5.3.3 codeconvflagオプション(Windows/HP-UX/AIX版だけ)
- 〈この項の構成〉
(1) 機能
コード変換ライブラリ(Windows版)および日立コード変換(HP-UX/AIX版※)を使用した文字コード変換を行う際に使用する変換フラグを指定します。このオプションは,codeconvオプションにyesを指定した場合だけ有効です。
- 注※
-
本オプションはHP-UX(PA-RISC)版およびAIX(32)環境だけ有効です。HP-UX(IPF)版およびAIX(64)環境では有効となりません。
(2) 指定方法
(a) Windows版
SET CBLJ2TP1OPT=codeconvflag( フラグ[,フラグ]… )
codeconvflagオプション未指定時は,フラグ指定なしとして扱います。
(b) HP-UX/AIX版
codeconvflagオプションは引用符(")で囲んで指定します。
CBLJ2TP1OPT="codeconvflag( フラグ[,フラグ]… )" export CBLJ2TP1OPT
codeconvflagオプション未指定時は,フラグ指定なしとして扱います。
(3) 指定値の動作
フラグは,以下の文字列をコンマで区切って指定します。以下の文字列以外の指定は無効です。詳細は,マニュアル「コード変換ユーザーズガイド 解説・文法・操作書」(Windows版)または「日立コード変換ユーザーズガイド 解説・文法・操作書」(HP-UX/AIX版)をご覧ください。
項番 |
フラグ |
指定あり |
指定なし |
---|---|---|---|
1 |
CCO_CNTLSHIFT |
EBCDIC,EBCDIKまたはKEISへの変換で全角モード中に制御コードが出現した場合,シフトコード(0x0A,0x41)を付加します。 |
シフトコードを付加しません。 |
2 |
CCO_KEIS78 |
KEISを’78版で変換します。 |
KEISを’83版で変換します。 |
3 |
CCO_KEIS78BASIC |
KEIS’78版で,拡張文字セット3を使用しません。 |
KEIS’78版で,拡張文字セット3を使用します。 |
4 |
CCO_TO_HALFSPACE |
全角スペースを半角スペースに変換します。 |
全角スペースを全角スペースに変換します。 |
5 |
CCO_TO_FULLSPACE |
半角スペース2バイトを全角スペースに変換します。 |
半角スペースを半角スペースに変換します。 |
6 |
CCO_UNDEFSWITCH |
未定義コードを検出したとき,CCO_CONVBREAKの値は無視します。 データは変換しません。 |
未定義コードを検出したとき,CCO_CONVBREAKの指定に従います。 |
7 |
CCO_CONVBREAK |
未定義コードを検出したとき,変換を中止します。 |
未定義コードを検出したとき,デフォルトコードに変換して処理を続行します。※ |
8 |
CCO_ADDSHIFT |
2バイトコードで終了した場合,KEISへ変換したときは,シフトコード(0x0A,0x41)を付加します。 |
2バイトコードで終了した場合,KEISへ変換したときは,シフトコード(0x0A,0x41)を付加しません。 |
9 |
CCO_NOTUSEPUA |
外字およびベンダ特殊文字を使用しません。 |
外字またはベンダ特殊文字を使用します。 |
10 |
CCO_FONTCHK |
使用したコードにフォントがなければ,未定義コードとします。 |
指定したコードにフォントがなくても,対応するコードに変換します。 |
11 |
CCO_EBCDIC |
EBCDICで変換します。 |
EBCDIKで変換します。 |
12 |
CCO_STANDARD |
EBCDICまたはEBCDIKを標準コードで変換します。 |
EBCDICまたはEBCDIKを準標準コードで変換します。 |
- 注※
-
- SJIS->KEISの場合:
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1バイトのデフォルトコードは0x40
2バイトのデフォルトコードは0x4040
- KEIS->SJISの場合:
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1バイトのデフォルトコードは0x20
2バイトのデフォルトコードは0x2020
フラグは,以下のように指定します。
codeconvflag(CCO_TO_HALFSPACE,CCO_ADDSHIFT)
未指定でよい場合は,codeconvflagオプションの指定は不要です。
(4) 注意事項
このオプションは,codeconvオプションにyesまたはUTF-16指定時にだけ有効です。