2.2.2 TP1/COBOLアクセスを使用するためのCOBOL SPP/MHPの引数の規則
TP1/COBOLアクセスを使用するにはCOBOL SPP/MHPの引数は次の規則に従っている必要があります。
- 〈この項の構成〉
(1) 書き方
- 注
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「(1)書き方」の規則(括弧や下線などの意味)は,マニュアル「COBOL2002言語 標準仕様編」の「1. 記述技法」に従っています。
(2) 構文規則
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レベル番号,データ名,REDEFINES句,PICTURE句,USAGE句,OCCURS句,およびSIGN句だけが記述できます。
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レベル番号は,1けたから2けたの符号なし整数で1から49までの範囲内または77でなければなりません。
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データ名を省略した場合は,FILLERを仮定します。
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USAGE句は,「(1)書き方」に記述しているものだけ使用できます。それ以外の属性は使用できません。
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OCCURS句は,「(1)書き方」に記述しているものだけ使用できます。整数の値は1以上でなければなりません。DEPENDING ON データ名3についての構文規則は,「2.2.3 DEPENDING ON データ名3を指定した可変長データだけの構文規則,一般規則」に記載します。
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PICTURE句の文字列にPを含んではなりません。
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PICTURE句の小数点を表す文字は常にピリオドです。
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レベル番号,データ名,REDEFINES句,PICTURE句,USAGE句,OCCURS句,SIGN句の構文規則で上記の構文規則で規定されている規則以外はマニュアル「COBOL2002言語 標準仕様編」および「COBOL2002言語 拡張仕様編」の構文規則に従ってください。
(3) 一般規則
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REDEFINES句,USAGE句,OCCURS句,SIGN句は,「(1)書き方」で記す表現形式の範囲において,マニュアル「COBOL2002言語 標準仕様編」および「COBOL2002言語 拡張仕様編」の一般規則に準拠します。DEPENDING ON データ名3についての構文規則は,「2.2.3 DEPENDING ON データ名3を指定した可変長データだけの構文規則,一般規則」に記載します。
(4) 使用上の注意事項
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SIGN句にSEPARATE CHARACTER指定を書かない場合には,符号の表現形式は処理系によって異なることがあります。
このシステムではマニュアル「COBOL2002言語 標準仕様編」および「COBOL2002言語 拡張仕様編」の表現形式を仮定します。
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外部浮動小数点項目および外部ブール項目などは使用できません。使用できないCOBOL定義項目一覧については「付録A.1 TP1/COBOLアクセス用Bean生成時のCOBOL定義注意事項/制限事項」をご覧ください。付録A.1では回避方法も記載しています。
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REDEFINES句を使用して被再定義項目と異なるデータ属性で領域を再定義した場合,格納されているデータの形式に合ったデータ項目のgetterを使用しなかった場合,データは正しく取得できません。