ファイルサーバまたはデータベースサーバがクラスタ構成の場合,ディクショナリマップファイル格納ディレクトリなどApplication Agentが使用する格納ディレクトリは,共有ディスクに作成する必要があります。
共有ディスクに作成する必要のあるディレクトリ,およびディレクトリの作成方法の記述個所について,次の表に示します。
表3-28 共有ディスクに作成するディレクトリおよびディレクトリ作成方法の記述個所
分類 | ディレクトリ名 | 作成方法 |
---|---|---|
Application Agentが使用する共有ディスク(すべてのバックアップ対象に共通) | ディクショナリマップファイル格納ディレクトリ | 「3.5 ディクショナリマップファイルの作成」を参照してください。 |
拡張コマンド用一時ディレクトリ | 「3.15.9 拡張コマンド用一時ディレクトリの確認」を参照してください。 | |
バックアップ対象がSQL Serverデータベースの場合 | VDIメタファイル格納ディレクトリ | drmsqlinitコマンド実行時に設定します。詳細は,「3.7.1 データベース構成定義ファイルの作成(バックアップ対象がSQL Serverデータベースの場合)」を参照してください。 |
トランザクションログバックアップファイル格納ディレクトリ | ||
UNDOファイル格納ディレクトリ |
Application Agentが使用する共有ディスクは,クラスタグループに定義してください。
それぞれのクラスタグループの定義について,次に説明します。
(1) クラスタグループの定義(バックアップ対象と共有ディスクが同じクラスタグループ)
バックアップ対象と,Application Agentが使用する共有ディスクを,同じクラスタグループに定義します。
バックアップ対象と共有ディスクが同じクラスタグループの場合について,次の図に示します。
図3-9 クラスタグループの定義(バックアップ対象と共有ディスクが同じクラスタグループ)
(2) クラスタグループの定義方法(バックアップ対象と共有ディスクが異なるクラスタグループ)
クラスタ構成で,1つの仮想サーバ内で複数の拡張コマンドを同時に実行する場合,バックアップ対象を含むクラスタグループと,Application Agentが使用する共有ディスクを含むクラスタグループとは,それぞれ別のクラスタグループに定義してください。
また,クラスタの定義で,バックアップ対象を含むクラスタグループがフェールオーバー先で起動したときに,Application Agentが使用する共有ディスクを含むクラスタグループもフェールオーバー先で起動するようにしてください。
バックアップ対象を含むクラスタグループと,共有ディスクを含むクラスタグループが異なる場合について,次の図に示します。
図3-10 クラスタグループの定義(バックアップ対象と共有ディスクが異なるクラスタグループ)