Exchange環境設定ファイルは,Exchange Serverとの連携に必要な情報を設定するファイルです。また,CCR構成で自動シード機能を使用する場合は,作成が必須です。
Exchange環境設定ファイルは,次の場所に任意の名称で作成してください。
<Application Agentのインストール先>¥DRM¥conf¥exchange¥<Exchange環境設定ファイル名>.conf
Exchange環境設定ファイルのサンプルは,Application Agentのインストール時に,次の場所に作成されます。
<Application Agentのインストール先>¥DRM¥conf¥exchange¥sample¥exchange.conf
Exchange環境設定ファイルのパラメーターを次の表に示します。
表3-66 Exchange環境設定ファイルのパラメーター
パラメーター | 説明 | デフォルト値 | 最大文字列 (バイト数) |
---|---|---|---|
EXG_CCR_SEED | Exchange Server 2007のCCR構成の場合だけ有効です。 自動シード機能を有効にするか無効にするかを指定します。 自動シード機能を有効にする場合は「ON」,無効にする場合は「OFF」を指定します。 | OFF | 3 |
EXG_CCR_PASSIVE_NODE | Exchange Server 2007のCCR構成の場合だけ有効です。 EXG_CCR_SEEDパラメーターに「ON」を指定した場合,指定が必須です。 待機サーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPアドレスはIPv4形式またはIPv6形式で指定できます。 | なし | 255 |
EXG_SCR_SEED | Exchange Server 2007のSCR構成の場合だけ有効です。 SCRのシード機能を有効にするか無効にするかを指定します。 SCRのシード機能を有効にする場合は「ON」,無効にする場合は「OFF」を指定します。 | OFF | 3 |
EXG_IGNORE_ERROR_TARGET | Exchange Server 2007の場合 EXG_SCR_SEEDパラメーターに「ON」を指定した場合に,ストレージグループに設定されているターゲットのうち一部のターゲットに接続できなくても,シード処理を実行するかを指定します。 一部のターゲットに接続できなくても,シード処理を実行する場合は「ON」を,1つでも接続できないターゲットがあればエラーとする場合は「OFF」を指定します。 Exchange Server 2010またはExchange Server 2013の場合 EXG_DAG_SEEDパラメーターに「ON」を指定した場合,指定が必須です。 リストア対象のパッシブメールボックスデータベースコピーを持ったExchange Serverのうち一部のExchange ServerでMicrosoft Exchange Replication Serviceが起動していなくても,シード処理を実行するかを指定します。 一部のExchange ServerでMicrosoft Exchange Replication Serviceが接続していなくても,リストア処理を続行する場合は「ON」を指定します。 1つでもMicrosoft Exchange Replication Serviceが起動していない場合で,エラーメッセージを出力させるときは「OFF」を指定します。 | OFF | 3 |
EXG_DAG_SEED | Exchange Server 2010またはExchange Server 2013のDAG構成の場合に有効です。 DAG構成の場合に,DAGのシード機能を有効にするか無効にするかを指定します。 DAGのシード機能を有効にする場合は「ON」,無効にする場合は「OFF」を指定します。 | OFF | 3 |
Exchange環境設定ファイルの記述規則は次のとおりです。