6.3.9 トランザクションログを使用したリストア(ロールフォワード)
トランザクションログを使用してリストア(ロールフォワード)する場合の運用方法について説明します。
- この項の構成
- (1) トランザクションログを使用したリストア(ロールフォワード)の概要
- (2) トランザクションログを使用したリストア(ロールフォワード)
(1) トランザクションログを使用したリストア(ロールフォワード)の概要
SQL Serverのレプリカ作成時からリストア実行時までのトランザクションログが正ボリュームに格納されている場合,トランザクションログを使ってロールフォワードできます。レプリカ作成時以降のトランザクションログを適用して,データベースを障害発生直前の状態に復旧します。ただし,正ボリュームのトランザクションログファイルが破壊されていないことが前提となります。
この例では,次の図に示すシステム構成を想定しています。
図6-8 トランザクションログを使用してリストアする場合のシステム構成
![[図]](graphics/eu071600.gif)
(2) トランザクションログを使用したリストア(ロールフォワード)
トランザクションログを使用したリストア手順を次に示します。
- トランザクションログバックアップを取得します。
トランザクションログバックアップはSQL Server Management Studioを使用して取得してください。
- リストアレプリカウィザードを使用してリストアします。
リストアレプリカウィザードの[2. オプション設定]画面でオプションを次のように選択してください。
- [対象サーバ]で[このデータベースサーバ]ラジオボタンを選択する
- [対象インスタンス]で[同一のSQLインスタンス]ラジオボタンを選択する
- [リストアモード]で[ロールフォワードリストア]ラジオボタンを選択して,[スタンバイ状態でデータをリストア]ラジオボタンを選択する
リストアの手順については,「6.3.3 データベースのレプリカのリストア」の「(5) レプリカのリストア」を参照してください。
タスクが完了すると,データベースは読み取り専用状態になります。
- SQL Server Management Studioを使用して,手順1で取得したトランザクションログバックアップを適用します。
スタンバイ状態のデータベースを参照および更新できる状態に変更されます。