7.8 リストアに失敗した場合の対処方法

ここでは,リストアに失敗した場合の対処方法について説明します。

Exchange Server 2003のService Pack1を適用していないときのトランザクションログと,適用しているときのトランザクションログが混在している場合,リストアに失敗することがあります。この場合,イベントIDが454のWindowsイベントログが出力されます。この現象が発生したら,次の手順で回復を実行してください。

  1. リストア対象の*.edb,*.stmファイルすべてに対して,次のコマンドを実行して表示される[Last Consistent]のいちばん左の数値を記録してください。

    eseutil /mh リストア対象のファイル名

    eseutilコマンドは,<Exchange Serverのインストールフォルダ>¥binにあります。
  2. 記録した値の中で最小の値が,Last Consistentログ番号となります。この値よりも小さい番号を持つトランザクションログを別フォルダに移動してください。例えば,Last Consistentログ番号が1abである場合は,移動するトランザクションログファイルは,E0x00001.log~E0x001aa.logになります。
  3. リストア対象となるストレージグループのすべてのインフォメーションストアをマウントします。