SQL Serverのレプリケーション機能を使用する場合には,パブリケーションデータベースとディストリビューションデータベースに,'sync with backup'オプションを設定しておく必要があります。
'sync with backup'オプションが設定されている場合,パブリケーションデータベースのトランザクションログのバックアップが実行されるとディストリビューションデータベースに伝達されます。また,すべてのトランザクションがディストリビューションデータベースに伝達されるまで,パブリケーションデータベースの「ログ切り捨て」が行われないことが保証されます。
(1) 'sync with backup'オプションの設定方法
レプリケーション環境を作成する場合,パブリケーションデータベースおよびディストリビューションデータベースに対して次のストアドプロシージャを実行してください。ストアドプロシージャの実行方法については,SQL Server Books Onlineを参照してください。
sp_replicationdboption '<データベース名>', 'sync with backup', 'true' |
引数のデータベース名には,パブリケーションデータベース,ディストリビューションデータベースの名前を指定します。
(2) 'sync with backup'オプションの確認方法
オプションが設定済みであることを確認するには,次のSQL文を実行してください。
select databasepropertyex('<データベース名>', 'IsSyncWithBackup') |
SQL文中の'<データベース名>'には,パブリケーションデータベース,ディストリビューションデータベースの名前を指定します。
このSQL文を実行すると次の値が戻ります。
'sync with backup'オプションが設定済みの場合:1
'sync with backup'オプションが未設定の場合:0