バックアップ対象がSQL Serverデータベースの場合,ログ配布機能を使用できます。ログ配布機能を使用することで,トランザクションログのバックアップを配布先サーバに継続的にコピーできます。これによって,ソースサーバに障害が発生したときに,配布先サーバを運用サーバとして使用できるようになります。ログ配布機能の詳細については,SQL Serverのマニュアルを参照してください。ここでは,SQL Serverのログ配布機能を使用するときに,ソースサーバのデータベースと配布先サーバのデータベースを同期し,ソースサーバでログ配布を設定する例について説明します。この例では,次の図に示すシステム構成を想定しています。
図6-27 ログ配布機能を使用するためのシステム構成例
前提条件は次のとおりです。
ログ配布機能を使用するために,ソースサーバのデータベースと配布先サーバのデータベースを同期し,ソースサーバでログ配布を設定する手順について説明します。
ログ配布機能を使用するための準備をするには:
PROMPT> drmsqlbackup SQL1
KAVX0001-I drmsqlbackupコマンドを開始します。
KAVX1017-I SQL Serverの情報を取得しています。
KAVX1207-I データベースのバックアップ中です。
KAVX0040-I バックアップは以下の内容で取得されています。
バックアップID = 0000000001
KAVX0002-I drmsqlbackupコマンドを終了します。
PROMPT>
PROMPT> drmsqlcat SQL1
INSTANCE: SQL1
BACKUP-ID: 0000000001 BACKUP-MODE: ONLINE INSTANCE: SQL1 ORIGINAL-ID: 0000000001
START-TIME: 2002/06/01 10:00:00 END-TIME: 2002/06/01 10:03:00 HOSTNAME: SQL1
T DB OBJECT FILE FS DG DEVICE COPY-GROUP
M DB1 METAFILE C:¥METADIR¥Meta1 C: - - -
D DB1 DATAFILE D:¥SQL¥data1 D: - Harddisk1 SQL001,B001
- - - - - - - SQL001,B001
T DB1 TRANSACT E:¥SQL¥tlog E: - Harddisk2 SQL002,B001
- - - - - - - SQL002,B001
PROMPT>
PROMPT> drmdbexport 0000000001 -f C:¥temp¥EX-FILE1.drm
KAVX0001-I drmdbexportコマンドを開始します。
KAVX0002-I drmdbexportコマンドを終了します。
PROMPT>
PROMPT> ftp <配布先サーバ名>
ftp> Username: (ログイン名を入力)
ftp> password: (パスワードを入力)
ftp> binary
ftp> put C:¥temp¥EX-FILE1.drm
ftp> put C:¥METADIR¥Meta1
ftp> quit
PROMPT>
PROMPT> drmdbimport -f C:¥temp¥EX-FILE1.drm
KAVX0001-I drmdbimportコマンドを開始します。
KAVX0418-I ファイル名で指定されたバックアップ情報をバックアップカタログに追加しました。
インポートされたバックアップID = 0000000001
KAVX0002-I drmdbimportコマンドを終了します。
PROMPT>
PROMPT> drmsqlcat SQL1
INSTANCE: SQL1
BACKUP-ID: 0000000001 BACKUP-MODE: ONLINE INSTANCE: SQL1 ORIGINAL-ID: 0000000001
START-TIME: 2002/06/01 10:00:00 END-TIME: 2002/06/01 10:03:00 HOSTNAME: SQL1
T DB OBJECT FILE FS DG DEVICE COPY-GROUP
M DB1 METAFILE C:¥METADIR¥Meta1 C: - - -
D DB1 DATAFILE D:¥SQL¥data1 D: - Harddisk1 SQL001,B001
- - - - - - - SQL001,B001
T DB1 TRANSACT E:¥SQL¥tlog E: - Harddisk2 SQL002,B001
- - - - - - - SQL002,B001
PROMPT>
PROMPT> drmsqlrestore 0000000001 -no_resync -undo -nochk_host
KAVX0001-I drmsqlrestoreコマンドを開始します。
KAVX1316-I リストアの前処理を実行中です。
KAVX1000-I SQL Serverにログオンしました。
KAVX1300-I リストアを開始します。
KAVX1000-I SQL Serverにログオンしました。
KAVX1301-I リストアを完了しました。
KAVX1318-I リストアの後処理を実行中です。
KAVX1001-I SQL Serverからログオフしました。
KAVX0002-I drmsqlrestoreコマンドを終了します。
PROMPT>