Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド

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2.3.4 システムファイルの作成(High-end Object Server)

High-end Object Serverを御使用の場合は,前述の環境設定のほかに,ステータスファイル及びシステムジャーナルの環境設定をする必要があります。この環境設定は,High-end Object Serverのシステム管理者が実施してください。

ステータスファイル及びシステムジャーナルファイルは,NTFS上に割り当てます。

ユーザジャーナルは,環境設定時に作成しなくても,システム共通定義ファイルにユーザジャーナルの名称を指定することで自動的に作成されます。

<この項の構成>
(1) ステータスファイルの作成
(2) システムジャーナルファイルの作成

(1) ステータスファイルの作成

(a) ステータスファイルの作成

ステータスファイルは,High-end Object Serverを開始する前に,NTFSファイルシステム上に作成します。ステータスファイルは,xodstsinitコマンドで作成します。このとき,A系及びB系の二系統のファイルを作成する必要があります。xodstsinitコマンドについては,「9.3 ステータスファイル管理」を参照してください。

次に作成したステータスファイルの名称と論理ファイルの名称を,ステータスサービス定義で定義します。

(b) ステータスサービス定義ファイルの作成

ステータスサービス定義ファイル(%XODDIR%¥conf¥sts)には,High-end Object Serverの環境下で動作する各システムサービスの状態を管理するための実行環境を定義します。ステータスサービス定義ファイルは,テキスト形式のファイルとして作成します。

なお,ステータスサービス定義の定義項目については,「7.3 ステータスサービス定義ファイル(High-end Object Server)」を参照してください。次に,ステータスサービス定義ファイルの例を示します。

ステータスサービス定義ファイルの例
set sts_file_name_1 = "stsfileA",    \                    a:
           "c:\usr\OMS\cnt\fsys\xodfile\stsfile1",    \   b:
           "c:\usr\OMS\cnt\fsys\xodfile\stsfile2"         c:
set sts_file_name_2 = "stsfileB",    \
           "c:\usr\OMS\cnt\fsys\xodfile\stsfile3",    \
           "c:\usr\OMS\cnt\fsys\xodfile\stsfile4"
set sts_file_name_3 = "stsfileC",    \
           "c:\usr\OMS\cnt\fsys\xodfile\stsfile5",    \
           "c:\usr\OMS\cnt\fsys\xodfile\stsfile6"

(凡例)
a:論理ファイル名
b:A系ステータスファイル名
c:B系ステータスファイル名

(2) システムジャーナルファイルの作成

(a) ジャーナルファイルの作成

システムジャーナルファイルは,High-end Object Serverを開始する前に,NTFSファイルシステム上に作成します。システムジャーナルファイルは,xodjnlinitコマンドで作成します。なお,xodjnlinitコマンドについては,「9.2 ジャーナルファイル管理」を参照してください。次に,システムジャーナルサービス定義で,物理ファイルとファイルグループの対応関係を定義します。

(b) システムジャーナルサービス定義ファイルの作成

システムジャーナルサービス定義ファイル(%XODDIR%¥conf¥sysjnl)には,High-end Object Serverシステムに障害が発生した場合の回復に必要な,システムジャーナルファイルを取得するための環境を定義します。

システムジャーナルサービス定義は,set形式とコマンド形式があります。システムジャーナルサービス定義ファイルは,テキスト形式のファイルとして作成します。システムジャーナルサービス定義の定義項目については「7.4 システムジャーナルサービス定義ファイル(High-end Object Server)」を参照してください。

次に,システムジャーナルサービス定義ファイルの例を示します。

set形式の例
set jnl_unload_check = Y        a:
set jnl_rerun_swap = N          b:

(凡例)
a:交代先を選択するときにアンロードチェックをするかどうかの指定
b:システム再開時のスワップの指定
コマンド形式の例
jnladdfg -g jnlfile1 ONL                                      a:
jnladdpf -g jnlfile1 -a c:\usr\OMS\cnt\fsys\xodfile\jnlfil01  b:
jnladdfg -g jnlfile2 ONL
jnladdpf -g jnlfile2 -a c:\usr\OMS\cnt\fsys\xodfile\jnlfil02
jnladdfg -g jnlfile3 ONL
jnladdpf -g jnlfile3 -a c:\usr\OMS\cnt\fsys\xodfile\jnlfil03
jnladdfg -g jnlfile4
jnladdpf -g jnlfile4 -a c:\usr\OMS\cnt\fsys\xodfile\jnlfil04

(凡例)
a:ファイルグループ名の指定
b:物理ファイル名の指定