Global Link Manager Software ユーザーズガイド

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3.11.1 パス稼働情報のレポート出力の概要

ホストに属するパスの稼働実績に関する情報をCSV形式のファイルで出力します。ホストにインストールされているHDLMのバージョンが5.9以降のホストを対象に,レポート作成時の90日前までの情報を出力できます。

Global Link Managerでは,パス稼働情報のレポート出力機能を使用して次のことを実行できます。

次の表に示すレポートを出力できます。

表3-29 パス稼働情報のレポートタイプ

レポートタイプ 説明
パス稼働率レポート 指定した期間に対するパスごとの稼働率のレポートです。パスステータスログに基づいて算出された値が出力されます。
ホストのOSがVMwareの場合,パス稼働率の計算には,5分程度の誤差が発生することがあります。
パスステータスログ 指定した期間中のパスの状態遷移に応じたイベント(エラー発生および回復),HDLMマネージャーの起動,停止などのイベントのログです。
ホストのOSがVMwareの場合,ログに記録される時刻には,5分程度の誤差が発生することがあります。

レポートを作成するためのパス稼働情報は,ホスト情報の更新時に各ホストのHDLMから取得され,Global Link Managerサーバ上にパスステータスログ(レポートとして任意の期間で出力される情報の元となるログファイル)として保存されます。

デフォルトでは,パス稼働情報(パスステータスログ)は取得されません。レポートを作成するには,Global Link Managerサーバのserver.propertiesファイルのserver.pathreport.enableプロパティで,この情報を取得するように事前に設定しておく必要があります。情報取得の有効,無効の設定(server.pathreport.enableプロパティ),およびファイルの保存場所とサイズの指定方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Global Link Manager Software 導入・設定ガイド」を参照してください。

注意事項
  • Global Link Managerサーバでパス稼働情報取得の有効,無効の設定を変更した場合,直後にはその設定値は反映されません。パス稼働情報の取得を開始または停止するために,ホスト情報を更新する必要があります。更新方法については,「3.3.6 ホスト情報の更新」を参照してください。
  • パス稼働情報取得の有効,無効の設定(server.pathreport.enableプロパティの設定値)に関係なく,すでに取得していた情報はレポートとして出力できます。ただし,指定した期間のパス稼働情報が存在しない場合には,レポートは情報が空のままで出力されます。
  • パス稼働情報を取得しているホストのホスト名を変更した場合,パスステータスログはイベント発生時のホスト名で出力されますが,パス稼働率レポートは変更前および変更後の情報が合算されて変更後のホスト名で出力されます。
  • パス稼働情報を取得しているホストを削除した場合,パス稼働情報も同時に削除されます。ホストのIPアドレスまたはポート番号を変更する場合には,いったんそのホストを削除してから再登録するため,この場合にも変更前のパス稼働情報は削除されます。

パス稼働情報のレポート出力の概要を次の図に例で示します。

図3-13 パス稼働情報のレポート出力の概要

[図]

パス稼働情報のレポート出力のためのエクスプローラメニュー

パス稼働情報のレポートを出力するためのエクスプローラメニューおよびGlobal Link Manager管理の各権限での実行可否を次の表に示します。

表3-30 パス稼働情報のレポート出力のためのエクスプローラメニュー

エクスプローラ 実行可否
メニュー サブメニュー Admin Modify View
リソース ホスト
マイグループ ホストグループ

(凡例)
○:実行できる

パス稼働情報のレポート出力の機能

パス稼働情報のレポートを出力するための機能およびGlobal Link Manager管理の各権限での実行可否を次の表に示します。

表3-31 パス稼働情報のレポート出力機能一覧

機能 実行可否
Admin Modify View
レポートの作成

(凡例)
○:実行できる

注※
権限がModifyまたはViewのユーザーが実行できるのは,そのユーザーに関連づけられたリソースグループ内のホストに対してだけです。

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