNIX)を次の図に示します。組み込みDB全体のプロセスの親子関係がわかるため,プロセスを監視する場合に役立ちます。
図B-2 組み込みDBのプロセス構成(UNIX)
(2) プロセス一覧(Windowsの場合)
組み込みDBのプロセス一覧を記載します。
Windows版組み込みDBは,次に示す2種類のプロセスで構成されます。
- 親プロセス
親プロセスは,幾つかの子プロセスで構成されます。
- 子プロセス
親プロセスおよび子プロセスの状態は,[タスクマネージャ]ウィンドウの[プロセス]タブで確認できます。
親プロセスおよび子プロセスの一覧を次の表に示します。なお,表中の親プロセス名および子プロセス名の後ろに記載されている値は,同時に起動できるプロセス数です。
表B-19 Windows版組み込みDBの親プロセスおよび子プロセス一覧
親プロセス
(プロセス数)機能 子プロセス数
(プロセス数)機能 pdprcd.exe(1) プロセスサーバプロセス
組み込みDB関連プロセスを管理する。pdrsvre.exe(3)※1 後処理プロセス
組み込みDBプロセス異常終了後の後始末処理。pdmlgd.exe(1) メッセージログサーバプロセス
メッセージ出力を制御する。pdrdmd.exe(1) システムマネージャプロセス
ユニット起動・停止の制御および接続ユーザーを管理する。pdstsd.exe(1) ステータスサーバプロセス
ユニット用ステータスファイルのI/Oを制御する。pdscdd.exe(1) スケジューラープロセス
シングルサーバプロセスへのトランザクションの割り付けを行う。pdtrnd.exe(1) トランザクションサーバプロセス
トランザクションを制御する。pdtrnrvd.exe(1〜128)※2,※3 トランザクション回復プロセス
トランザクションの決着・回復を制御する。pdlogd.exe(1) ログサーバプロセス
システムログ取得およびログ関連プロセスを制御する。pd_buf_dfw.exe(1) デファードライトプロセス
DB格納ディスクへのバックグラウンドライトを制御する。pdlogswd.exe(1) ログスワッパプロセス
システムログ関連ファイルの割り当て,解放,I/Oの管理,およびシンクポイントダンプを取得する。pdsds.exe(16〜128)※3,※4 シングルサーバプロセス
SQLを処理する。
- 注※1
- 組み込みDBのバージョンが07-03以前の場合,起動されるプロセス数は2個です。
- 注※2
- 開始時は1個です。pdsds.exeプロセスが異常終了するたびに一時的に増加します。
- 注※3
- システム共通定義ファイル(pdsys)に設定されているpd_max_usersオペランドの値を変更した場合,変更後の値が起動されるプロセス数の上限になります。
- 注※4
- 開始時は16個です。組み込みDBへのアクセス要求数に応じて,最大128個起動します。
(3) プロセス一覧(UNIXの場合)
組み込みDBのプロセス一覧を記載します。
UNIX版組み込みDBは,次に示す2種類のプロセスで構成されます。
- 親プロセス
親プロセスは,幾つかの子プロセスで構成されます。
- 子プロセス
親プロセスおよび子プロセスの状態は,psコマンドで確認できます。
親プロセスおよび子プロセスの一覧を次の表に示します。なお,表中の親プロセス名および子プロセス名の後ろに記載されている値は,同時に起動できるプロセス数です。
表B-20 UNIX版組み込みDBの親プロセスおよび子プロセス一覧
親プロセス
(プロセス数)機能 子プロセス数
(プロセス数)機能 pdprcd(1) プロセスサーバプロセス
組み込みDB関連プロセスを管理する。pdrsvre(3)※1 後処理プロセス
組み込みDBプロセス異常終了後の後始末処理。pdmlgd(1) メッセージログサーバプロセス
メッセージ出力を制御する。pdrdmd(1) システムマネージャプロセス
ユニット起動・停止の制御および接続ユーザーを管理する。pdstsd(1) ステータスサーバプロセス
ユニット用ステータスファイルのI/Oを制御する。pdscdd(1) スケジューラープロセス
シングルサーバプロセスへのトランザクションの割り付けを行う。pdtrnd(1) トランザクションサーバプロセス
トランザクションを制御する。pdtrnrvd(1〜128)※2,※3 トランザクション回復プロセス
トランザクションの決着・回復を制御する。pdlogd(1) ログサーバプロセス
システムログ取得およびログ関連プロセスを制御する。pd_buf_dfw(1) デファードライトプロセス
DB格納ディスクへのバックグラウンドライトを制御する。pdlogswd(1) ログスワッパプロセス
システムログ関連ファイルの割り当て,解放,I/Oの管理,およびシンクポイントダンプを取得する。pdsds(16〜128)※3,※4 シングルサーバプロセス
SQLを処理する。
- 注※1
- 組み込みDBのバージョンが07-03以前の場合,起動されるプロセス数は2個です。
- 注※2
- 開始時は1個です。pdsdsプロセスが異常終了するたびに一時的に増加します。
- 注※3
- システム共通定義ファイル(pdsys)に設定されているpd_max_usersオペランドの値を変更した場合,変更後の値が起動されるプロセス数の上限になります。
- 注※4
- 開始時は16個です。組み込みDBへのアクセス要求数に応じて,最大128個起動します。
Copyright (C) 2006, 2010, Hitachi, Ltd.
Copyright (C) 2006, 2010, Hitachi Software Engineering Co., Ltd.