uCosminexus Portal Framework システム管理者ガイド
ポートレットアクセスログのフォーマット,ポートレットコンテンツ取得時間の詳細,およびポートレットアクセスログの出力例について説明します。
- <この項の構成>
- (1) ポートレットアクセスログの形式
- (2) ポートレットコンテンツ取得時間
- (3) 出力例
(1) ポートレットアクセスログの形式
ポートレットアクセスログのフォーマットを次に示します。
番号 日付 時刻 id pn un tm er lid lnm act ユーザ定義項目名 id,pn,un,tm,er,lid,lnm,act,ユーザ定義項目名は可変長のため,カラム開始位置は不定です。識別文字(id=,pn=,un=,tm=,er=,lid=,lnm=,act=)の情報の最後に空白がある場合,その次に識別文字があるかどうかで情報の位置を判断してください。
- 番号
- メッセージの通番が出力されます。
- 日付
- トレースを取得した日付,またはポートレットの処理が終了した日付が,yyyy/mm/dd形式で出力されます。固定長の数字で出力されます。日付の開始位置は,6カラム目です。
- 時刻
- トレースを取得した時刻,またはポートレットの処理が終了した時刻が,hh:mm:ss.sss(ms)形式で出力されます。固定長の数字で出力されます。マシンに負荷が掛かっている場合には,時刻が少し(1分以内)遅くなる場合があります。
- 利用者要求カウンタ(id)
- 利用者要求が発生するたびに1ずつカウントされます。可変長の数字で出力されます。1〜999,999までカウントされ,999,999の次は0になります。利用者要求カウンタが同じログは,同じ利用者が利用していることを示します。
- 利用者要求カウンタの開始位置は,91カラム目です。
- 次の場合は,番号がラップアラウンドすることがあります。
- 同時接続数が多い(1利用者がアクセスしているときに,100万回以上の別の要求が発生したとき)
- マシンに高負荷が掛かっている
- 特定のポートレットの処理時間が掛かっている
- ポートレット名(pn)
- コンテンツを取得したポートレット名が出力されます。可変長の文字列で出力されます。
- 利用者名(un)
- uCosminexus Portal Frameworkにログインした利用者名が出力されます。0バイト以上の可変長の文字列で出力されます。利用者がログインする前の場合は,「un=」と表示されます。
- ポートレットコンテンツ取得時間(tm)
- ポートレットコンテンツを取得するまでの時間が出力されます。デバッグ情報を出力している場合は,ポートレットコンテンツ取得開始からの時間が出力されます。可変長の数字で出力されます。ポートレットコンテンツ取得時間の詳細は,「(2) ポートレットコンテンツ取得時間」を参照してください。
- 障害コード(er)
- ポートレットコンテンツ取得時に障害が発生したかどうかを検出します。固定長1バイトの文字列で表示されます。なお,uCosminexus Portal Frameworkが提供している「ログ出力Bean」のerror,warnメソッドなどを使用してログを出力しても,障害コードは出力されません。
- N :正常終了
- W:警告を検出しました。ログレベル10以上の場合だけ出力されます。ログレベル10以上の場合,保守ログに詳細情報が出力されます。
- E :異常を検出しました。ログレベル0以上の場合,保守ログに詳細情報が出力されます。なお,警告と異常が同時に発生した場合は,エラーレベルの高い異常の方(er=E)が出力されます。
- レイアウト名称(lid)
- ポートレットが処理したレイアウトのレイアウト名称を出力します。
- lid=xxxxx lid:固定文字xxxxx:レイアウト名称
- レイアウトタイトル(lnm)
- ポートレットが処理したレイアウトのレイアウトタイトル(日本語)を出力します。
- lnm=xxxxx lnm:固定文字xxxxx:レイアウトタイトル
- ログイン情報/ログアウト情報(act)
- ユーザがログインした時およびログアウトした時/セッションを破棄した時に出力します。
- act=xxxxx act:固定文字xxxxx:ログイン時:Login ログアウト時:Logout
- ユーザ定義項目(ユーザ定義項目名)
- ログインしたユーザのユーザ定義項目を出力します。
- xxxxx=yyyyy xxxxx:ユーザ定義項目名yyyyy:リポジトリから取得した値
