メール送信のための設定をしておくと,Application Agentのバックアップコマンドでエラーが発生した場合,あらかじめ登録されているアドレスへEメールが送信されます。
メール送信の設定内容は,Application Agentのメール送信定義ファイルmail.confに記述します。
mail.confは次の場所にあります。
<Application Agentのインストール先>¥DRM¥conf
mail.confは,init.confと同じ形式のテキストファイルです。
メール送信定義ファイルで使用できる文字コードは,シフトJISだけです。
表3-65 mail.confのパラメーター
パラメーター | 説明 | デフォルト値(インストール後の値) |
---|---|---|
MAIL_SEND | メール送信をするかどうか,または送信するときの条件を指定します。 NOの場合,メールは送信されません。 ERRORの場合,エラー時だけメールが送信されます。 ALWAYSの場合,コマンド実行ごとにいつもメールが送信されます。 | NO |
SMTP_SERVER | メール送信に使用するSMTPサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPアドレスは,IPv4形式またはIPv6形式で指定できます。 64文字以内の半角文字列で指定してください。 | mailserver |
TO | 送信先メールアドレスを指定します。 255文字以内の半角文字列で指定してください。複数のアドレスにメールを送信する場合は,TOパラメーターを複数行記述してください。送信先は10件まで指定できます。 11件目以降の送信先は無視されます。 | to_address@domain |
SUBJECT_NORMAL | コマンド正常終了時のメールのタイトルを指定します。 255バイト以内の文字列で指定してください。 | Protection Manager Information |
SUBJECT_ERROR | コマンドエラー終了時のメールのタイトルを指定します。255バイト以内の文字列で指定してください。 | Protection Manager Error |
FROM | メールの送信者を指定します。 255文字以内の半角文字列で指定してください。メール送信用に準備した,認証不要なメールアカウントを設定してください。 | from_address@domain |
TEXT | メールの先頭に記載するテキストを指定します。 1,024バイト以内の文字列で指定してください。改行は”¥n ”で,¥ 文字そのものは”¥¥ ”と記述します。エスケープ文字”¥ ”も1バイトと計算されます。 | Protection Manager message: |
パラメーターの記述形式は次のとおりです。
各パラメーターは,パラメーター名,文字”= ”,設定値から構成されます。各パラメーターは行頭から始まり,改行で終わります。パラメーター名の前後に空白文字,またはタブ文字が入ると,そのパラメーターは無視されます。大文字・小文字は区別されます。
メールのタイトル・本文には日本語も使用できます。メール本文は,TEXTパラメーターのあとに,物理ホスト名 + 仮想サーバ名(環境変数DRM_HOSTNAMEの値),コマンドライン + コマンド出力内容(drm_output.logと同じ内容)が続く内容となります。
メール本文の例を次に示します。
Protection Manager message: |
なお,メール送信時,ユーザー認証は行われません。