5.19.2 プライマリーサイトのストレージシステムのメンテナンス

プライマリーサイトのストレージシステムのメンテナンス手順について説明します。

この項の構成
(1) プライマリーサイトのストレージシステムのメンテナンス(テイクオーバー)
(2) プライマリーサイトのストレージシステムのメンテナンス(テイクバック)

(1) プライマリーサイトのストレージシステムのメンテナンス(テイクオーバー)

プライマリーサイトのストレージシステムを停止し,ハードウェアの交換やパッチの適用などの保守を実行するために,業務をセカンダリーサイトへ切り替えます。

プライマリーサイトのストレージシステムのメンテナンス(テイクオーバー)の流れを次の図に示します。

図5-11 プライマリーサイトのストレージシステムのメンテナンス(テイクオーバー)

[図]

プライマリーサイトのストレージシステムのメンテナンス(テイクオーバー)手順を次に示します。手順の番号は図中にある番号と対応しています。

  1. プライマリーサイトで使用している業務プログラムを停止します。
  2. コピーペア状態の変更ウィザードで,swap操作を実行します。
  3. コピーペア状態の変更ウィザードで,split操作を実行します。
  4. セカンダリーサイトの業務プログラムを稼働して,セカンダリーサイトでの運用を開始します。
    必要に応じて,マイコピーグループの設定,アラートの設定,およびコピーペア状態の変更のタスクを生成してください。スナップショットグループで管理する場合,スナップショットグループ用ペア管理サーバの設定が必要です。
    セカンダリーサイトでの運用を開始したら,プライマリーサイトのストレージシステムに対して保守を実施してください。

(2) プライマリーサイトのストレージシステムのメンテナンス(テイクバック)

プライマリーサイトのストレージシステムの保守が終了したら,セカンダリーサイトで実施していた業務をプライマリーサイトに切り替えます。

プライマリーサイトのストレージシステムのメンテナンス(テイクバック)の流れを次の図に示します。

図5-12 プライマリーサイトのストレージシステムのメンテナンス(テイクバック)

[図]

プライマリーサイトのストレージシステムのメンテナンス(テイクバック)手順を次に示します。手順の番号は図中にある番号と対応しています。

  1. プライマリーサイトの保守が終了したら,セカンダリーサイトで使用している業務プログラムを停止します。
  2. コピーペア状態の変更ウィザードで,resync操作を実行します。
  3. コピーペア状態の変更ウィザードで,swap操作を実行します。
  4. プライマリーサイトの業務プログラムを稼働して,プライマリーサイトでの運用を開始します。
    必要に応じて,マイコピーグループの設定,アラートの設定,およびコピーペア状態の変更のタスクを生成してください。スナップショットグループで管理する場合,スナップショットグループ用ペア管理サーバの設定が必要です。