2.11.1 採取するログの種類

ESXiホストで発生した障害,およびリモート管理クライアントで発生した障害に対し,それぞれ障害情報が採取されます。

この障害情報から,障害状況の把握や原因の解析ができます。

ESXiホストの障害情報について次の表に示します。

表2-8 ESXiホストの障害情報の種類

ログ名内容出力先
syslog検知した障害などの情報が採取されます。デフォルトのファイル名称を,次に示します。
/var/log/vmkernel.log
syslogのファイルパスの設定方法については,VMware vSphereのマニュアルを参照してください。

障害レベルについては,「8.1.1 メッセージIDの出力形式と意味」の「表8-1 メッセージID(KAPLnnnnn-l)の形式と意味」を参照してください。

リモート管理クライアントの障害情報について次の表に示します。

表2-9 リモート管理クライアントの障害情報の種類

ログ名内容出力先
統合トレースファイルHDLMコマンドの動作ログが採取されます。デフォルトのファイル名称を,次に示します。
プログラムのインストール先ドライブ:¥Program Files※1¥HITACHI¥HNTRLib2¥spool¥hntr2n.lognはファイルの番号)
統合トレースファイルの出力先フォルダおよびファイルのプレフィックスは,Hitachi Network Objectplazaトレース共通ライブラリ(HNTRLib2)のユティリティで指定します。
トレースファイルHDLMマネージャのトレース情報が,ユーザの設定したレベルで採取されます。障害が発生したときに,設定を変更してトレース情報を採取することがあります。トレースファイルの名称を,次に示します。

¥Program Files¥HITACHI¥DynamicLinkManager¥log¥hdlmtr[1-64].log※2

障害ログGlobal Link Managerとの連携時に発生した障害情報が採取されます。
HDLMマネージャのログ

¥Program Files¥HITACHI¥DynamicLinkManager¥log¥dlmmgr[1-16].log※2

Hitachi Command Suite共通エージェントコンポーネントのログ

¥Program Files¥HITACHI¥DynamicLinkManager¥log¥dlmwebagent[1-N].log※2

Nの値は,dlmwebagent.propertiesファイルの設定に依存します。
イベントログ監査ログが採取されます。イベントログ(アプリケーションログ)
注※1
Windows Server 2003(x86)を除くWindows Server 2003,およびWindows Server 2008(x86)を除くWindows Server 2008の場合は,Program Files (x86)となります。
注※2
下線部はインストール時に指定したフォルダです。
これらのファイルを取得する場合は,必ず別のファイルにコピーしてください。