Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
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ジャーナルファイルについての情報を表示します。
オブジェクトサーバ停止中に実行すると,ファイルグループ名だけが表示されます。
[システムジャーナルの情報]ユティリティの実行方法を説明します。
- [システムの運用支援]ダイアログの[システムジャーナルの情報(J)...]を選択する
[システムジャーナルの情報]ダイアログに詳細情報が表示されます。
(c) ダイアログに表示される項目
図8-19に[システムジャーナルの情報]ダイアログを示します。
図8-19 [システムジャーナルの情報]ダイアログ
![[図データ]](FIGURE/ZU080220.GIF)
- グループ名:ファイルグループ名
- 種別:ファイル種別
- sys:システムジャーナルファイル
- 世代番号:ファイルの世代番号(16進数)
- 状態:ファイルの状態が,6文字で表されます。それぞれの意味は次のとおりです。
- ファイルグループのオープン状態
o:オープン中
該当するファイルグループを構成する要素ファイルがオープンされています。
c:クローズ中
該当するファイルグループを構成する要素ファイルがクローズされています。
- ファイルグループの状態
c:現用
ファイルグループが有効な要素ファイルで構成されていて,現時点でジャーナルの出力対象になっています。
s:待機
ファイルグループが有効な要素ファイルで構成されていて,現時点でジャーナルの出力対象になっていません。
n:予約
ファイルグループが有効な要素ファイルで構成されていません。
- ファイルグループのアンロード状態
u:アンロード待ち
スワップされて現用でなくなり,アンロードする必要のあるジャーナルを含んでいます。
-:アンロード済み
- ファイルグループが上書きできるかできないかの状態
d:上書きできません
システムの回復に必要なジャーナルを含んでいます。
-:上書きできます
システムの回復に必要なジャーナルを含んでいません。
- ファイルグループのオブジェクトサーバでの状態
b:[システムジャーナルのアンロード]ユティリティ,xodjnlchgコマンドで使用中か又は回復処理で使用中の状態です。
-:[システムジャーナルのアンロード]ユティリティ,xodjnlchgコマンドで使用中か又は回復処理で使用中でない状態です。
- ファイルグループの不整合状態
c:
過去に現用として使われていたときに,障害によって管理情報が現用のままとなっている要素ファイルがあります。例えば現用中にジャーナルの出力障害が発生したファイルグループなどです。
-:
過去に現用として使用され,正しく処理されているファイルです。
- ランID:(16進数)
- ファイルが使用されたときのジャーナルサービスのランIDです。
- 先頭番号:先頭ブロック番号(16進数)
- 最終番号:最終ブロック番号(16進数)
- 要素ファイル名:要素ファイルの名称
- 要素状態:
- 要素ファイルの状態が,5文字で表されます。それぞれの意味は次のとおりです。
- 要素ファイルのオープン状態
o:オープン状態
該当する要素ファイルを構成する物理ファイルがオープンされています。
c:クローズ状態
該当する要素ファイルを構成する物理ファイルがクローズされています。
- 要素ファイルが使用できるかどうかの状態
n:要素ファイルが,オンラインで使用できる物理ファイルで構成されていません。
u:要素ファイルが,オンラインで使用できる物理ファイルで構成されています。
- 要素ファイルのアンロード状態
u:アンロード待ち
アンロードする必要のあるジャーナルを含んでいます。
-:アンロード済み
- 要素ファイルの閉塞状態
h:閉塞中
該当する要素ファイルを構成する物理ファイルで障害が発生したため,以降ジャーナルを取得していない物理ファイルを含む要素ファイルです。
-:閉塞中ではありません(正常な要素ファイルです)
- 要素ファイルが読み込みできるかどうかの状態
r:
該当する要素ファイルを構成する物理ファイルが読み込みできない状態です。全面回復又は部分回復しようとしても,ジャーナルが消去(初期化)されていて,読み込みできません。システムジャーナルファイルの障害の要因を取り除いた後,物理ファイルを再作成してオープンした場合,この状態になります。
-:
該当する要素ファイルを構成する物理ファイルが読み込みできる状態です。
- 使用レコード数:該当するファイルでの使用済みレコード数(16進表示)
- ジャーナルを出力したオブジェクトサーバファイルシステム上のレコード数です。0が表示されているときは,ジャーナルが1件も出力されていない場合です。全面回復完了後,現用以外の状態の場合,使用済みレコード数の内容が正しくなくなることがあります。
- 全レコード数:該当するファイル内の全レコード数(16進表示)
- ジャーナルを出力できるオブジェクトサーバファイルシステム上のレコード数です。ファイル内の全レコード数はジャーナルサービスがジャーナルブロックを出力できるオブジェクトサーバファイルのレコード数です。この値はxodjnlinitコマンドの-nオプションで指定したレコード数から4を引いて求めます。
- 物理状態:
- 物理ファイルの状態が,5文字で表されます。それぞれの意味は次のとおりです。
