Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド
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ユーザ定義情報出力ユティリティは,Workflowのユーザ定義情報をユーザ定義更新ユティリティ(WFdefusrコマンド)で使用するユーザ定義更新情報入力ファイルの形式で出力します。ユーザ定義情報を更新する場合,あらかじめこのユティリティを実行してファイルを出力しておけば,そのファイルの内容を更新する情報に変更するだけでユーザ定義更新情報入力ファイルとして使用できるので便利です。
ユーザ定義情報出力ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFexpusrコマンドを使用して実行します。
コマンドの形式,ファイルの出力形式,終了コード及び実行時の注意事項を次に示します。
- <この項の構成>
- (1) WFexpusrコマンド
- (2) 出力形式
- (3) ユーザ定義情報出力ユティリティの終了コード
- (4) 注意事項
コマンドの形式を次に示します。
WFexpusr
-f ユーザ定義情報出力ファイル名
[-c 最上位組織ID|-o 組織ID]
[[-a 出力情報種別コード] …]
- -f ユーザ定義情報出力ファイル名
ここで指定したファイルにユーザ定義情報を出力します。このオプションを省略することはできません。ファイル名は完全パス名で,ドライブ名を含めて4バイトから250バイトまでの文字列で設定します。次の文字は使用できません。
¥,/,:,,,;,*,?,",<,>,|
- -c 最上位組織ID
ここで指定した組織IDを最上位として,その組織及び下位組織に所属するすべてのユーザの情報を出力します。
1バイトから8バイトまでの文字列で設定します。Groupmax Address Serverの場合は,最上位組織ID「GMAXSYS」は指定できません。また,このオプションは-oオプションと一緒に指定できません。
- -o 組織ID
ここで指定した組織IDに所属するユーザと,その下位組織に所属するすべてのユーザの情報を出力します。
1バイトから8バイトまでの文字列で設定します。Groupmax Address Serverの場合は,最上位組織ID「GMAXSYS」の下位組織は指定できません。また,このオプションは-cオプションと一緒に指定できません。
- -a 出力情報種別コード
出力対象のユーザに関して,ここで指定した種別コードの情報を出力します。また,このオプションは複数回指定できます。ただし,同じ出力情報種別コードを重複して指定することはできません。このオプションを省略すると,すべての種別の情報を出力します。このとき,STAT,HMAX,CMNT,ATR1,及びATR2の各出力情報種別コードの情報は,出力情報種別コードALLAで1レコードにまとめて出力します。
ここで,出力情報種別コードSTATからAGNTまでの出力種別コードの対象となるユーザは,このコマンドを実行したサーバにユーザトレーを持つユーザです。また,ORGからRDSTまでの対象となるユーザは,このコマンドを実行したサーバがWorkflow管理サーバである場合に,指定したコードの権限を持っているユーザです。
指定できる出力情報種別コードを次に示します。
- STAT
- 案件受付状態を出力します。
- HMAX
- ユーザヒストリ最大数を出力します。
- CMNT
- コメントを出力します。
- ATR1
- ユーザ属性1を出力します。
- ATR2
- ユーザ属性2を出力します。
- ALLA
- 案件受付状態,ユーザヒストリ最大数,コメント,ユーザ属性1及びユーザ属性2を出力します。
- BPAG
- 代行配布ユーザに関する情報を出力します。
- AGNT
- 代行者に関する情報を出力します。
- ORG
- 組織へのアクセス権を出力します。
- CMP
- 最上位組織へのアクセス権を出力します。
- AUTH
- ユーザ権限を出力します。
- ROLE
- 業務ロールへの参加に関する情報を出力します。
- KEYV
- 業務ロールの自動配布キーに関する情報を出力します。
- BADM
- ビジネスプロセス管理者に関する情報を出力します。
- BDST(Groupmax Address Serverを使用している場合)
- ビジネスプロセス配布管理者に関する情報を出力します。
- RDEF
- ロール更新者に関する情報を出力します。
- RDST(Groupmax Address Serverを使用している場合)
- ロール配布管理者に関する情報を出力します。
ユーザ定義情報の出力形式を,表4-8に示します。実際の出力ファイルでは,項目と項目は「, (半角コンマ)」で区切られています。
処理コードの「# (半角シャープ)」を必要に応じて「C」,「A」又は「D」に変更することで,ユーザ定義更新ユティリティの入力ファイルとなります。
表4-8 ユーザ定義情報の出力形式
処理
コード |
ユーザ
ID |
出力情報
種別コード |
出力値
1 |
出力値
2 |
出力値
3 |
出力値
4 |
出力値
5 |
| "#" |
対象
ユーザ
ID |
STAT |
act
dea
inac |
− |
− |
− |
− |
| HMAX |
0〜1023 |
− |
− |
− |
− |
| CMNT |
コメント情報 |
− |
− |
− |
− |
| ATR1 |
ユーザ属性1 |
− |
− |
− |
− |
| ATR2 |
ユーザ属性2 |
− |
− |
− |
− |
ALLA
(全属性) |
案件受付状態 |
ユーザヒストリ最大数 |
コメント |
ユーザ
属性1 |
ユーザ
属性2 |
| AUTH |
domi
admi
wfm |
− |
− |
− |
− |
| ORG |
組織ID |
− |
− |
− |
− |
| CMP |
最上位組織ID |
− |
− |
− |
− |
| ROLE |
業務ロール名※2 |
− |
− |
− |
− |
| KEYV |
業務ロール名※2 |
自動配布キー名 |
自動配布キー値 |
− |
− |
| BPAG |
ビジネスプロセス定義名※1 |
代行配布ユーザID |
− |
− |
− |
| AGNT |
代行者ユーザID |
− |
− |
− |
− |
| BADM |
ビジネスプロセス定義名※1 |
ビジネスプロセス定義バージョン |
− |
− |
− |
| BDST(Groupmax Address Serverの場合だけ) |
ビジネスプロセス定義名※1 |
ビジネスプロセス定義バージョン |
− |
− |
− |
| RDEF |
ロール名※2 |
− |
− |
− |
− |
| RDST(Groupmax Address Serverの場合だけ) |
ロール名※2 |
− |
− |
− |
− |
- 注※1
- 02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definerから登録したものだけが出力対象となります。
- 注※2
- 02-10以降のバージョンのGroupmax Workflow Definer又はロール定義更新ユティリティで登録したものが出力対象となります。
コマンド終了時に返される終了コードを次に示します。
- 0
- 正常終了
- 255
- 異常終了
コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- このコマンドは,Groupmax Object Server及びGroupmax Address Serverを起動している状態で実行してください。Groupmax Workflow Server for Active Directoryの場合は,Groupmax Object Server及びワークフローディレクトリサービスを起動している状態で実行してください。
- このコマンドは次に示すコマンドと同時に実行できません。
- ユーザ定義ユティリティコマンド(WFregusr)
- ユーザ定義更新ユティリティコマンド(WFdefusr)
- ロール定義更新ユティリティコマンド(WFdefrl)
- ロール定義情報出力ユティリティコマンド(WFexprl)
- -fオプションで指定したファイルが既に存在する場合,指定したディレクトリが存在しない場合,又は指定したディレクトリにアクセス権がない場合,コマンドの実行を中止します。
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