Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
このマニュアルで「オブジェクトサーバ」と呼んでいるのは,Object ServerとHigh-end Object Serverの二つのプログラムです。
この節では,オブジェクトサーバの概要を説明します。
オフィスにパーソナルコンピュータが普及している今,扱う情報は様々です。例えば,そのような情報の一つに文書があります。オフィス内の文書は多様な構造を持ち,互いに密接な関連を持っています。そして,このような情報の全体が,企業の大切な財産です。特に,オフィスでの業務を活性化するグループウェアのデータベースは,このような情報の全体を管理する必要があります。
オブジェクトサーバ(Objest Server及びHigh-end Object Server)は,グループウェアGroupmaxのデータベースとして,ビジネスで使用する,複雑で多様な構造と関連を持つ情報を「オブジェクト」として格納できます。そして,これらのオブジェクトを管理するための,高性能なデータベース管理機能を備えています。オブジェクトサーバは,オブジェクトクラス,属性,リレーションなどの,オブジェクト指向に基づいたデータ構造を持っていますので,オフィスで扱う様々なデータを柔軟に扱えます。
オブジェクトサーバと連携して,データ(オブジェクト)を格納するGroupmaxシリーズのアプリケーションプログラムは,Groupmax Document Manager,Groupmax Workflow Server及びGroupmax Address/Mail Serverです。オブジェクトサーバのオブジェクトは,これらのGroupmaxシリーズのアプリケーションプログラムを介して操作されます。
図1-1に,オフィスで使われるオブジェクトサーバを示します。
High-end Object Serverは,Object Serverに比べて,高い性能及び高い信頼性を実現するために,ステータスファイル及びシステムジャーナルの機能が追加されています。そのため,Object ServerとHigh-end Object Serverでは,主にジャーナルの運用が異なっています。
マニュアル中では,High-end Object Serverだけの機能については,その都度「(High-end Object Server)」,Object Serverだけの機能については,その都度「(Object Server)」とプログラム名を付けています。特にプログラム名の記載がなく,「オブジェクトサーバ」と表記している機能は,両方のプログラムに共通する機能です。
オブジェクトサーバは,次に示すように,ユーザの運用を支援するユティリティを提供しています。
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