Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
ここでは,Groupmaxサーバ環境設定ユティリティの機能の概要と,Groupmaxサーバ環境設定ユティリティを使用できるシステム構成について説明します。
Groupmaxサーバ環境設定ユティリティは,次に示す機能によって,環境設定を支援します。
サーバプログラムのポート番号をまとめて設定できます。
図C-1に,Groupmaxのサーバ環境を初期化するときの,全体の操作手順の中でのGroupmaxサーバ環境設定ユティリティの機能を示します。
図C-1 Groupmaxのサーバ環境設定の中でのGroupmaxサーバ環境設定ユティリティの機能
Groupmaxサーバ環境設定ユティリティによってデータベースの環境設定に使用するパラメタファイルを作成できるのは,次に示す条件を満たしている場合です。
これらの条件を満たさない場合,Groupmaxサーバ環境設定ユティリティでは正しい値のパラメタファイルを作成できません。この場合は,それぞれのプログラムの手順に従ってパラメタファイルを作成してください。Groupmax Address/Mail Serverでのパラメタファイルの指定値の見積もりについては,「Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を,Groupmax Workflow Serverでのパラメタファイルの指定値の見積もりについては,「Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
Groupmaxサーバプログラムで使用するポート番号を,まとめてservicesファイルに設定します。設定できるサーバプログラムを次に示します。
オブジェクトサーバで使用する定義ファイルを作成します。作成するファイルを次に示します。
それぞれについて簡単に説明します。
初期設定パラメタが,ユーザ数や実装メモリなどのシステム構成情報を基に自動生成されます。パラメタが格納されるファイルはesetinit.txtです。同時にシステム共通定義ファイルも作成されます。High-end Object Server指定時は,ステータスサービス定義ファイル,システムジャーナルサービス定義ファイル及びシステムファイル作成用バッチファイルも同時に作成されます。
作成されたファイルをシステム環境へ登録すると,オブジェクトサーバのユティリティに引き継がれます。その後,オブジェクトサーバの[データベースの初期設定]ユティリティを実行してください。
UNIX用のファイルを作成した場合は,作成ファイルを,ftpを使ってUNIXサーバに転送してから,xodbinitを実行してください。
オブジェクトサーバのデータベースにエリアを追加するときに使用する構成変更パラメタが,追加プログラム名及びシステム構成情報を基に自動生成されます。
パラメタが格納されるファイルはesetcons.txtです。同時にシステム共通定義ファイルも作成されます。 High-end Object Server指定時は,ステータスサービス定義ファイル,システムジャーナルサービス定義ファイル及びシステムファイル作成用バッチファイルも同時に作成されます。
作成されたファイルをシステム環境へ登録すると,オブジェクトサーバのユティリティに引き継がれます。xodrcファイルが更新されます。その後,オブジェクトサーバの[データベースへのエリアの追加]ユティリティを実行してください。
なお,UNIX用のファイルは,UNIX用のGroupmaxサーバ環境設定ユティリティで作成してください。
また,データベースにファイルを追加するユティリティで使用する構成変更パラメタファイルは作成できません。
再編成パラメタファイルの再編成用パラメタreorgが自動生成されます。インデクスの再作成用パラメタrecreateは作成されません。パラメタが格納されるファイルはesetreog.txtです。
作成されたファイルをシステム環境へ登録すると,オブジェクトサーバのユティリティに引き継がれます。その後,オブジェクトサーバの[データベースの再編成]ユティリティを実行してください。
なお,UNIX用のファイルは,UNIX用のGroupmaxサーバ環境設定ユティリティで作成してください。
再構成パラメタファイルの再構成用パラメタrecreateが自動生成されます。パラメタが格納されるファイルはesetreco.txtです。
作成されたファイルを,[データベースエリアの再作成]ユティリティで実行してください。ユティリティの操作方法は,「8.5 データベースの再構成」を参照してください。
UNIX用のファイルを作成した場合は,作成ファイルを,ftpを使ってUNIXサーバに転送してから,xodbrcnsを実行してください。
初期設定パラメタファイル,構成変更パラメタファイル又は再構成パラメタファイルの作成と同期して,システム共通定義ファイルが作成されます。作成されるファイルはesetrc.txtです。作成されたパラメタファイルをシステム環境へ登録すると,システム共通定義ファイルは%XODDIR%\conf\xodrcにコピーされます。
UNIX用のファイルを作成した場合は,定義ファイルを,ftpを使ってUNIXサーバに転送してから,$XODDIR/conf/xodrcというファイル名でコピーしてください。
定義画面で入力した内容を基に,High-end Object Serverを使用する場合に必要なステータスサービス定義ファイルが自動作成されます。
作成された定義ファイル(esetsts.txt)は%XODDIR%\conf\stsというファイル名でコピーしてください。
UNIX用のファイルを作成した場合は,定義ファイルを,ftpを使ってUNIXサーバに転送してから,$XODDIR/conf/stsというファイル名でコピーしてください。
定義画面で入力した内容を基に,High-end Object Serverを使用する場合に必要なシステムジャーナルサービス定義ファイルが自動作成されます。
作成された定義ファイル(esetjnl.txt)は%XODDIR%\conf\sysjnlというファイル名でコピーしてください。
UNIX用のファイルを作成した場合は,定義ファイルを,ftpを使ってUNIXサーバに転送してから,$XODDIR/conf/sysjnlというファイル名でコピーしてください。
ステータスファイルとジャーナルファイルを初期化するバッチファイルです。
作成されたファイル(DBSINT.BAT)を実行してください。
UNIX用のファイルを作成した場合は,バッチファイルを,ftpを使ってUNIXサーバに転送してから,実行してください。
UNIXサーバでのGroupmaxの環境設定に関連して変更が必要なカーネルパラメタとその変更値が,変更情報の通知ファイル(esetknl.txt)に出力されます。変更情報の通知ファイルはシステム構成を基に自動生成できます。
このファイルを参考にして,OSのカーネルパラメタの設定コマンドを使って,カーネルパラメタを変更してください。
Groupmaxサーバ環境設定ユティリティで作成されたパラメタを格納する,ファイル及びディレクトリを図C-2に示します。ファイルシステムは,Windows NTのNTFSを使用します。
図C-2 Groupmaxサーバ環境設定ユティリティで作成されるファイル
図C-2に示したディレクトリの中で,ESET,sys,log,及びusrのディレクトリは,オブジェクトサーバの組み込み時に作成されます。
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