- u:物理ファイルのオープン状態
o:オープン中
ジャーナルサービスが該当する物理ファイルをオープンしています。
c:クローズ中
ジャーナルサービスが該当する物理ファイルをオープンしていません。
- 物理ファイルの状態
c:現用
ファイルグループの状態が現用のとき:
実際にジャーナルの出力対象になっていることを示します。
ファイルグループの状態が現用でないとき:
過去に現用だったときに障害が発生し,回復されていないためにシステムステータス情報が残っている状態です。この場合は,次のどちらかの処理をしないと再使用できません。
・[システムジャーナルのアンロード]ユティリティ又はxodjnlchgコマンドで状態を回復する。
・xodjnlinitコマンドで初期設定する。
s:待機
- 物理ファイルのアンロード状態
o:アンロード待ち
該当する物理ファイルに,アンロードする必要のあるジャーナルがあります。
-:アンロード済み
該当する物理ファイルには,アンロードする必要のあるジャーナルはありません。
- 物理ファイルの閉塞状態
h:閉塞中
ジャーナルの出力,又はジャーナルファイルヘッダの入出力で障害が発生し,以降ジャーナルを出力していません。
−:閉塞中ではありません
ジャーナルを出力できます。
- 物理ファイルが読み込みできるかどうかの状態
r:読み込みできない状態
全面回復,部分回復しようとしても,ジャーナルが消去(初期化)されていて,読み込みできません。システムジャーナルファイルの障害の要因を取り除いた後,物理ファイルを再作成してオープンした場合,この状態になります。
-:読み込みできる状態です。
1レコードとは,ジャーナルサーバで管理するファイルシステム上の4,096バイトのエリアのことです。
(d) ボタンの説明
- 最新情報(N):
- システムジャーナルの最新情報を表示します。
- 閉じる:
- [システムジャーナルの情報]ダイアログを閉じて,[システムの運用支援]ダイアログに戻ります。
- アンロード(U)...:
- [システムジャーナルの情報]ダイアログのリストで選択したファイルグループをアンロードするための,[システムジャーナルのアンロード]ダイアログを表示します。
- ヘルプ(H):
- [システムジャーナルの情報]ダイアログのヘルプを表示します。
- このユティリティを実行できるのは,オブジェクトサーバのシステム管理者だけです。
- ファイルグループの状態を変更中に[システムジャーナルの情報]ユティリティを実行すると,正しい状態が表示されないこともあります。ファイルグループの状態変更とは,次のような場合です。
- スワップ中
- ファイルグループを操作するユティリティ,又は運用コマンドの処理中
指定したファイルグループを出力先のファイルへアンロードします。さらに,ファイルグループをアンロード済み状態にします。
ただし,次に示すファイルグループはアンロードできません。
- 現用ファイルグループ
- アンロード済みのファイルグループ
[システムジャーナルのアンロード]ユティリティの実行方法を説明します。
- [システムジャーナルの情報]ダイアログのリストで,アンロードするファイルグループを選択する
- [システムジャーナルの情報]ダイアログで[アンロード(U)...]を選択する
[システムジャーナルのアンロード]ダイアログが表示されます。
- アンロードするファイルグループ名,出力先のファイル名及び状態変更の有無を指定する
- [OK]ボタンを選択する
[システムジャーナルのアンロード]ユティリティが実行されます。
(c) ダイアログで指定する項目
図8-20に[システムジャーナルのアンロード]ダイアログを示します。
図8-20 [システムジャーナルのアンロード]ダイアログ
![[図データ]](FIGURE/ZU080230.GIF)
- ファイルグループ名(G):
- アンロードするシステムジャーナルファイルのファイルグループ名を1〜8バイトの<識別子>で指定します。
- 出力先ファイル名(O):
- 出力先のファイル名称を1〜63バイトのドライブ名から始まるパス名(絶対パス名)で指定します。
- グループの状態を変更しない(N):
- ファイルグループの状態を変更しない場合に指定します。
(d) ボタンの説明
- OK:
- [システムジャーナルのアンロード]ユティリティを実行します。
- キャンセル:
- [システムジャーナルのアンロード]ダイアログを閉じて,[システムジャーナルの情報]ダイアログに戻ります。
- ヘルプ(H):
- [システムジャーナルのアンロード]ダイアログのヘルプを表示します。
- 参照(R)...:
- [参照]ダイアログを表示します。
- このユティリティを実行できるのは,オブジェクトサーバのシステム管理者だけです。
- このユティリティは,ジャーナルサービス開始中に実行できません。実行した場合,システムジャーナルファイルの状態が,オブジェクトサーバに反映されないことがあります。この場合,次の手順で実行するとシステムジャーナルファイルの状態が反映されます。
- ジャーナルサービスの開始又は再開始処理完了後にxodjnlclsコマンドで,該当するファイルグループをクローズする
- その後xodjnlopnコマンドでオープンする
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