ここでは,次の2種類の設定について説明します。
表3-30 SQL_AUTORECOVERY_TIMEパラメーターとリストア対象の関係
リストア対象 | システム構成 | リストア方法 | SQL Server自動復旧処理 | パラメーター指定 | |
---|---|---|---|---|---|
S | U | ||||
○ | - | クラスタ | クラスタリソースがオフライン状態でのリストア | あり | 必要※ |
非クラスタ | - | あり | 必要※ | ||
○ | ○(すべて) | クラスタ | クラスタリソースがオフライン状態でのリストア | あり | 必要※ |
非クラスタ | - | あり | 必要※ | ||
○ | ○(一部) | クラスタ | クラスタリソースがオフライン状態でのリストア | あり | 必要※ |
非クラスタ | - | あり | 必要※ | ||
- | ○(すべて) | クラスタ | クラスタリソースがオフライン状態でのリストア | あり | 必要※ |
クラスタリソースがオンライン状態でのリストア | なし | 不要 | |||
非クラスタ | - | なし | 不要 | ||
- | ○(一部) | クラスタ | クラスタリソースがオフライン状態でのリストア | あり | 必要※ |
クラスタリソースがオンライン状態でのリストア | なし | 不要 | |||
非クラスタ | - | なし | 不要 |
パラメーターの設定方法を次に示します。
ログインタイムアウトオプションまたは自動復旧時間を指定するには:
表3-31 sqlinit_<インスタンス名>.confのパラメーター(SQL Serverログインタイムアウトオプションの指定)
パラメーター | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
SQL_LOGIN_TIMEOUT | SQL Serverへのログイン要求の完了を待機する秒数を設定します。パラメーターが設定されている場合,設定した値をODBC機能SQLSetConnectAttrのSQL_ATTR_LOGIN_TIMEOUT属性に設定してSQL Serverへログインします。パラメーターが設定されていない場合は,SQL_ATTR_LOGIN_TIMEOUT属性は設定しません。 SQL_LOGIN_TIMEOUTで設定する値は,drmsqlinitコマンドで設定するVDI生成タイムアウト時間よりも小さい値を設定してください。VDI生成タイムアウト時間よりも大きい値を設定した場合,drmsqlbackupコマンドではSQL Serverへのログイン要求で待機している間にVDI生成タイムアウトが発生しコマンドがエラー終了するおそれがあります。 | なし |
表3-32 sqlinit_<インスタンス名>.confのパラメーター(SQL Server自動復旧時間の指定)
パラメーター | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
SQL_AUTORECOVERY_TIME | リストアコマンドでのSQL Server自動復旧時間(秒)を設定します。 0以外の値が設定されている場合,設定した秒数の間,SQL Serverの自動復旧処理が終了するのを待機します。 SQL_AUTORECOVERY_TIMEで設定する値は,自動復旧処理でのシステムデータベース(master,model,msdb,tempdb)の開始から復旧完了までの時間に2倍程度の余裕を考慮して設定してください。自動復旧処理でのシステムデータベース(master,model,msdb,tempdb)の開始から復旧完了までの時間は,SQL Serverログファイルで確認できます。 | 0 |