3.9.3 HDLMのアンインストール
HDLMをアンインストールしたあと,次に示すファイルが削除されないで残ることがあります。手順に従ってホストを再起動すると削除されます。
HDLMのインストール先フォルダ¥DLMTools¥perfhdlm¥provhdlm.dll
HDLMのインストール先フォルダ¥lib¥libdlm.dll
HDLMのインストール先フォルダ¥lib¥hdlmhcc60.dll
HDLMのインストール先フォルダのデフォルトはWindowsのインストール先フォルダ:¥Program Files※¥HITACHI¥DynamicLinkManagerです。
- 注※
- Windows Server 2003(x86)を除くWindows Server 2003,Windows Server 2008(x86)を除くWindows Server 2008,およびWindows Server 2012の場合は,Program Files (x86)となります。
HDLMをアンインストールする方法を,次に示します。
- この項の構成
- (1) クラスタ環境以外の場合
- (2) MSCSまたはVCSを使用している場合
- (3) Oracle RACを使用している場合
(1) クラスタ環境以外の場合
- Windowsにログオンします。
Administratorsグループのユーザでログオンしてください。
- HDLMの管理対象パスを使用しているプロセス,およびサービスをすべて停止します。
DBMSなどの,各種アプリケーションのプロセスおよびサービスが,HDLMの管理対象パスを使用している場合,それらをすべて停止します。
- 複数のパスがストレージシステムに接続している場合は,パスを1本にしてシングルパス構成にします。
アンインストール後,ホストとストレージシステムが複数のパスで接続されている状態(マルチパス構成)でホストを起動すると,ディスクの内容が不正になるおそれがあります。
シングルパス構成,およびマルチパス構成を次の図に示します。
図3-8 シングルパス構成およびマルチパス構成
![[図]](graphics/wj030020.gif)
- アンインストールプログラムを起動します。
- Windows Server 2003の場合
- コントロールパネルの[プログラムの追加と削除]を起動し,[プログラムの変更と削除]を選択します。プログラムの一覧から「Dynamic Link Manager」を選択して,[変更と削除]ボタンをクリックします。
- Windows Server 2008(Windows Server 2008 R2を除く)の場合
- コントロールパネルの[プログラムと機能]を起動します。プログラムの一覧から「Dynamic Link Manager」を選択して,[アンインストール]ボタンをクリックします。ただし,Server Core環境の場合は,「Server Core環境の場合」を参照してください。
- Windows Server 2008 R2およびWindows Server 2012の場合
- コントロールパネルの[プログラムのアンインストール]を起動します。プログラムの一覧から「Dynamic Link Manager」を選択して,[アンインストール]ボタンをクリックします。ただし,Server Core環境の場合は,「Server Core環境の場合」を参照してください。
- Server Core環境の場合
- HDLMアンインストールユティリティ(removehdlm)を実行します。
- removehdlmユティリティは,コマンドプロンプトで実行してください。removehdlmユティリティについては,「7.8 removehdlm HDLMアンインストールユティリティ」を参照してください。
- HDLMパス状態管理ユティリティ(dlmchkpath)が自動的に実行されます。警告ダイアログボックスが表示された場合は,次に示す手順に従って対処します。
- 画面に表示されるメッセージに従って操作を進めます。
KAPL09005-Eのメッセージが出力された場合は,「4.5.2 HDLMマネージャの停止」の手順に従って,HDLMマネージャを停止してください。HDLMマネージャを停止したあと,再度アンインストールプログラムを起動してください。
- アンインストールが終了すると,再起動するかどうかを問い合わせるダイアログが表示されます。
「はい」をクリックして,ホストを再起動してください。
(2) MSCSまたはVCSを使用している場合
- Windowsにログオンします。
Administratorsグループのユーザでログオンしてください。
- HDLMの管理対象パスを使用しているプロセス,およびサービスをすべて停止します。
DBMSなどの各種アプリケーションのプロセスおよびサービスがHDLMの管理対象パスを使用している場合,それらをすべて停止します。
- クラスタを構成するすべてのホストでMSCSまたはVCSを停止します。
次に示す手順は,MSCSの場合です。
[管理ツール]-[サービス]を起動し,サービスの一覧で[Cluster Service]を右クリックします。それから,[操作]メニューの[停止]をクリックしてサービスを停止します。
