3.14.2 副ボリュームのマウント方法の設定(副ボリュームを固定的にOSに認識させる方法)
副ボリュームを固定的にOSに認識させる方法で,副ボリュームのマウント方法を設定する手順について説明します。コピーグループマウント定義ファイルを作成する場合と,作成しない場合の両方の手順について説明します。
なお,コピーグループマウント定義ファイルは次の場所に作成されます。
<Application Agentのインストール先>¥DRM¥conf¥vm¥CG_MP.conf
- バックアップカタログを作成します。
ファイルサーバまたはデータベースサーバで,バックアップコマンドを実行し,バックアップカタログを作成します。
- ファイルシステムの場合
- あらかじめ,バックアップ対象のファイルシステムのマウントポイントを記述した,マウントポイントディレクトリ一括定義ファイルを作成します。この例では,「<Application Agentのインストール先>¥DRM¥conf¥fs¥mp_on_dg01.dat」をマウントポイントディレクトリ一括定義ファイルとします。
- FSServer > drmfsbackup mp_on_dg01.dat -mode cold
- FSServer >
- SQL Serverデータベースの場合
- DBServer > drmsqlbackup DEFAULT
- DBServer >
- Exchangeデータベースの場合
- DBServer > drmexgbackup
- DBServer >
- バックアップカタログが作成されたことを確認します。
ファイルサーバまたはデータベースサーバでバックアップ情報を表示するコマンド(drmfscatコマンド,drmsqlcatコマンド,またはdrmexgcatコマンド)を実行し,バックアップカタログが作成されていることを確認します。
- ファイルシステムの場合
- FSServer > drmfscat mp_on_dg01.dat
- INSTANCE: mp_on_dg01.dat
- BACKUP-ID:0000000001 BACKUP-MODE: COLD INSTANCE: mp_on_dg01.dat ORIGINAL-ID:0000000001
- START-TIME:2004/12/15 10:00:00 END-TIME: 2004/12/15 10:03:00 HOSTNAME: FILESERV1
- :
- :
- SQL Serverデータベースの場合
- DBServer > drmsqlcat DEFAULT
- INSTANCE: DEFAULT
- BACKUP-ID: 0000000001 BACKUP-MODE: ONLINE INSTANCE: DEFAULT ORIGINAL-ID: 0000000001
- START-TIME: 2004/12/15 10:00:00 END-TIME: 2004/12/15 10:03:00 HOSTNAME: DB_SVR1
- :
- :
- Exchangeデータベースの場合
- DBServer > drmexgcat
- STORAGEGROUP: STR1
- BACKUP-ID:0000000001 BACKUP-MODE: ONLINE STORAGEGROUP: STR1 ORIGINAL-ID:0000000001
- START-TIME:2004/12/15 10:00:00 END-TIME: 2004/12/15 10:01:00 HOSTNAME:EXG_SRV1
- :
- :
- バックアップカタログ情報を一時ファイルへエクスポートします。
drmdbexportコマンドを実行して,バックアップカタログを一時ファイルへエクスポートします。一時ファイルは,ファイルサーバの拡張コマンド用一時ディレクトリに格納されます。
FSServer > drmdbexport 0000000001 -f C:¥tmp¥0000000001.drm
- エクスポートしたバックアップカタログ情報をファイルサーバまたはデータベースサーバからバックアップサーバへ転送します。
エクスポートした一時ファイルをファイルサーバまたはデータベースサーバからバックアップサーバに転送します。転送するには,ftpコマンド(ファイル転送プロトコル)を実行します。ここではFTPルートフォルダを「C:¥FTP_ROOT」とします。
FSServer> ftp <バックアップサーバ名>
ftp> Username: (ログイン名を入力)
ftp> password: (パスワードを入力)
ftp> binary
ftp> put C:¥tmp¥0000000001.drm
ftp> quit
FSServer>
- ファイルサーバから転送したバックアップカタログ情報をバックアップサーバのバックアップカタログへインポートします。
