検索サーバーと接続して検索するためには，検索サーバーの認証設定に合わせてEnterprise SearchのJavaインターフェースに認証用のIDやパスワードを指定する必要があります。また，検索サーバーの認証設定やEnterprise SearchのJavaインターフェースに設定する条件によって，どのアクセス権を反映した検索結果を表示するかも変わります。検索サーバーの認証設定ごとにEnterprise SearchのJavaインターフェースに指定する認証情報と，アクセス権検索の対応について次に示します。

検索サーバーの設定は管理者画面で設定します。指定の詳細はマニュアル「uCosminexus Enterprise Search 運用ガイド」を参照してください。

表13-1　認証情報とアクセス権付き検索との対応

検索サーバーの認証設定			認証情報	アクセス権付き検索の対応
Webサービス認証	認証設定
	認証要否	認証方法
ユーザー認証を利用	必要	独自認証	検索サーバーのユーザー管理に存在するユーザーのログインIDとパスワードを，IwsSearcherクラスのsetLoginIDとsetPasswordに指定します。	Enterprise SearchのJavaインターフェースの認証に指定したログインIDのユーザーに関連付けられたアクセス権が反映されます。
		LDAP認証	検索サーバーのユーザー管理に存在するユーザーのログインIDとLDAPで管理されているパスワードを，IwsSearcherクラスのsetLoginIDとsetPasswordに指定します。
		LDAP認証（ユーザー管理にActive Directoryを使用する）	検索サーバーで設定したActive Directoryに存在するユーザーのログインIDとパスワードを，IwsSearcherクラスのsetLoginIDとsetPasswordに指定します。	Enterprise SearchのJavaインターフェースに指定したActive Directoryのユーザーのアクセス権が反映されます。
	任意	独自認証	検索サーバーの認証設定が”任意”の場合は，Enterprise SearchのJavaインターフェースに認証設定を指定しなくても検索できます。 認証設定を指定する場合は認証要否の項目”必要”を参照してください。	Enterprise SearchのJavaインターフェースに認証情報を指定しなかった場合は，アクセス権が無くても参照できるコンテンツだけを検索します。 認証情報を指定した場合は認証要否の項目”必要”を参照してください。
		LDAP認証する
		LDAP認証（ユーザー管理にActive Directoryを使用する）
	不要	−	Enterprise SearchのJavaインターフェースの認証設定は必要ありません。設定しても無視します。	アクセス権が無くても参照できるコンテンツだけを検索します。
独自認証を利用	必要	独自認証	検索サーバーのWebサービス認証に指定したログインIDとパスワードを，IwsSearcherクラスのsetLoginIDとsetPasswordに指定します。	検索サーバーに登録済みのユーザーのログインIDをIwsSearchCondクラスのsetSearchLoginIDに指定することで，指定したユーザーのアクセス権が反映されます。
		LDAP認証	検索サーバーのWebサービス認証に指定したログインIDとLDAPで管理されているパスワードを，IwsSearcherクラスのsetLoginIDとsetPasswordに指定します。
		ユーザ管理にActive Directoryを使用する	検索サーバーのWebサービス認証に指定したユーザーのログインIDとパスワードを，IwsSearcherクラスのsetLoginIDとsetPasswordに指定します。	IwsSearchCondクラスのsetSearchLoginIDに検索サーバーで設定した，Active DirectoryのユーザーのログインIDを指定することで，指定したユーザーのアクセス権が反映されます。
	任意	独自認証	検索サーバーの認証設定が”任意”の場合は，Enterprise SearchのJavaインターフェースに認証設定を指定しなくても検索できます。 認証設定を指定する場合は認証要否の項目”必要”を参照してください。	Enterprise SearchのJavaインターフェースに認証情報を指定しなかった場合は，アクセス権が無くても参照できるコンテンツだけを検索します。 認証情報を指定した場合は認証要否の項目”必要”を参照してください。
	任意	LDAP認証
	任意	LDAP認証（ユーザー管理にActive Directoryを使用する）
	不要	−	Enterprise SearchのJavaインターフェースの認証設定は必要ありません。設定しても無視します。	アクセス権が無くても参照できるコンテンツだけを検索します。