6.3.11 レプリカ作成時と異なるホストでのリストア

レプリカ作成時と異なるホストでリストアする場合の運用方法について説明します。

この項の構成
(1) レプリカ作成時と異なるホストでのリストアの概要
(2) レプリカ作成時と異なるホストでのリストア

(1) レプリカ作成時と異なるホストでのリストアの概要

レプリカ作成時と異なるホストで,SQL Serverデータベースのデータをリストアする例について説明します。この例では,次の図に示すシステム構成を想定しています。通常はデータベースサーバ1で運用し,データベースサーバ1で障害が発生したときにデータベースサーバ2に運用を切り替えます。

図6-10 レプリカ作成時と異なるホストでリストアする場合のシステム構成

[図]

(2) レプリカ作成時と異なるホストでのリストア

レプリカ作成時と異なるホストでリストアするための前提条件として,レプリカ作成ウィザードの[2. オプション設定]画面で[レプリカカタログを副ボリュームに転送する]チェックボックスを選択して,レプリカを作成しておいてください。

レプリカの作成方法については,「6.3.2 データベースのレプリカの作成」の「(5) レプリカの作成」を参照してください。

レプリカ作成時と異なるホストでのリストア手順について説明します。

  1. Device Managerを使用して,レプリカを作成したデータベースサーバのSQL Serverデータベースが使用していたボリュームをリストア先のデータベースサーバに割り当て直してください。
    この際,リストア先のデータベースサーバにレプリカを作成したときに使用したコピーペア構成定義ファイルは,コピーグループ名とペア名を変更しないで配置してください。
  2. リストアするデータベースサーバのApplication Agentを設定します。
    Application Agentの設定 - <Application Agent名>ダイアログでリストアするSQLインスタンスを登録します。
    Application Agentの設定については,「3.3.3 情報取得元の登録手順(Application Agent)」の「(4) Application Agentの設定」を参照してください。
  3. レプリカ情報を取得します。
    レプリカ情報取得 - <データベースサーバ名>ダイアログの[取得元バックアップサーバ]でリストア元のバックアップサーバを選択して,[既存のレプリカ情報を取得する。]ラジオボタンを選択してください。
    レプリカ情報の取得手順については,「6.3.5 レプリカの情報取得」の「(3) レプリカの情報取得」を参照してください。
    レプリカ情報を取得すると,対象のデータベースサーバのレプリカ履歴一覧([レプリカ履歴]タブ)に,バックアップサーバで保持しているレプリカ情報が表示されます。
  4. ホスト情報を更新します。
    アプリケーションビューで対象のデータベースサーバを選択して,[ホスト情報更新]ボタンをクリックしてください。
  5. リストアレプリカウィザードを使用してレプリカをリストアします。
    リストアレプリカウィザードの[2. オプション設定]画面で,[対象サーバ][このデータベースサーバ]ラジオボタンを選択してください。
    レプリカのリストア方法については,「6.3.3 データベースのレプリカのリストア」の「(5) レプリカのリストア」を参照してください。