Groupmax Form Version 6 ユーザーズガイド
Groupmax Formでは,索引順編成ファイル管理ISAMで作成したISAMファイルを利用できます。Windows NTサーバで使うことも,クライアントで使うこともできます。
ISAMファイル使用時のプログラム構成を,図5-2に示します。
図5-2 ISAMファイル使用時のプログラム構成
- <この節の構成>
- (1) ISAMファイルをGroupmax Formのファイルに変換する
- (2) ISAMファイルを新規に作成する
- (3) Groupmax FormのファイルをISAMファイルに変換する
- (4) ISAMファイル利用時の注意事項
- (5) 接続情報の指定
(1) ISAMファイルをGroupmax Formのファイルに変換する
既存のISAMファイルをアタッチして,Groupmax Formでそのファイルを利用できます。
ISAMファイルをアタッチするには,マネージャウィンドウで[ファイル]−[ISAMデータベースアタッチ...]を選択します。ファイル名を指定して,アタッチします。ファイルを保存すると,データ定義ファイル(ファイルタイプ「.SDF」)として保存されます。
なお,サーバ側の環境を変えると,アタッチしたファイルを使えなくなることがあります。その場合は,アタッチし直してください。
(2) ISAMファイルを新規に作成する
Groupmax Formで,ISAMファイルを作成できます。
開発ウィンドウからISAMファイルの作成を始める場合,[新規作成]ダイアログボックスで外部データベースのアイコンを選択します。データベース編集ウィンドウから始める場合は,Groupmax Formのデータベースと同様に[ファイル]−[新規作成...]を選択します。このとき,データベース属性に「ISAMデータベース」を指定します。
データベース定義ウィンドウ及びデータベース編集ウィンドウでは,Groupmax Formのデータベースと同様に,項目を作成したりデータ入力をしたりして,ファイルを保存します。このとき,データ定義ファイルのファイルタイプは,「.SDF」になります。
データベースの作成を始めるための操作や,項目及びデータの編集については,「第2編 4. データベースの作成」を参照してください。
(3) Groupmax FormのファイルをISAMファイルに変換する
Groupmax Formのデータファイルの属性を変換して,ISAMファイルに作り替えられます。
ISAMファイルに変換するには,データベース編集ウィンドウにデータファイルを開いて,[編集]−[データベース属性...]を選択します。データベース属性には,「ISAMデータベース」を指定します。ファイルを保存すると,データ定義ファイル(ファイルタイプ「.SDF」)として保存されます。
データベース編集ウィンドウの操作については,「第2編 4. データベースの作成」を参照してください。
(4) ISAMファイル利用時の注意事項
ISAMファイルを利用するときの注意事項を,次に示します。
- アタッチの規則
レコード中のキー以外の項目は,アタッチすると,一般項目になります。
この場合のアタッチの規則を,図5-3に示します。
図5-3 アタッチの規則
なお,次のような場合,ISAMファイルをアタッチできません。
- キーが重複していて,その内一方のキーがもう一方のキーに含まれていない場合
- 主キー,副キーが全く指定されていない場合
- データ属性の対応
ISAMファイルとGroupmax Formファイルとのデータ属性の対応については,「第4編 13.3.3 ISAMファイル使用時の留意点」を参照してください。
- ファイルの占有
ISAMファイルの占有方法には,ファイル占有とレコード占有とがあります。
このうち,レコード占有は,リモートファイルアクセスの場合,及びGroupmax Form Serverでサーバのファイルにアクセスする場合だけ有効です。クライアントでファイルにアクセスする場合,レコード占有はできません。
なお,ファイル占有はどの場合でも有効です。
- キーを多く持つファイルの使用
ISAMファイルでは,一つのキーに対して一つのキーファイルが作成されます。このため,キーを多く持つISAMファイルを使う場合は,必要に応じてCONFIG.SYSファイルのFILESセクションの指定を変更して,一度に扱えるファイルの数を増やしてください。
- 浮動小数点変換方法の指定
ISAMファイルの浮動小数点型の項目のデータを,Groupmax Formのデータベース・伝票・書式の数値型又は文字型の項目に取り込む場合,値を丸めるかどうかを指定できます。マネージャウィンドウで[オプション]−[クライアントオプション]を選択し,[ローカルオプション]ダイアログボックスを表示させて,「浮動小数点変換方法」を指定します。値を丸めることを指定すると,倍精度浮動小数点の場合は精度14で丸められ,単精度浮動小数点の場合は精度6で丸められます。値を丸めないことを指定すると,変換後に誤差が発生することがあります。
なお,ISAMファイルの項目を作成するとき,小数点以下のデータを繰り返し計算するような項目は,数値型(パック・固定小数点)にしてください。単精度浮動小数点型や倍精度浮動小数点型にすると,浮動小数点演算が行われて,丸めによる誤差が発生することがあります。数値型にすれば,固定小数点演算が行われるので,丸めによる誤差を避けられます。
- 数値型符号値の指定
ISAMファイルをCOBOL85と共有して使うとき,数値(内部10進)型の正符号値を統一するために,符号値を選択できます。マネージャウィンドウで[オプション]−[クライアントオプション]を選択し,[ローカルオプション]ダイアログボックスを表示させて,「数値型符号値」を指定します。
サーバのISAMファイルをリモートアクセスして使う場合,ISAMファイルをアタッチした後で,ISAMファイルごとに,接続情報を設定する必要があります。
接続情報を設定するには,マネージャウィンドウで[オプション]−[ISAMリモートアクセスオプション...]を選択します。サーバ側のデータ定義ファイル(ファイルタイプ「.SDF」)と,クライアント側の定義ファイルとを指定して,情報を設定します。このとき,サーバ側の定義ファイルがあるドライブが,クライアントに接続されている必要があります。
接続情報を変更する場合も,同様に操作します。
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