3.19 Exchange環境設定ファイルの作成

Exchange環境設定ファイルは,Exchange Serverとの連携に必要な情報を設定するファイルです。また,CCR構成で自動シード機能を使用する場合は,作成が必須です。

Exchange環境設定ファイルは,次の場所に任意の名称で作成してください。

<Application Agentのインストール先>¥DRM¥conf¥exchange¥<Exchange環境設定ファイル名>.conf

Exchange環境設定ファイルのサンプルは,Application Agentのインストール時に,次の場所に作成されます。

<Application Agentのインストール先>¥DRM¥conf¥exchange¥sample¥exchange.conf

Exchange環境設定ファイルのパラメーターを次の表に示します。

表3-66 Exchange環境設定ファイルのパラメーター

パラメーター説明デフォルト値最大文字列
(バイト数)
EXG_CCR_SEEDExchange Server 2007のCCR構成の場合だけ有効です。
自動シード機能を有効にするか無効にするかを指定します。
自動シード機能を有効にする場合は「ON」,無効にする場合は「OFF」を指定します。
OFF3
EXG_CCR_PASSIVE_NODEExchange Server 2007のCCR構成の場合だけ有効です。
EXG_CCR_SEEDパラメーターに「ON」を指定した場合,指定が必須です。
待機サーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPアドレスはIPv4形式またはIPv6形式で指定できます。
なし255
EXG_SCR_SEEDExchange Server 2007のSCR構成の場合だけ有効です。
SCRのシード機能を有効にするか無効にするかを指定します。
SCRのシード機能を有効にする場合は「ON」,無効にする場合は「OFF」を指定します。
OFF3
EXG_IGNORE_ERROR_TARGETExchange Server 2007の場合
EXG_SCR_SEEDパラメーターに「ON」を指定した場合に,ストレージグループに設定されているターゲットのうち一部のターゲットに接続できなくても,シード処理を実行するかを指定します。
一部のターゲットに接続できなくても,シード処理を実行する場合は「ON」を,1つでも接続できないターゲットがあればエラーとする場合は「OFF」を指定します。
Exchange Server 2010またはExchange Server 2013の場合
EXG_DAG_SEEDパラメーターに「ON」を指定した場合,指定が必須です。
リストア対象のパッシブメールボックスデータベースコピーを持ったExchange Serverのうち一部のExchange ServerでMicrosoft Exchange Replication Serviceが起動していなくても,シード処理を実行するかを指定します。
一部のExchange ServerでMicrosoft Exchange Replication Serviceが接続していなくても,リストア処理を続行する場合は「ON」を指定します。
1つでもMicrosoft Exchange Replication Serviceが起動していない場合で,エラーメッセージを出力させるときは「OFF」を指定します。
OFF3
EXG_DAG_SEEDExchange Server 2010またはExchange Server 2013のDAG構成の場合に有効です。
DAG構成の場合に,DAGのシード機能を有効にするか無効にするかを指定します。
DAGのシード機能を有効にする場合は「ON」,無効にする場合は「OFF」を指定します。
OFF3

Exchange環境設定ファイルの記述規則は次のとおりです。