バックアップ時と異なるホストで,SQL Serverデータベースのデータをリストアおよびリカバリする例について説明します。この例では,次の図に示すシステム構成を想定しています。通常はデータベースサーバ1で運用し,データベースサーバ1で障害が発生したときにデータベースサーバ2に運用を切り替えます。
図6-25 バックアップ時と異なるホストでリストアおよびリカバリするためのシステム構成例(バックアップ時)
図6-26 バックアップ時と異なるホストでリストアおよびリカバリするためのシステム構成例(リストア時)
前提条件は次のとおりです。
バックアップ時と異なるホストでSQL Serverデータベースのデータをリストアおよびリカバリする手順について説明します。
バックアップ時と異なるホストでSQL Serverデータベースのデータをリストアおよびリカバリするには:
PROMPT> drmsqlbackup SQL1
KAVX0001-I drmsqlbackupコマンドを開始します。
KAVX1017-I SQL Serverの情報を取得しています。
KAVX1207-I データベースのバックアップ中です。
KAVX0040-I バックアップは以下の内容で取得されています。
バックアップID = 0000000001
KAVX0002-I drmsqlbackupコマンドを終了します。
PROMPT>
PROMPT> drmsqlcat SQL1
INSTANCE: SQL1
BACKUP-ID: 0000000001 BACKUP-MODE: ONLINE INSTANCE: SQL1 ORIGINAL-ID: 0000000001
START-TIME: 2002/06/01 10:00:00 END-TIME: 2002/06/01 10:03:00 HOSTNAME: SQL1
T DB OBJECT FILE FS DG DEVICE COPY-GROUP
M DB1 METAFILE C:¥METADIR¥Meta1 C: - - -
D DB1 DATAFILE D:¥SQL¥data1 D: - Harddisk1 SQL001,B001
- - - - - - - SQL001,B001
T DB1 TRANSACT E:¥SQL¥tlog E: - Harddisk2 SQL002,B001
- - - - - - - SQL002,B001
PROMPT>
PROMPT> drmdbexport 0000000001 -f C:¥temp¥EX-FILE1.drm
KAVX0001-I drmdbexportコマンドを開始します。
KAVX0002-I drmdbexportコマンドを終了します。
PROMPT>
PROMPT> ftp <データベースサーバ2の名称>
ftp> Username: (ログイン名を入力)
ftp> password: (パスワードを入力)
ftp> binary
ftp> put C:¥temp¥EX-FILE1.drm
ftp> quit
PROMPT>
PROMPT> drmdbimport -f C:¥temp¥EX-FILE1.drm
KAVX0001-I drmdbimportコマンドを開始します。
KAVX0418-I ファイル名で指定されたバックアップ情報をバックアップカタログに追加しました。
インポートされたバックアップID = 0000000001
KAVX0002-I drmdbimportコマンドを終了します。
PROMPT>
PROMPT> drmsqlcat SQL1
INSTANCE: SQL1
BACKUP-ID: 0000000001 BACKUP-MODE: ONLINE INSTANCE: SQL1 ORIGINAL-ID: 0000000001
START-TIME: 2002/06/01 10:00:00 END-TIME: 2002/06/01 10:03:00 HOSTNAME: SQL1
T DB OBJECT FILE FS DG DEVICE COPY-GROUP
M DB1 METAFILE C:¥METADIR¥Meta1 C: - - -
D DB1 DATAFILE D:¥SQL¥data1 D: - Harddisk1 SQL001,B001
- - - - - - - SQL001,B001
T DB1 TRANSACT E:¥SQL¥tlog E: - Harddisk2 SQL002,B001
- - - - - - - SQL002,B001
PROMPT>
PROMPT> drmsqlrestore 0000000001 -resync -nochk_host
KAVX0001-I drmsqlrestoreコマンドを開始します。
KAVX1316-I リストアの前処理を実行中です。
KAVX1000-I SQL Serverにログオンしました。
KAVX1300-I リストアを開始します。
KAVX1000-I SQL Serverにログオンしました。
KAVX1301-I リストアを完了しました。
KAVX1318-I リストアの後処理を実行中です。
KAVX1001-I SQL Serverからログオフしました。
KAVX0002-I drmsqlrestoreコマンドを終了します。
PROMPT>
PROMPT> drmsqlrecover SQL1
KAVX0001-I drmsqlrecoverコマンドを開始します。
KAVX1017-I SQL Serverの情報を取得しています。
KAVX1302-I リカバリを開始します。
KAVX1303-I リカバリを完了しました。
KAVX0002-I drmsqlrecoverコマンドを終了します。
PROMPT>
PROMPT> drmsqlrecovertool SQL1
PROMPT>