Groupmax Form Version 6 ユーザーズガイド
商品別の売上データを使って,顧客別の売上金を集計する業務の例を,図9-2に示します。
図9-2 売上金を集計する業務の例
商品別の売上データ(更新元データ)は,「第3編 7.1 伝票発行業務の概要」の業務の例で説明した売上データベースUDATAに格納されています。売上金の集計結果を格納する得意先データベースTOKUIが,更新対象です。この例では,UDATAの「金額」のデータをTOKUIの「売上金」のデータに加算していきます。
UDATAの「得意先コード」とTOKUIの「コード」が,この更新業務での照合項目です。例えば,「得意先コード」が「T020」のレコードを,「コード」が同じく「T020」であるレコードと対応付けて,売上金を加算していきます。
UDATAのレコードに対応するものがTOKUIの中にないときは,TOKUIにレコードを追加します。例えば,「得意先コード」が「T080」のレコードは対応するレコードがないので,新しくレコードを追加します。このとき,「コード」と「売上金」の内容には,UDATAのレコードの内容を使います。
また,次のような業務も作成できます。
- 無効データ用データベースの作成
対応するレコードがないとき,レコードを追加する代わりに,対応付けられなかった更新元データだけを集めて,データベースを作成できます。このデータベースを無効データ用データベースといい,@DB更新で作成できます。データベースの形式は,更新元のデータベースと同じになります。
- 自分自身のデータによる更新
更新元のデータベースと,更新されるデータベースは同じものにして,自分自身のデータでデータベースを更新できます。照合項目は,どの項目でもかまいません。
- 複数のデータベースの更新
データベース更新業務を実行するときに更新対象として指定できるデータベースは一つだけです。しかし,処理定義で@レコード入力及び@更新を使うことで,それ以外のデータベースも更新できます。@レコード入力で該当するデータベースのレコードを読み込んで,@更新で即時更新します。
複数のデータベースを更新する例を,図9-3に示します。
図9-3 複数のデータベースを更新する例
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