5.18.1 コピーペア状態とは

コピーペア状態とは,Replication Managerでのコピーペアの状態を表す値です。コピーペア状態の一覧を次の表に示します。

表5-13 Replication Managerのコピーペア状態の種類

コピーペア状態アイコン説明
error[図]コピーペアでエラーが発生していることを示します。
suspend[図]コピーペアが分割状態になっていることを示します。
copying[図]コピーペアが順方向,または逆方向へのコピー処理中であることを示します。
コピーペア状態が遷移中のときも「copying」と表示されることがあります。
sync[図]コピーペアが同期状態になっていることを示します。
simplex[図]コピーペアの定義情報は存在しても,実際のコピーペア構成が存在しないことを示します。
unknown[図]ペア状態が,次のような理由で判明しなかったことを示します。
  • コピーペア状態を取得しない設定になっている。
  • コピーペア状態を取得できない構成になっている。
  • 構成情報は取得したが,コピーペア情報はまだ取得していない。
  • ストレージシステムまたはホストで障害が発生しているおそれがある。

Replication Managerが表示するコピーペア状態は,正ボリュームと副ボリュームの詳細コピーペア状態の組み合わせによって決定されます。このため,コピーペア状態が同じであっても,正ボリュームと副ボリュームの詳細コピーペア状態の組み合わせが異なることがあります。コピーペア状態と詳細コピーペア状態の対応関係については,「A.4.1 コピーペア状態の判定条件(ローカルコピーの場合)」または「A.4.2 コピーペア状態の判定条件(リモートコピーの場合)」を参照してください。

コピーペア状態は,コピーグループやコピー種別などの単位で集約された状態で表示されることがあります。それらの単位の中に含まれるコピーペアのコピーペア状態のうちで最も深刻な(優先度の高い)状態を,集約されたコピーペア状態と呼びます。

コピーペア状態の優先度の順位は次のとおりです。

  1. error
  2. suspend
  3. copying
  4. sync
  5. simplex
  6. unknown

集約されたコピーペア状態を確認することで,最も優先して解決しなければならない問題を確認できます。