バックアップ時やリストア時に再同期するデータコピーのトラックサイズを変更したい場合に設定します。次のような場合に設定します。
Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V,Universal Storage Platform VM,Hitachi USP,HUS VM,およびSANRISE9900Vシリーズの場合,15は設定しないでください。15を設定すると,データコピーを最優先にするため,正ボリュームに対する入力が停止されるので,業務に影響が出ることがあります。
HUS100シリーズ,Hitachi AMS2000シリーズ,Hitachi AMS/WMSシリーズ,またはHitachi TMS1000の場合,バックアップ時の差分量と業務を停止できる時間を考慮し,その時間内に正ボリュームから副ボリュームへの再同期ができるときは15を設定してください。時間内に正ボリュームから副ボリュームへの再同期ができないときは8を設定してください。また,バックアップは,正ボリュームから副ボリュームへの再同期をしたあとに実行する運用としてください。
設定するトラックサイズの値については,RAID Managerのマニュアルを参照してください。
表3-22 RAID Manager用連携定義ファイル(DEFAULT.dat)のパラメーター(コピー時のトラックサイズ)
パラメーター | 説明 | 設定できる値 (デフォルト値) |
---|---|---|
COPY_SIZE | 正ボリュームから副ボリューム,または副ボリュームから正ボリュームへコピーする際に,コピー単位ごとに一括してコピーするトラックサイズ(ボリュームタイプのセクタ/トラック)を設定します。 | 1~15 (RAID Managerの規定値) |
COPY_SIZEパラメーターを指定する以外に,次の方法でもトラックサイズを指定できます。トラックサイズが複数の方法で指定された場合に有効になる優先順位を次に示します。
環境変数DRM_COPY_SIZEを使用すると,コマンドを実行するときにトラックサイズを変更できます。このとき,COPY_SIZEの内容も変更されます。
トラックサイズの設定対象となるコマンドは次のとおりです。
基本コマンド:
拡張コマンド: