Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド

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3.1.2 開始方法

ここでは,オブジェクトサーバの開始方法について説明します。オブジェクトサーバには,次の四通りの開始方法があります。

それぞれの開始方法について説明します。また,開始時のモードについても説明します。

<この項の構成>
(1) サービスに「自動」と設定した場合
(2) サービスに「手動」と設定した場合
(3) コマンドを使用して開始する場合
(4) システム統合運用管理からオブジェクトサーバを起動する場合
(5) 開始時のモード

(1) サービスに「自動」と設定した場合

OS起動時に,オブジェクトサーバが自動的に起動されます。

(2) サービスに「手動」と設定した場合

サービスメニューでオブジェクトサーバを選び,開始ボタンをクリックします。

スタートアップパラメタの指定と,前回の終了時の状態によって,オブジェクトサーバの開始形態は決定されます。次に開始形態を示します。

オブジェクトサーバの前回の終了形態が正常終了の場合の開始形態です。このとき,前回終了時の情報(ジャーナルの情報など)を引き継ぎません。

オブジェクトサーバの前回の終了形態が異常終了の場合の開始形態です。このとき,前回終了時の情報(ジャーナルの情報など)を引き継ぎます。したがって,前回終了時の状態でシステムを開始できます。

オブジェクトサーバが再開始できないときに,強制的に開始する場合の開始形態です。前回終了時の状態を引き継がないため,オブジェクトサーバはデータベースの内容を回復できません。したがって,システム管理者がデータベースの内容を回復してください。

スタートアップパラメタに指定するオプションを次に示します。

省略:
前回の終了形態が正常終了の場合,正常開始します。システムダウン又は強制停止だった場合は,再開始します。

normal:強制正常開始
前回の終了形態を無視して正常開始します。

utl:ユティリティ実行モードで正常開始
前回の終了形態が正常終了の場合,ユティリティ実行モードで正常開始します。異常終了の場合には,まずデータベースを回復してから,再度,ユティリティ実行モードで正常開始してください。データベースの回復方法については,「6.1 異常終了時の回復方法」を参照してください。

recvutl:回復ユティリティ実行モードで強制正常開始(High-end Object Server)
前回の終了形態を無視して正常開始しますが,モードは回復ユティリティ実行モードになります。

(3) コマンドを使用して開始する場合

コマンドを使用して,ユティリティ実行モードで開始できます。コマンドによる開始方法は,オブジェクトサーバのユティリティをバッチファイルなどで自動化して実行する場合に使用します。起動に使用するコマンドは,[ユティリティ実行モードによる開始]ユティリティのxodustaコマンドです。このコマンドは,前回の終了形態が正常終了の場合に,オブジェクトサーバをユティリティ実行モードで正常開始します。前回の終了形態が異常終了の場合には,まずデータベースを回復してから,[ユティリティ実行モードによる開始]ユティリティを実行してください。

[ユティリティ実行モードによる開始]ユティリティについては,「8.8.5 ユティリティ実行モードによる開始」を参照してください。

(4) システム統合運用管理からオブジェクトサーバを起動する場合

システム統合運用管理からオブジェクトサーバのサービスを開始できます。システム統合運用管理からサービスを開始する方法については,マニュアル「Windows NT Groupmax System Manager - TCP/IP/System Agent - TCP/IP Version 5 システム管理者ガイド」を参照してください。

システム統合運用管理からサービスを開始する場合の起動パラメタには,手動でサービスを開始する場合のスタートアップパラメタと同様のオプションを指定します。なお,システム統合運用管理は,Administrator権限者だけが操作できます。

(5) 開始時のモード

オブジェクトサーバを開始したときのモードには,次の三つがあります。

ユティリティ実行モード又は回復ユティリティ実行モードによるユティリティ実行後,アプリケーションプログラムを実行するときには,その前に次の操作をして,モードをアプリケーションプログラム実行モードに変更してください。

Object Serverの場合:
ユティリティ実行後にいったんObject Serverを正常終了させて,再度,正常開始させてから,連携プログラムを実行してください。

High-end Object Serverの場合:
ユティリティ実行後に,[アプリケーション実行モードへの変更]ユティリティでアプリケーションプログラム実行モードに変更するか,いったんオブジェクトサーバを正常終了させてから,再度,正常開始してください。