Groupmax Server - Scan Version 6

6.1.7　こんなときには

＜この項の構成＞
(1)　インターネットなどの外部と接続していない運用の場合
(2)　Address Server，Mail Serverのバックアップデータをリストアした場合
(3)　メールサーバからServer - Scanをアンインストールする場合
(4)　Mail Serverをアンインストールする場合
(5)　Server - Scanのサービスが停止していた場合
(6)　チェックでエラーになった場合
(7)　ウイルスチェックエンジンまたはパターンファイルを更新した場合

(1)　インターネットなどの外部と接続していない運用の場合

Mail Serverのウイルスチェックは図6-1で示した通り，送信と受信の両方で行います。

しかし，アドレス管理ドメインがMail - SMTPを使用しない（インターネットや他のアドレス管理ドメイン等の外部とのやりとりがない）運用の場合は，送信と受信の両方でチェックを行うのは無駄です。このため，送信だけチェックを行う設定を用意しています。

Mail Serverのオプションファイル^※¹に次のキーワードを記述してください。なお，本キーワードはサーバ起動時に参照しますので，変更した場合はメールサーバの停止と再起動が必要です。

送信のチェックだけを行う場合のキーワード
VIRUS_CHECK_POINT=S

※１：Mail Serverのオプションファイルは以下の通りです。

Windows NT版：＜Mail Serverインストールディレクトリ＞\nxcdir\gmpublicinfo
HP-UX版：/var/opt/GroupMail/nxcdir/gmpublicinfo
HI-UX/WE2版：/usr/GroupMail/nxcdir/gmpublicinfo

(2)　Address Server，Mail Serverのバックアップデータをリストアした場合

バックアップのタイミングにより，ウイルスチェック依頼中の状態でバックアップされるメールがあると思います。この状態のメールはリストア後に，再度チェック依頼します。送信メールの再依頼されるタイミングは，リストア後にこのユーザが最初にメールを送信した時です。受信メールの再依頼されるタイミングは，リストア後にこのユーザが最初にメールを受信した時です。このためリストアした時は，全員が自分から自分にメールを１通送信することを推奨します。

(3)　メールサーバからServer - Scanをアンインストールする場合

アドレス管理ドメインに複数のメールサーバが存在する場合に，１台だけServer - Scanをアンインストールしますとセキュリティホールになるので注意してください。

以下にアンインストール時の手順を示します。

Server - Scanサービスを起動させておいてください。
メールサーバを停止します。Address Serverサービスは起動させておいてください。
チェック依頼中のメールがなくなるのを待ってください。依頼中のメールがあるかどうかは，vkstatコマンドで確認してください。
Server - Scanをアンインストールしてください。
mlcnclvkコマンドを実行してください。

(4)　Mail Serverをアンインストールする場合

Mail Serverの通常アンインストール作業を行ってください。

(5)　Server - Scanのサービスが停止していた場合

Mail Serverは，Server - Scanサービスの起動状態に関係なく，ウイルスチェック依頼を行います。メールサーバはチェック済みのメールしか配信を行いませんので，Server - Scanが停止中は，送信ログ，又は受信一覧に，新たにメールが表示されることはありません。

メールの送受信を再開する方法は，Server - Scanのサービスを起動するか，Mail Serverのオプションファイル^※¹に次のキーワードを記述してチェックを抑止してください。なお，本キーワードはサーバ起動時に参照しますので，変更した場合はメールサーバの停止と再起動が必要です。

チェックを抑止する場合のキーワード
VIRUS_CHECK_POINT=N

(6)　チェックでエラーになった場合

Server - Scanのチェック処理が障害で完了しなかったメールは，再度チェックします。送信メールの再依頼されるタイミングは，障害発生後にこのユーザが最初にメールを送信した時です。受信メールの再依頼されるタイミングは，障害発生後にこのユーザが最初にメールを受信した時です。

(7)　ウイルスチェックエンジンまたはパターンファイルを更新した場合

ウイルスチェックエンジンまたはパターンファイルを更新して既存のメールのチェックを再度実行する場合は，以下の手順を行ってください。

Address Serverサービスは起動した状態で，メールサーバを停止します。
mlreqvkコマンドを-aオプションで実行します。
既存のメール／記事に対するチェックが完了したかどうかvkstatコマンドで確認します。
メールサーバを起動します。

mlreqvk -aコマンドを実行すると全てのメール，記事，回覧をウイルスチェックするため，処理にかなりの時間がかかります。メールサーバを停止して支障のない休日などに実行することを推奨します。

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