ファイルサーバから転送した一時ファイルを,バックアップサーバのバックアップカタログへインポートします。一時ファイルをインポートするには,バックアップサーバでdrmdbimportコマンドを実行します。
BKServer > drmdbimport -f C:¥FTPROOT¥tmp¥0000000001.drm
- バックアップサーバを再起動します。
バックアップした正ボリュームのディスク情報をサーバに認識させるため,バックアップサーバを再起動します。
サーバを再起動したあと,Windowsのディスクの管理で,ダイナミックディスクが正しく認識されているかを確認してください。
- オンラインのディスクと認識されている場合
ディスク情報は正しく認識されています。
- オフライン,または異形式のディスクと認識されている場合
「形式の異なるディスク形式のインポート」を実行してください。
異なる形式のディスクのインポート後に,「失敗(Failed)」ボリュームが残る場合は,「ボリュームの再アクティブ化」を実行してください。
- コピーグループマウント定義ファイルを作成します。
バックアップサーバでdrmmountコマンドに<バックアップID> -confオプションを指定して実行し,コピーグループマウント定義ファイルを作成します。
コピーグループマウント定義ファイルを作成しない場合,-confオプションを指定しないでdrmmountコマンドを実行し,マウントが実行できることを確認してください。
BKServer > drmmount 0000000001 -conf
KAVX0001-I drmmountコマンドを開始します。
KAVX0400-I マウントを開始します。
マウントポイント = X:
KAVX0401-I マウントを完了しました。
マウントポイント = X:
KAVX0400-I マウントを開始します。
マウントポイント = Y:
KAVX0401-I マウントを完了しました。
マウントポイント = Y:
KAVX0400-I マウントを開始します。
マウントポイント = Z:
KAVX0401-I マウントを完了しました。
マウントポイント = Z:
KAVX0443-I コピーグループマウント定義ファイルを更新しました。
ファイル名=C:¥Program Files¥Hitachi¥drm¥conf¥vm¥CG_MP.conf
KAVX0002-I drmmountコマンドを終了します。
- 副ボリュームをアンマウントします。
バックアップサーバでdrmumountコマンドを実行し,副ボリュームをアンマウントします。
BKServer > drmumount 0000000001
KAVX0001-I drmumountコマンドを開始します。
KAVX0406-I アンマウントを開始します。
マウントポイント = X:
KAVX0407-I アンマウントを完了しました。
マウントポイント = X:
KAVX0406-I アンマウントを開始します。
マウントポイント = Y:
KAVX0407-I アンマウントを完了しました。
マウントポイント = Y:
KAVX0406-I アンマウントを開始します。
マウントポイント = Z:
KAVX0407-I アンマウントを完了しました。
マウントポイント = Z:
KAVX0002-I drmumountコマンドを終了します。
- 作成されたコピーグループマウント定義ファイルを確認します。
テキストエディタで作成されたコピーグループマウント定義ファイルを開き,内容を確認します。
必要に応じて,FS(マウント先のマウントポイント)の値を変更してください。
コピーグループマウント定義ファイルを作成しない場合,この手順は該当しません。
#configuration file for copy-group mounting
[CG_DEF]
COPY-GROUP-NUM=6
COPY-GROUP=Grp1,dev11
BUID=0000000001
DATETIME=20041201123456
COPY-GROUP=Grp1,dev12
BUID=0000000001
DATETIME=20041201123456
[DG_DEF]
DISK-GROUP-NUM=2
BUID=0000000001
DATETIME=20041123225248
COPY-GROUP-NUM=2
COPY-GROUP=Grp1,dev11
COPY-GROUP=Grp1,dev12
P-DG=DG01
S-DG=DG01
FS-NUM=3
LVM-DEVICE=¥Device¥HarddiskDmVolumes¥Dg01¥Volume1
LABEL=Volume1
FS=X:
LVM-DEVICE=¥Device¥HarddiskDmVolumes¥Dg01¥Volume2
LABEL=Volume2
FS=Y:
LVM-DEVICE=¥Device¥HarddiskDmVolumes¥Dg01¥Volume3
LABEL=Volume3
FS=Z: