logger.propertiesファイルを使用して,ログの出力に関するプロパティの値を指定します。logger.propertiesファイルに値を指定しなかった場合や,許容範囲外の値を指定した場合は,デフォルト値が適用されます。
表4-3 logger.propertiesファイルのプロパティ一覧
プロパティ | 説明 |
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logger.loglevel | Replication Managerのトレースログファイルの出力レベルのしきい値です。この値に等しいか,または小さい値を含むメッセージがログファイルに出力されます。 指定できる値:0,10,20,および30(左から重要度の高い順) デフォルト値:20 |
logger.sysloglevel | Replication Managerを使って出力されるOSのイベントログまたはsyslogの出力レベルのしきい値です。この値に等しいか,または小さい値を含むメッセージがログファイルに出力されます。 指定できる値:0,10,20,および30(左から重要度の高い順) デフォルト値:0 |
logger.MaxBackupIndex | Replication Managerで作成されるトレースログファイルの最大数です。ログファイルの数がこの値に達すると,いちばん古いファイルから順に再使用されます。 指定できる値:1~16(ファイル) デフォルト値:6 |
logger.MaxFileSize | Replication Managerのトレースログファイル1つ当たりの最大サイズです。この値はバイト単位,キロバイト単位,またはメガバイト単位で指定します。指定した値の後ろにKBまたはMBのどちらも付けないと,サイズはバイト単位であると見なされます。値と単位の間にスペースは入れないでください。 指定できる値は,指定する単位によって次のように異なります。
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logger.DB.loglevel | データベース関連ログファイル出力のしきい値です。 指定できる値:0,10,20,および30(左から重要度の高い順) デフォルト値:20 |
logger.DB.MaxBackupIndex | データベース関連ログファイルのバックアップファイルの最大数です。 指定できる値:1~16(ファイル) デフォルト値:6 |
logger.DB.MaxFileSize | データベース関連ログファイルの最大サイズです。この値はバイト単位,キロバイト単位,またはメガバイト単位で指定します。指定した値の後ろにKBまたはMBのどちらも付けないと,サイズはバイト単位であると見なされます。値と単位の間にスペースは入れないでください。 指定できる値は,指定する単位によって次のように異なります。
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logger.RefreshConfig.MaxBackupIndex | 構成更新ログファイルのバックアップファイルの最大数です。 指定できる値:1~32(ファイル) デフォルト値:5 |
logger.RefreshConfig.MaxFileSize | 構成更新ログファイルの最大サイズです。この値はバイト単位,キロバイト単位,またはメガバイト単位で指定します。指定した値の後ろにKBまたはMBのどちらも付けないと,サイズはバイト単位であると見なされます。値と単位の間にスペースは入れないでください。 指定できる値は,指定する単位によって次のように異なります。
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logger.RefreshConfig.enabled | 構成更新ログ機能を有効にするかどうかを指定する値です。 指定できる値:trueまたはfalse デフォルト値:true |
logger.UserOperation.MaxBackupIndex | ユーザー操作ログファイルのバックアップファイルの最大数です。 指定できる値:1~32(ファイル) デフォルト値:5 |
logger.UserOperation.MaxFileSize | ユーザー操作ログファイルの最大サイズです。この値はバイト単位,キロバイト単位,またはメガバイト単位で指定します。指定した値の後ろにKBまたはMBのどちらも付けないと,サイズはバイト単位であると見なされます。値と単位の間にスペースは入れないでください。 指定できる値は,指定する単位によって次のように異なります。
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logger.UserOperation.enabled | ユーザー操作ログ機能を有効にするかどうかを指定する値です。 指定できる値:trueまたはfalse デフォルト値:true |
logger.RefreshStatus.MaxBackupIndex | ペア状態更新ログファイルのバックアップファイルの最大数です。 指定できる値:1~32(ファイル) デフォルト値:2 |
logger.RefreshStatus.MaxFileSize | ペア状態更新ログファイルの最大サイズです。この値はバイト単位,キロバイト単位,またはメガバイト単位で指定します。指定した値の後ろにKBまたはMBのどちらも付けないと,サイズはバイト単位であると見なされます。値と単位の間にスペースは入れないでください。 指定できる値は,指定する単位によって次のように異なります。
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logger.RefreshStatus.enabled | ペア状態更新ログ機能を有効にするかどうかを指定する値です。 指定できる値:trueまたはfalse デフォルト値:true |
logger.AppConfig.MaxBackupIndex | アプリケーション構成ログファイルのバックアップファイルの最大数です。 指定できる値:1~32(ファイル) デフォルト値:3 |
logger.AppConfig.MaxFileSize | アプリケーション構成ログファイルの最大サイズです。この値はバイト単位,キロバイト単位,またはメガバイト単位で指定します。指定した値の後ろにKBまたはMBのどちらも付けないと,サイズはバイト単位であると見なされます。値と単位の間にスペースは入れないでください。 指定できる値は,指定する単位によって次のように異なります。
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logger.AppConfig.enabled | アプリケーション構成ログ機能を有効にするかどうかを指定する値です。 指定できる値:trueまたはfalse デフォルト値:true |
logger.AppStatus.MaxBackupIndex | アプリケーション状態ログファイルのバックアップファイルの最大数です。 指定できる値:1~32(ファイル) デフォルト値:6 |
logger.AppStatus.MaxFileSize | アプリケーション状態ログファイルの最大サイズです。この値はバイト単位,キロバイト単位,またはメガバイト単位で指定します。指定した値の後ろにKBまたはMBのどちらも付けないと,サイズはバイト単位であると見なされます。値と単位の間にスペースは入れないでください。 指定できる値は,指定する単位によって次のように異なります。
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logger.AppStatus.enabled | アプリケーション状態ログ機能を有効にするかどうかを指定する値です。 指定できる値:trueまたはfalse デフォルト値:true |
Replication Managerログ出力について
Replication Managerのログデータ量は,Replication Managerで管理するリソース数によって変わるため,リソース数およびメモリーヒープサイズに合わせて,logger.propertiesファイルを変更する必要があります。メモリーヒープサイズとログごとに出力される情報量を「表4-4 メモリーヒープサイズと出力されるログ情報量」に示します。この表の値を基準に,logger.propertiesファイルのxxxx.MaxBackupIndexプロパティおよびxxxx.MaxFileSizeプロパティを設定してください。
トレースログの出力量を確認する場合を例に説明します。「表4-4 メモリーヒープサイズと出力されるログ情報量」で,現在設定されているメモリーヒープサイズに対応するトレースログの情報量を確認します。例えば,メモリーヒープサイズがSmallに設定されている場合,トレースログで出力される情報量は120MBとなるため,logger.MaxBackupIndexおよびlogger.MaxFileSizeで120MB以上のログが出力できるように設定します。logger.MaxBackupIndexが6で,logger.MaxFileSizeを20MBと設定した場合,120MB分のログが出力できます。
なお,logger.propertiesファイル内のデフォルト値は,コピーペア数で,オープン系システムの場合は6,000ペア,メインフレーム系システムの場合は40,000ペアを,Application Agentがインストールされているコンピュータで,30台を想定しています。Application Agentのインストール数が30台を超える場合は,ログ出力量の算出方法が異なります。算出方法については,以降で説明するApplication Agentがインストールされているコンピュータが30台を超える場合を参照してください。
表4-4 メモリーヒープサイズと出力されるログ情報量
メモリーヒープサイズ | 出力されるログ情報量(MB) | ||||
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トレースログ | データベース関連ログ | 通信ログ | |||
構成更新ログ | ユーザー操作ログ | ペア状態更新ログ | |||
Small | 120 | 120 | 50 | 50 | 20 |
Medium | 130 | 170 | 70 | 50 | 30 |
Large | 140 | 230 | 100 | 50 | 30 |
Application Agentがインストールされているコンピュータが30台を超える場合
次の計算式でそれぞれ算出します。(1)および(2)の値は,「表4-4 メモリーヒープサイズと出力されるログ情報量」の値に加算してログ情報量を計算します。(3)の値は,現在設定されているアプリケーション状態ログファイルの出力量に加算して,ログ情報量を計算します。
Application Agentのインストール台数が40台の場合を例に説明します。算出した値は,それぞれ次のようになります。
(1) トレースログに加算する値:26
(2) データベース関連ログに加算する値:5
(3) アプリケーション状態ログファイルの出力量に加算する値:38
例えば,メモリーヒープサイズがSmallに設定されている場合,「表4-4 メモリーヒープサイズと出力されるログ情報量」で対応するトレースログおよびデータベース関連ログの情報量は120MBとなるため,(1)および(2)の値をそれぞれ加算すると,(1)は146MB,(2)は125MBとなります。(3)の場合,例えば,現在設定されているアプリケーション状態ログファイルの出力量が120MB(デフォルト)だとすると,(3)は158MBとなります。
加算後の(1)の値を基準に,logger.MaxBackupIndexおよびlogger.MaxFileSizeを設定します。同様に,加算後の(2)の値を基準に,logger.DB.MaxBackupIndexおよびlogger.DB.MaxFileSizeを,(3)の値を基準に,logger.AppStatus.MaxBackupIndexおよびlogger.AppStatus.MaxFileSizeを設定します。