Exchange Serverのデータベースのレプリカの作成手順について説明します。
(1) レプリカ作成の流れ
Exchange Serverのデータベースのレプリカを作成するには,レプリカ作成ウィザードを使用します。レプリカを作成する日時もスケジューリングできます。
レプリカ作成ウィザードを完了すると自動でタスクが登録されます。登録されたタスクは,編集したりキャンセルしたりできます。
レプリカの作成の流れを次の図に示します。
図6-3 レプリカ作成の流れ
(2) レプリカ作成ウィザードの概要
Replication Managerでは,アプリケーションと連携してデータベースのレプリカを作成するためのレプリカ作成ウィザードを提供しています。このウィザードでは,ボリュームとリソースの関連を意識することなく,アプリケーション視点でレプリカを作成できます。
レプリカ作成ウィザードでは,次の操作を実行できます。
(3) レプリカ作成ウィザードの起動に関する要件
レプリカ作成ウィザードの起動時には,次に示す要件をすべて満たしている必要があります。
(4) レプリカ作成ウィザードの起動
目的に応じたレプリカ作成ウィザードの起動方法を,次の表に示します。
目的 | レプリカ作成ウィザードの起動方法 | |
---|---|---|
レプリカ作成のタスクを新規に作成する | Exchange Server 2003 Exchange Server 2007 | ストレージグループ一覧から,レプリカを作成するストレージグループを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。 |
Exchange Server 2010 Exchange Server 2013 | インフォメーションストア一覧から,レプリカを作成するインフォメーションストアを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。 | |
既存のレプリカ作成タスクのオプションを編集する | Exchange Server 2003 Exchange Server 2007 | ストレージグループ一覧から,編集するレプリカ作成タスクに含まれるストレージグループを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。 指定したストレージグループの属するデータベースサーバが保有する,レプリカ作成タスクがドロップダウンリストに表示されます。編集したいタスクIDを選択して,ウィザードを続行してください。 |
Exchange Server 2010 Exchange Server 2013 | インフォメーションストア一覧から,編集するレプリカ作成タスクに含まれるインフォメーションストアを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。 指定したインフォメーションストアの属するデータベースサーバが保有する,レプリカ作成タスクがドロップダウンリストに表示されます。編集したいタスクIDを選択して,ウィザードを続行してください。 | |
既存のレプリカ作成タスクへレプリカ対象を追加する | Exchange Server 2003 Exchange Server 2007 | ストレージグループ一覧から,追加するストレージグループを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。 指定したストレージグループの属するデータベースサーバが保有する,レプリカ作成タスクがドロップダウンリストに表示されます。編集したいタスクIDを選択して,ウィザードを続行してください。 |
Exchange Server 2010 Exchange Server 2013 | インフォメーションストア一覧から,追加するインフォメーションストアを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。 指定したインフォメーションストアの属するデータベースサーバが保有する,レプリカ作成タスクがドロップダウンリストに表示されます。編集したいタスクIDを選択して,ウィザードを続行してください。 | |
既存のレプリカ作成タスクからレプリカ対象を削除する | Exchange Server 2003 Exchange Server 2007 | ストレージグループ一覧から,削除するストレージグループを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。 指定したストレージグループの属するデータベースサーバが保有する,レプリカ作成タスクがドロップダウンリストに表示されます。編集したいタスクIDを選択して,ウィザードを続行してください。 |
Exchange Server 2010 Exchange Server 2013 | インフォメーションストア一覧から,削除するインフォメーションストアを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。 指定したインフォメーションストアの属するデータベースサーバが保有する,レプリカ作成タスクがドロップダウンリストに表示されます。編集したいタスクIDを選択して,ウィザードを続行してください。 |
(5) レプリカの作成
レプリカの作成手順を次に示します。