9.2.1 構築例1
以下に,フロントエンドにWindows版Cosminexus,バックエンドにHP-UX版OpenTP1という形態で,Windows環境とUNIX環境が混在したWebシステム構築例を示します。
各OSでの文字コード体系が一部異なるため,特殊文字や外字データを扱うときには注意が必要です。
図9-1では,Windows Cosminexus,HP-UX OpenTP1という形態において,TP1/COBOLアクセスを使って通信を行っています。TP1/COBOLアクセスを使用することで,OpenTP1での業務結果等をWebブラウザに表示することが可能となります。この構築例の場合,TP1/COBOLアクセスでUnicode ⇔ SJIS(MS932)変換を行っている点に着目してください。
この場合の各製品の文字コード体系を表9-1に示します。
シ ス テ ム |
文字コード体系 |
---|---|
Webブラウザ( Internet Explorer) |
Windows日本語版と呼ばれるSJIS(MS932)です。特殊文字として,NEC特殊文字,NEC選定IBM文字,IBM拡張文字が割り当てられています。 |
Cosminexusサーバ |
Cosminexusから提供されるJavaがSJIS(MS932)←→Unicode変換を行います。Javaプログラムではすべて,Unicodeとなります。 |
TP1/COBOLアクセス |
Unicode←→SJIS(MS932)変換を行います。 |
OpenTP1サーバ |
SJIS(HP-UX SJIS)です。NEC特殊文字,NEC選定IBM文字,IBM拡張文字が割り当てられていません(SJIS(MS932)変換を行うとNEC特殊文字,NEC選定IBM文字,IBM拡張文字のコード値はHP-UX SJISでは外字コードエリアに属します)。 |