5.10.3 レプリカを管理するコピーペアを対象としたコンシステンシーグループ定義
レプリカ管理対象のコピーペアに対して,コンシステンシーグループを定義する場合,Application Agentでのレプリカ作成およびリストアの実施単位を考慮したグルーピングで設定する必要があります。
コンシステンシーグループは,データベースをリストアする運用を考慮して,レプリカ作成またはリストアの運用を開始する前に,定義してください。同時にレプリカ作成したデータベースの一部をリストアする運用を実施する場合は,特に注意して定義してください。
データベースの種類ごとにコンシステンシーグループを定義する方法を次に示します。
- データベースがExchange Serverの場合
- インフォメーションストアをそれぞれリストアする場合
インフォメーションストアのデータファイルごとに1つのコンシステンシーグループとなるようにコンシステンシーグループを定義してください。
また,各ストレージグループまたは各インフォメーションストアのトランザクションログファイルおよびチェックポイントファイルを1つのコンシステンシーグループとなるようにコンシステンシーグループを定義してください。
- 2個以上のインフォメーションストアを一括してリストアする場合
一括してリストアする2個以上のインフォメーションストアのデータファイルを1つのコンシステンシーグループとなるようにコンシステンシーグループを定義できます。各ストレージグループまたは各インフォメーションストアのトランザクションログファイルおよびチェックポイントファイルを1つのコンシステンシーグループとなるようにコンシステンシーグループを定義してください。
- ストレージグループをそれぞれリストアする場合
次に示すストレージグループのファイルの種類ごとに1つのコンシステンシーグループとなるようにコンシステンシーグループを定義してください。
- データファイル(*.edb,*.stm)
- トランザクションログファイルおよびチェックポイントファイル(*.log,*.chk)
ただし,リストア時にロールフォワードを実行しない場合は,各ストレージグループですべてのファイルを1つのコンシステンシーグループとなるようにコンシステンシーグループを定義できます。
- データベースがSQL Serverの場合
- データベースをそれぞれリストアする場合
データベースごとに1つのコンシステンシーグループとなるようにコンシステンシーグループを定義してください。
- 2個以上のデータベースを一括してリストアする場合
一括してリストアする2個以上のデータベースを1つのコンシステンシーグループとなるようにコンシステンシーグループを定義できます。1つのコンシステンシーグループを1つのRAID Manager構成定義ファイルのグループ(dev_group)として定義し,コピーグループが過不足なく一致するようにしてください。