2.8.4 ユーザの操作による間欠障害情報の変化

間欠障害の監視中にカウントされている障害発生回数,監視を開始してから経過した時間,および間欠障害と見なされている(自動フェイルバック対象外)かどうかの情報は,ユーザが間欠障害の設定値を変更したり,パスの状態を変更したりすると,初期化されることがあります。ユーザがこれらの操作をしたときに,障害発生回数,監視を開始してからの経過時間,および自動フェイルバック対象外の情報が初期化されるかどうかを,「表2-6 ユーザの操作による,間欠障害情報の変化」に示します。

パスが間欠障害監視中かどうかは,HDLMコマンドのview -pathオペレーションで-iemパラメタを指定することによって表示されるIEP項目,HDLM GUIのパスリストビューの[間欠障害パス]項目で判断できます。これらの項目に0以上の数値が表示された場合,間欠障害監視中です。

表2-6 ユーザの操作による,間欠障害情報の変化

ユーザの操作障害発生回数および監視開始後の経過時間自動フェイルバック対象外の情報
間欠障害監視の設定変更「off」に設定初期化初期化※1
間欠障害監視中に,間欠障害と見なす条件を変更初期化※2引き継ぎ
間欠障害監視中に,setオペレーションで再度「on」に設定(条件変更なし)
間欠障害監視中に,HDLM GUIのオプションウィンドウで[適用]ボタンまたは[OK]ボタンをクリック※3
間欠障害監視時間外に,間欠障害と見なす条件を変更-(カウントされていない)
自動フェイルバックの設定変更「off」に設定初期化初期化
パスの状態変更パスをOffline(C)に設定初期化初期化
間欠障害監視時間外に,パスをOnlineに設定-(カウントされていない)
間欠障害監視中に,パスをOnlineに設定引き継ぎ-(自動フェイルバック対象外のパスは監視対象外)
HDLMマネージャ再起動初期化4引き継ぎ
ホスト再起動初期化初期化
(凡例)
-:該当なし
注※1
間欠障害監視を無効にすると,自動フェイルバック対象外の情報は初期化されます。間欠障害監視を無効にする場合に,自動フェイルバック対象外のパスを自動フェイルバック対象外のままとしたいときは,パスを閉塞状態(Offline(C))にしてください。
注※2
障害発生回数,および監視を開始してから経過した時間が「0」に初期化され,変更後の監視条件に従い,設定を変更した時点から改めて監視が開始されます。
注※3
間欠障害監視以外の機能の設定を変更した場合,または設定をまったく変更しなかった場合でも,[適用]ボタン,または[OK]ボタンをクリックすると,障害発生回数および監視開始後の経過時間が初期化されます。
設定を変更しない場合は,[キャンセル]ボタンをクリックしてオプションウィンドウを閉じてください。
間欠障害監視以外の機能の設定を変更したいが,間欠障害監視状態を初期化したくない場合はHDLMコマンドを使用してください。
注※4
障害発生回数,および監視を開始してから経過した時間が「0」に初期化され,HDLMマネージャが起動した時点から改めて監視が開始されます。