3.2.4 ストレージシステム間でバックアップまたはリストアする場合
Application Agentでは,ShadowImageと,TrueCopyまたはUniversal Replicatorなどのストレージシステム間のボリューム複製機能を混在させてバックアップ,リストアできます。この場合,RAID Managerの構成定義ファイル(horcm<n>.conf)に,リモートコピーが実行できるような設定をしておく必要があります。例えば,複数の正ボリュームから複数の副ボリュームに同時にバックアップする場合,RAID Managerの構成定義ファイル(horcm<n>.conf)の,それぞれの副ボリュームの「MU#」に同じ値を設定する必要があります。
ストレージシステム間でバックアップまたはリストアする場合の構成定義の例を次に示します。
図3-4 ストレージシステム間でバックアップまたはリストアする場合の構成定義の例
![[図]](graphics/jc040450.gif)
上記の構成例での,ローカルサイトのデータベースサーバ「Host0」のRAID Managerの構成定義ファイルの例を次に示します。ここでは,1つの正ボリュームに複数の副ボリュームが対応づけられているので,バックアップ先となるサーバ(バックアップサーバ)ごとにインスタンスを分けて構成定義ファイルを作成しています。
- RAID Managerの構成定義ファイル(horcm0.conf)
HORCM_DEV
##dev_group dev_name port# TargetID LU# MU#
SI01 DEV11 CL2-C 8 6 0
SI01 DEV21 CL2-C 8 7 0
SI02 DEV12 CL2-C 8 6 1
SI02 DEV22 CL2-C 8 7 1
SI03 DEV13 CL2-C 8 6 2
SI03 DEV23 CL2-C 8 7 2
HORCM_INST
##dev_group ip_address service
SI01 Host1 12501/udp
SI02 Host1 12501/udp
SI03 Host1 12501/udp |
- RAID Managerの構成定義ファイル(horcm1.conf)
HORCM_DEV
##dev_group dev_name port# TargetID LU# MU#
TC01 DEV31 CL2-C 8 6
TC01 DEV32 CL2-C 8 7
HORCM_INST
##dev_group ip_address service
TC01 Host2 12502/udp |
- RAID Managerの構成定義ファイル(horcm2.conf)
HORCM_DEV
##dev_group dev_name port# TargetID LU# MU#
UR01 DEV41 CL2-C 8 6 h1
UR01 DEV42 CL2-C 8 7 h1
HORCM_INST
##dev_group ip_address service
UR01 Host3 12510/udp |
- RAID Managerの構成定義ファイル(horcm3.conf)
HORCM_DEV
##dev_group dev_name port# TargetID LU# MU#
UR02 DEV51 CL2-C 8 6 h2
UR02 DEV52 CL2-C 8 7 h2
HORCM_INST
##dev_group ip_address service
UR02 Host4 12511/udp |
設定が終了したら,drmfsdisplayコマンド,drmsqldisplayコマンドまたはdrmexgdisplayコマンドに-refreshを指定して実行し,リソース情報を登録してください。このときRAID Managerで設定したリモートサイトの情報がApplication Agentに登録されます。また,リソース情報を登録したあと,drmfsdisplayコマンド,drmsqldisplayコマンドまたはdrmexgdisplayコマンドに-cfを指定して実行し,ボリュームに登録されたリモートサイトの情報が正しいかどうかを確認してください。