バックアップコマンドの処理でエラーが発生した場合,コマンドの処理が終了する前に,COPY状態またはPAIR状態にあるペアをPSUS状態に変更する処理を実行するようにする設定※ができます。この設定によって,オンライン(特にVSS)でのバックアップのときに,エラー終了時にオンラインI/Oの性能が低下する問題が回避できます。この設定は,HUS100シリーズ,Hitachi AMS2000シリーズ,Hitachi AMS/WMSシリーズ,およびHitachi TMS1000での運用に効果があります。
表3-27 RAID Manager用連携定義ファイル(DEFAULT.dat)のパラメーター(エラーの発生時にペア状態を変更するための設定)
パラメーター | 説明 | 設定できる値 (デフォルト値) |
---|---|---|
RECOVERY_MODE_ON_BACKUP_ABORTING | バックアップ処理でエラー※が発生したとき,ペア状態を変更する処理を実行するかどうかを設定します。SQL Serverを使用している場合に,Application Agentの構成定義ファイル(init.conf)のSQL_QUICK_BACKUPに「1」が設定されているときは,このパラメーターは無視されます。 ASISを設定すると,バックアップ処理のエラー発生時,ペア状態は変更されません。 PAIRSPLITを設定すると,バックアップ処理のエラー発生時,ペア状態はPSUSに変更されます。 | ASISまたはPAIRSPLIT (ASIS) |