COBOL2002 言語 拡張仕様編
-StdVersion,1オプションは,第1次規格以前の仕様で翻訳することを指定する。第2次規格以降との間で解釈が異なっている言語仕様について次に示す。
CURRENCY SIGN句に,「=」,「/」を指定できる。
このシステムでは,OPTIONAL句は覚え書きとする。
略記組み合わせ比較条件の中のNOTが,比較演算子の一部とも論理演算子ともとれるとき,すなわち,NOTの直後が,次のどれかのときは,このNOTを論理演算子とみなす。
送り出し側作用対象が位取りした整数項目(PICTURE文字列の右端文字がP),受け取り側作用対象が英数字項目であれば,文字Pにあたるけたを空白とする。また,比較条件の作用対象が位取りした整数項目と英数字項目であれば,整数項目を英数字項目に変換するときにMOVE文と同様文字Pにあたるけたを空白とみなす。
77 A PIC 999PP VALUE 12300.
77 B PIC X(5).
MOVE A TO B.UNSTRING文にDELIMITED BY ALL指定を書くと,送り出し側作用対象の文字列中に同じ区切り文字の連続した繰り返しが現れた場合,DELIMITER IN指定のデータ項目に,区切り文字の繰り返し現れた文すべてが転記される(入りきらなければ右側が無視される)。
01 RECORD-B.
02 RECA1 PIC X(3).
02 RECA2.
03 RECA2-1 PIC S9(5).
03 RECA2-2 PIC S9(9) COMP.
SYNCHRONIZED.
02 RECA1 PIC X(3).
02 RECA2.
03 RECA2-1 PIC S9(5).
03 RECA2-2 PIC S9(9) COMP.
01 RECORD-A.
02 RECA1 PIC X(3).
02 RECA2.
03 RECA2-1 PIC S9(5).
03 RECA2-2 PIC S9(9) COMP.
05 RECORD-D.
10 RECD1 PIC X(3).
05 RECORD-C.
10 RECD1 PIC X(3).
JUSTIFIED句の指定がある英字,英数字,英数字編集にVALUE句で初期値を与えるときに,JUSTIFIED句の機能を働かせる。
一つのファイルに対する複数個のWRITE文で,ADVANCING指定があるものとないものを混用した場合,次のように仮定する。
| ADVANCING指定のあるWRITE文 | ADVANCING指定のないWRITE文 |
|---|---|
| すべてBEFOREのとき | BEFORE 1を仮定する |
| すべてAFTERのとき | AFTER 1を仮定する |
| BEFOREとAFTERとがあるとき | BEFORE 1を仮定する |
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