Global Link Manager Software ユーザーズガイド
一般的に,ホストとストレージシステム間のパスを制御するとき,1つのLUに対して複数のオンラインパスを設定してI/Oの負荷を分散します。また,パスの帯域幅を調整するために,オフラインのパスをプールしておきます。
Global Link Managerでは,パス管理のための各機能を使用して次のことを実行できます。
- 複数ホストのパス情報を把握する。
- ホスト,ホストグループおよびストレージシステムのアイコン表示によって,パス障害の発生を確認する。
- ホストにHDLMを使用している場合,またはマルチパス管理ソフトウェアにHP-UXマルチパスを使用している場合は,状態ごとにパスを表示したり,I/O回数およびI/O障害回数を参照したりすることによってパス障害が発生している個所を特定する。
- 帯域幅制御のためにストレージシステムやLUなどのさまざまな視点から,パスを参照したりパス状態を切り替えたりする。
- 障害対応のためにCHAポートやHBAポートなどの単位でパス状態を切り替える。
パスの状態切り替えは,次に示すマルチパス管理ソフトウェアを使用している場合に実行できます。
- HDLMを使用している
- HP-UXマルチパスを使用している
- ホストのOS がSolarisでDMPを使用している
パス管理の概要を次の図に例で示します。
パスを管理するためのエクスプローラメニューおよびGlobal Link Manager管理の各権限での実行可否を次の表に示します。
エクスプローラ 実行可否 メニュー サブメニュー Admin Modify View リソース ホスト ○ ○ ○ ストレージシステム ○ ○ ○ マイグループ ホストグループ ○ ○ ○
- (凡例)
- ○:実行できる
パスを管理するための機能およびGlobal Link Manager管理の各権限での実行可否を次の表に示します。
機能 実行可否 Admin Modify※ View※ パスのサマリー表示 ○ ○ ○ パス一覧の表示 ○ ○ ○ パスの状態切り替え ○ ○ × パスのI/O回数およびI/O障害回数のリセット ○ ○ × ストレージシステム一覧の表示 ○ ○ ○ ストレージシステム情報の表示 ○ ○ ○
- (凡例)
- ○:実行できる
- ×:実行できない
- 注※
- 権限がModifyまたはViewのユーザーが実行できるのは,そのユーザーに関連づけられたリソースグループ内のホストに属するオブジェクト(パス,HBAポート,ストレージシステムなど)に対してだけです。
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