次に示すディレクトリおよびファイルを,Application Agentが使用されていない時間帯にテープバックアップ製品などを使用してバックアップします。
(1) Application Agentの環境設定ファイルおよびログファイル
下記のディレクトリ以下のファイルをバックアップします。Application Agentの環境を設定したあと,または設定を変更したあとにバックアップします。
<Application Agentのインストール先>¥DRM¥conf
<Application Agentのインストール先>¥DRM¥log※
<Application Agentのインストール先>¥DRM¥script¥conf
<Application Agentのインストール先>¥DRM¥script¥log※
(2) Application Agentをインストール後に作成した定義ファイル
Application Agentをインストールしたあとに作成した定義ファイルをバックアップします。Application Agentの環境を設定したあと,または設定を変更したあとにバックアップします。
(3) Application Agentのバックアップ情報
Application Agentでバックアップしたデータをリストアするには,バックアップカタログおよびDBMSの情報(バックアップ対象がSQL Serverの場合,SQL Serverメタファイル)が必要です。バックアップカタログが破壊されるとカタログを使用したリストアができなくなります。また,DBMSの情報が破壊されるとリストアができなくなります。
このため,Application Agentのバックアップ情報としてバックアップカタログおよびDBMSの情報を保護しておく必要があります。
バックアップカタログおよびDBMSの情報(SQL Serverメタファイル)は,通常のバックアップの完了ごとに保護(バックアップ)してください。
ディスクバックアップ時のバックアップ情報を保護する
ディスクバックアップ実行時のバックアップ情報は,ディスクにだけ保存されています。このため,ディスクが破壊された場合,副ボリュームにバックアップしたデータをリストアできなくなります。これは,ファイルサーバまたはデータベースサーバからバックアップ情報を保護しておくことで回避できます。
バックアップ情報を保護するには,保護するファイルを拡張コマンド用一時ディレクトリに格納し,拡張コマンド用一時ディレクトリのファイルをテープなどにバックアップします。
図3-14 ディスクバックアップ時のバックアップ情報の保護
ファイルシステム,SQL Serverデータベース,Exchangeデータベースのバックアップの手順に続いて,次の操作を実行してください。
テープバックアップ時のバックアップ情報を保護する
テープバックアップの実行時には,DBMSの情報(SQL Serverメタファイル)がテープにバックアップされます。しかし,バックアップカタログはテープにはバックアップされないで,ディスクにだけ保存されています。このため,ディスクが破壊された場合,カタログを使用したテープからのリストアができなくなります。これは,バックアップサーバからバックアップカタログを保護しておくことで回避できます。
バックアップカタログを保護するには,バックアップカタログを含むディクショナリマップファイル格納ディレクトリをテープなどにバックアップします。
図3-15 テープバックアップ時のバックアップ情報の保護
テープへのバックアップの手順に続いて,次の操作を実行してください。
EX_DRM_TAPE_BACKUPを実行したあとに,バックアップサーバで次の手順を実行します。