(2) ポートレットコンテンツ取得時間
ポートレットアクセスログに出力されるポートレットコンテンツ取得時間は,ポートレットごとに異なります。ポートレット種別ごとに,ポートレットコンテンツ取得時間を使用できるかどうかを次に示します。
表8-7 ポートレットコンテンツ取得時間の使用可否
項番 ポートレット種別 取得する時間 使用可否 1 日立APIポートレット,または標準APIポートレット ポートレットコンテンツ作成時間 ○ 2 Fileポートレット(Multi File Portlet) ポートレットコンテンツ取得時間 ○ 3 Webコンテンツポートレット ポートレットコンテンツ取得時間 ○ 4 Webポートレット(Multi Web Portlet) IFRAME要素を作成するまでの時間(コンテンツは取得していません) × 5 Webポートレット(Web App Portlet) ポートレットコンテンツ取得時間(コンテンツはキャッシュされている場合があります) ○ 6 Webポートレット(Web Page Portlet) ポートレットコンテンツ取得時間(コンテンツはキャッシュされている場合があります) ○ 7 分散ポートレット 分散サーバからのポートレットコンテンツ取得時間 ○ 8 運用管理ポートレット ポートレットコンテンツ作成時間 ○
- (凡例) ○:使用できます。 ×:使用できません。
- 注
- すべてのポートレット種別でインラインオブジェクト(画像)の取り込み時間は含まれません。利用者に画面は表示されていますが,画像などの内容が表示されていない状態のコンテンツを取得しています。
(3) 出力例
ポートレットアクセスログファイルの出力例を次に示します。
idが同じものは,同じ利用者が要求した情報です。id,pn,un,tm,er,lid,lnm,act,ユーザ定義項目名の間には空白があります。
2638 2005/01/30 12:10:44.514 00000898 J8B77D52 KDPF99997-I un=taro act=Login hptl_clb_user_name=sn;lang-ja 2639 2005/01/30 12:10:44.514 00000898 J8B77D52 KDPF99999-I id=9 pn=PortletA un=taro tm=100 er=N lid=default lnm=ホーム 2640 2005/01/30 12:10:44.514 00000898 J8B77D52 KDPF99999-I id=9 pn=PortletB un=taro tm=120 er=N lid=default lnm=ホーム 2641 2005/01/30 12:10:44.514 00000898 J8B77D52 KDPF99999-I id=9 pn=PortletC un=taro tm=16 er=N lid=default lnm=ホーム 2642 2005/01/30 12:10:44.514 00000898 J8B77D52 KDPF99999-I id=9 pn=PortletD un=taro tm=171 er=N lid=default lnm=ホーム 2643 2005/01/30 12:10:44.704 00000898 JF8B7701 KDPF99999-I id=10 pn=TEST1 un=hanako tm=1560 er=N lid=layout1 lnm=タイトル 2644 2005/01/30 12:10:44.704 00000898 JF8B7701 KDPF99999-I id=10 pn=TEST1a un=hanako tm=2001 er=N lid=layout1 lnm=タイトル 2645 2005/01/30 12:10:44.704 00000898 JF8B7701 KDPF99999-I id=10 pn=TEST1b un=hanako tm=15 er=N lid=layout1 lnm=タイトル 2646 2005/01/30 12:10:44.704 00000898 JF8B7701 KDPF99999-I id=10 pn=TEST1b un=hanako tm=15 er=N lid=layout1 lnm=タイトル 2647 2005/01/30 12:11:12.704 00000898 J8B77D52 KDPF99997-I un=taro act=Logout
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