再起動を求めるメッセージが表示されますが,ここでは[いいえ(N)]を選択してください。
- 複数のパスがストレージシステムに接続している場合は,パスを1本にしてシングルパス構成にします。
アンインストール後,ホストとストレージシステムが複数のパスで接続されている状態(マルチパス構成)でホストを起動すると,ディスクの内容が不正になるおそれがあります。
シングルパス構成,およびマルチパス構成を次の図に示します。
図3-9 シングルパス構成およびマルチパス構成
![[図]](graphics/wj030090.gif)
- アンインストールプログラムを起動します。
- Windows Server 2003の場合
- コントロールパネルの[プログラムの追加と削除]を起動し,[プログラムの変更と削除]を選択します。プログラムの一覧から「Dynamic Link Manager」を選択して,[変更と削除]ボタンをクリックします。
- Windows Server 2008(Windows Server 2008 R2を除く)の場合
- コントロールパネルの[プログラムと機能]を起動します。プログラムの一覧から「Dynamic Link Manager」を選択して,[アンインストール]ボタンをクリックします。ただし,Server Core環境の場合は,「Server Core環境の場合」を参照してください。
- Windows Server 2008 R2およびWindows Server 2012の場合
- コントロールパネルの[プログラムのアンインストール]を起動します。プログラムの一覧から「Dynamic Link Manager」を選択して,[アンインストール]ボタンをクリックします。ただし,Server Core環境の場合は,「Server Core環境の場合」を参照してください。
- Server Core環境の場合
- HDLMアンインストールユティリティ(removehdlm)を実行します。
- removehdlmユティリティは,コマンドプロンプトで実行してください。removehdlmユティリティについては,「7.8 removehdlm HDLMアンインストールユティリティ」を参照してください。
- HDLMパス状態管理ユティリティ(dlmchkpath)が自動的に実行されます。警告ダイアログボックスが表示された場合は,次に示す手順に従って対処します。
- 画面に表示されるメッセージに従って操作を進めます。
クラスタを構成するすべてのホストから,HDLMをアンインストールしてください。
KAPL09005-Eのメッセージが出力された場合は,「4.5.2 HDLMマネージャの停止」の手順に従って,HDLMマネージャを停止してください。HDLMマネージャを停止したあと,再度アンインストールプログラムを起動してください。
- アンインストール終了後,クラスタを構成するすべてのホストの電源をOFFにします。
- すべてのホストの電源がOFFになっていること,シングルパス構成になっていることを確認します。
- クラスタを構成するホストを,1台ずつ起動します。
(3) Oracle RACを使用している場合
- Windowsに,Administratorsグループのユーザでログオンします。
- HDLMをアンインストールするホストのOracle RACインスタンスを停止します。
- 複数のパスがストレージシステムに接続している場合は,パスを1本にしてシングルパス構成にします。
アンインストール後,ホストとストレージシステムが複数のパスで接続されている状態(マルチパス構成)でホストを起動すると,ディスクの内容が不正になるおそれがあります。
シングルパス構成,およびマルチパス構成については,「図3-9 シングルパス構成およびマルチパス構成」を参照してください。
- アンインストールプログラムを起動します。
コントロールパネルの[プログラムの追加と削除]を起動し,[プログラムの変更と削除]を選択します。プログラムの一覧から「Dynamic Link Manager」を選択して,[変更と削除]ボタンをクリックします。
- HDLMパス状態管理ユティリティ(dlmchkpath)が自動的に実行されます。警告ダイアログボックスが表示された場合は,次に示す手順に従って対処します。
- 画面に表示されるメッセージに従って操作を進めます。
KAPL09005-Eのメッセージが出力された場合は,「4.5.2 HDLMマネージャの停止」の手順に従って,HDLMマネージャを停止してください。HDLMマネージャを停止したあと,再度アンインストールプログラムを起動してください。
- アンインストール終了後,ホストを再起動します。
- ホストのOracle RACインスタンスを開始します。
- 手順1から手順8までを,クラスタシステムを構成するすべてのホストで実施します。
- Oracle RAC 10gの10.1.0.3.0以降,またはOracle RAC 11gを使用している場合は,投票ディスクのI/Oタイムアウトのしきい値である「MISSCOUNT」および「DISKTIMEOUT」を,HDLMをインストールする前の値に戻す必要があります。
「MISSCOUNT」および「DISKTIMEOUT」を設定する方法については,Oracleサポートサービスを契約した会社へお問い合わせください。