COBOL2002 ユーザーズガイド
CBLDATADUMPサービスルーチンは,COBOLプログラム実行時の任意の時点でのデータ領域ダンプリストを出力するサービスルーチンです。
通常は,COBOLプログラムが異常終了したときにデータ領域ダンプリストを出力しますが,CBLDATADUMPサービスルーチンによって,プログラム実行中に異常終了時と同様のデータ領域ダンプリストを出力できます。これにより,異常終了時だけでなく,プログラム実行中の任意の時点のデータ領域の状態を求めることができます。
データ領域ダンプリストには,CBLDATADUMPサービスルーチンを呼び出すまでに実行されたすべてのプログラムのうち,デバッグ対象プログラムのデータ領域の状態が出力されます※。
データ領域ダンプリストは,CBLDATADUMPサービスルーチンを実行するごとに追加書きされるので,各時点のデータをトレース情報として保持できます。
データ領域ダンプリストについては,「39.3 データ領域ダンプリスト」を参照してください。
CBLDATADUMPサービスルーチンは,次に示す場合に実行します。
CALL 'CBLDATADUMP'
IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. SAMPLE1.
:
DATA DIVISION.
WORKING-STORAGE SECTION.
01 DATA1 PIC S9(4).
01 DATA2 PIC S9(4) VALUE 1.
01 DATA3 PIC S9(4) VALUE 0.
:
PROCEDURE DIVISION.
MOVE 1 TO DATA1.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.
CALL 'CBLDATADUMP'.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2.
IF RETURN-CODE NOT = 0 THEN
DISPLAY 'CBLDATADUMPが失敗しました。'
END-IF.
:
MOVE 100 TO DATA1.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3.
CALL 'CBLDATADUMP'.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4.
IF RETURN-CODE NOT = 0 THEN
DISPLAY 'CBLDATADUMPが失敗しました。'
END-IF.
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