プールボリュームの設定手順について説明します。
(1) プールボリュームとは
プールには,次の2つがあります。
各プールのオプションとして,警告状態に変わるときの値を表すプール使用率のしきい値を設定できます。
(2) プールボリュームの要件
Replication Managerでは,次の条件をすべて満たす場合にプールを設定できます。
プールボリュームとして使用するボリュームは,各ストレージシステム種別に応じた条件を満たす必要があります。プールボリュームとして設定するためのボリュームの要件を,エンタープライズクラスストレージとミッドレンジストレージについて,それぞれ次の表に示します。
表4-1 プールボリュームとして設定するためのボリュームの要件(エンタープライズクラスストレージまたはHUS VMの場合)
要件 | Virtual Storage Platform | Universal Storage Platform V/VM | Hitachi USP | HUS VM |
---|---|---|---|---|
容量 | 8GB~4TB | 8GB~4TB | - | 8GB~4TB |
ペアボリュームでない | ○ | ○ | ○ | ○ |
プールボリュームでない | ○ | ○ | ○ | ○ |
ジャーナルボリュームでない | ○ | ○ | ○ | ○ |
コマンドデバイスでない | ○ | ○ | ○ | ○ |
エミュレーションタイプがOPEN-Vである | ○ | ○ | ○ | ○ |
LUSEボリュームを構成していない | ○ | ○ | ○ | ○ |
V-VOLでない | ○ | ○ | ○ | ○ |
GUARDでない | ○ | ○ | ○ | ○ |
HIHSMで使用するための予約ボリュームでない | ○ | ○ | ○ | ○ |
オンデマンドボリュームでない | - | - | ○ | - |
パスが設定されていない | ○ | ○ | ○ | ○ |
システムドライブでない | ○ | ○ | ○ | ○ |
状態がnormalまたはnormal (Quick Format)である | ○ | - | - | ○ |
状態がnormalである | - | ○ | ○ | - |
FCとSATAが混在していない(編集時) | - | - | ○ | - |
Copy-on-Write Snapshotの場合,設定するボリュームが内部ボリュームのとき,FC,SATA,SSDが混在していない(編集時) | ○ | ○ | - | - |
選択されたプールと同じCLPRである(編集時) | ○ | ○ | ○ | ○ |
DPボリュームでない | ○ | ○ | - | ○ |
DPプールボリュームでない | ○ | ○ | - | ○ |
Quorumドライブでない | ○ | ○ | - | ○ |
暗号化ボリュームと非暗号化ボリュームが混在していない(編集時) | ○ | ○ | - | ○ |
Copy-on-Write Snapshotの場合,すでに設定されているプールボリュームとRAIDレベルが同一である | ○ | - | - | - |
表4-2 プールボリュームとして設定するためのボリュームの要件(ミッドレンジストレージの場合)
要件 | Hitachi AMS2000 | Hitachi AMS/WMS |
---|---|---|
容量 | - | 20GB以上 |
ペアボリュームでない | ○ | ○ |
プールボリュームでない | ○ | ○ |
コマンドデバイスでない | ○ | ○ |
LUSEボリュームを構成していない | - | ○ |
V-VOLでない | ○ | ○ |
FCとSATAが混在していない(編集時) | - | ○ |
SASとSATAが混在していない(編集時) | ○ | - |
DPプールボリュームでない | ○ | - |
(3) プール使用率のしきい値
プール使用率のしきい値は,次の表に示す範囲で設定してください。
表4-3 プールオプションに指定できる警告状態の使用率のしきい値
ストレージシステム種別 | 指定できるしきい値の範囲 |
---|---|
Virtual Storage Platform | 20~95% |
Universal Storage Platform V/VM | |
Hitachi USP | |
HUS VM | |
Hitachi AMS2000 | 50~80% |
Hitachi AMS/WMS |
(4) プール作成ウィザードの概要
Replication Managerには,プールボリュームを登録するためのプール作成ウィザードが用意されています。
プール作成ウィザードでは,次の機能を使用できます。
(5) プールの追加
プールの追加手順を次に示します。