uCosminexus Portal Framework　システム管理者ガイド

4.2.4　複数のポータルプロジェクトを作成する場合の注意事項

複数のポータルプロジェクトを構築する場合は，設定ファイルおよびポートレット配置情報ファイルを任意のディレクトリに配置し，ポータルプロジェクトごとに異なる定義ファイルを設定します。また，複数のポータルを構築する場合は，複数のWebコンテナをセットアップしてください。各Webコンテナで作成できるポータルプロジェクトは一つです。

＜この項の構成＞

(1)　設定ファイルの変更

(2)　ポート番号の変更

(1)　設定ファイルの変更

設定ファイルおよびポートレット配置情報ファイルを任意のディレクトリに配置する手順を次に示します。
設定ファイルおよびポートレット配置情報ファイルを任意のディレクトリに移動します。
対象となるファイルは，{uCosminexus Portal Frameworkインストールディレクトリ}\samples\projects配下のconfディレクトリおよびpsmlディレクトリに格納されています。confディレクトリ内のファイルが設定ファイル，psmlディレクトリ下のファイルがポートレット配置情報ファイルです。以降，設定ファイルの移動先ディレクトリを「{設定ファイル格納ディレクトリ}」，ポートレット配置情報ファイルの移動先ディレクトリを「{ポートレット配置情報ファイル格納ディレクトリ}」と表します。
{uCosminexus Portal Frameworkインストールディレクトリ}\samples\projects配下のファイル構成を次に示します。
ポータルプロジェクトの作成後にWebアプリケーションのDD（web.xml）を編集します。
web.xmlは次に示すディレクトリに格納されています。

格納ディレクトリ

{PROJECT_HOME}\WEB-INF

web.xmlで定義しているjetspeedサーブレットのプロパティ値のTurbineResources.propertiesファイルを指定しているパスを，「{設定ファイル格納ディレクトリ}/TurbineResources.properties」に変更します。パス区切り文字は「/」を使用してください。
「{設定ファイル格納ディレクトリ}」が「C:\Program Files\Hitachi\CosmiPortal\projects\portal1\conf」の場合の設定例を次に示します。太字部分を変更してください。
 
<servlet>
    <servlet-name>
        jetspeed
    </servlet-name>
    <servlet-class>
        org.apache.turbine.Turbine
    </servlet-class>
 
    <init-param>
        <param-name>properties</param-name>
        <param-value>
            C:/Program Files/Hitachi/CosmiPortal/projects/portal1/conf/TurbineResources.properties
        </param-value>
    </init-param>
    <init-param>
        <param-name>classname</param-name>
        <param-value>
        org.apache.jetspeed.services.resources.VariableResourcesService
        </param-value>
    </init-param>
    <load-on-startup>1</load-on-startup>
</servlet>
 
プロパティファイル（PortalResources.properties）を編集します。
プロパティファイル（PortalResources.properties）は次に示すディレクトリに格納されています。

格納ディレクトリ

{設定ファイル格納ディレクトリ}\conf

jp.co.hitachi.soft.portal.access.psml.dirプロパティに，「{ポートレット配置情報ファイル格納ディレクトリ}」を設定します。
「{ポートレット配置情報ファイル格納ディレクトリ}」が「C:\Program Files\Hitachi\CosmiPortal\projects\portal1\psml」の場合の設定例を次に示します。
 
jp.co.hitachi.soft.portal.access.psml.dir=C:/Program Files/Hitachi/CosmiPortal/projects/portal1/psml

(2)　ポート番号の変更

複数のWebコンテナを同時に起動する場合，Webコンテナのポート番号の設定が必要です。

ポート番号の設定手順を次に示します。
設定するマシンで使用されていないポート番号を確認します。
起動する各Webコンテナに対してポート番号が必要になります。ひとつのWebコンテナごとに簡易Webサーバ^※のポート番号（webserver.connector.http.port），Webコンテナ終了用ポート番号（webserver.shutdown.port），およびWebコンテナとの通信用ポート番号（webserver.connector.ajp13.port）の三つのポート番号を使用しますので，設定するマシンで使われていないポート番号を確認してください。
usrconf.propertiesファイルに設定するポート番号を追加します。
ポート番号は，usrconf.propertiesファイルへ追加します。

usrconf.propertiesファイル

格納ディレクトリ

{Cosminexusインストールディレクトリ}\CC\server\usrconf\ejb\{サーバ名称}

　

以下に設定例を示します。

あらかじめデフォルト値が設定されているので，すでに使用しているポート番号と競合する場合は，手順１.で確保したポート番号を設定してください。
 
#webserver.connector.http.port=8080
webserver.connector.http.port=8085
#webserver.shutdown.port=8005
webserver.shutdown.port=8015
#webserver.connector.ajp13.port=8007
webserver.connector.ajp13.port=8017
 
注※

Webサーバ連携をする場合は簡易Webサーバのポート番号の設定は必要ありません。また，簡易Webサーバを使用する場合は，以下の設定が必要です。

webserver.connector.http.enabled=true

[目次][前へ][次へ]

[他社商品名称に関する表示]

4.2.4 複数のポータルプロジェクトを作成する場合の注意事項

4.2.4　複数のポータルプロジェクトを作成する場合の注意事項