5.12.4 タスクの生成(コピーペア構成定義ウィザード)

次の条件をすべて満たす場合は,副ボリュームを隠ぺいするために事前にApplication Agentを設定しておく必要があります。

Application Agentの設定内容を次に示します。

タスクの生成手順を次に示します。

  1. コピーペア構成定義ウィザードの[4. タスク管理]画面で,タスクの[図]アイコンをクリックするか,タスクのチェックボックスを選択して,[タスク編集]ボタンをクリックします。
    タスク編集ダイアログが表示されます。このダイアログで,ペアの作成を変更する実行オプションを設定できます。
    参考
    デフォルトの実行オプションは即時です。
  2. [タスクオプション]タブで,[実行要求時間]オプションの選択によって実行スケジュールを編集します。
    重要
    タスクをスケジュール実行する場合,スケジュールした時刻と実際にタスクが実行される時刻に,最大5分程度の差異が生じる場合があります。
  3. コピーグループの場合,コピーペアを作成しないで,構成定義ファイルの作成だけを実行するときは,[構成定義ファイル修正のみ(ペア作成はしない)]チェックボックスを選択します。スナップショットグループの場合は,次の手順に進んでください。
    参考
    メインフレーム系のペア構成中は,Replication Managerが実行できるのはコピーペア構成の定義だけであるため,このオプションは常に有効です。コピーペア構成定義の完成時に,Replication Managerでメインフレーム系のコピーペアは作成されません。
  4. オープン系システムのペア構成の場合,[コピーペア設定]タブで対象のコピーペアを選択し,コピーペア設定のオプションを有効または無効にします。
    重要
    Exchange Serverのデータベースのレプリカ用にコピーペアを作成する場合は,[Read disable (secondary)]チェックボックスを選択してください。
    重要
    Universal Replicatorのコピーペアを作成する場合,[ジャーナルグループID (P)]ドロップダウンリストまたは[ジャーナルグループID (S)]ドロップダウンリストに,使用済みのジャーナルグループIDも表示されることがあります。この場合,未使用のジャーナルグループIDを選択してください。
    使用済みのジャーナルグループIDを選択してコピーペアを作成すると,KAVN00469-Eのメッセージが出力されて,タスクが失敗します。未使用のジャーナルグループは,オープンサブウィンドウの[JNLG 一覧]タブで確認してください。[属性]が「Initial」のジャーナルグループが未使用のジャーナルグループです。
    参考
    コピーグループでCTGオプションを指定する場合,コンシステンシーグループIDを指定できます。この場合,[Assign CTG for At-Time Split]チェックボックスまたは[Assign CTG]チェックボックスを指定して,[CTGID]ドロップダウンリストからコンシステンシーグループIDを選択してください。
    スナップショットグループの場合,コンシステンシーグループIDの指定はできません。
    CTGオプションを有効にしたスナップショットグループを作成した場合,使用されたコンシステンシーグループIDをReplication Managerで表示するにはストレージシステム情報の更新が必要です。
    CTGオプションを指定したコピーペアの作成の詳細については,「5.10.2 CTGオプション付きコピーペアの作成(オープン系システム)」を参照してください。
    参考
    [コピーペア設定]タブは,メインフレーム系システムのタスク編集時には表示されません。
  5. コピーグループで,タスク種別が「modify file」または「modify file + create」でバックアップサーバが登録されている場合に,レプリカを管理するときは,副ボリュームを隠ぺいします。
    [副ボリュームを隠ぺいする]チェックボックスを選択してください。
    参考
    副ボリュームをまとめて隠ぺいすることもできます。コピーペア作成のタスクが成功したあとで,副ボリュームを隠ぺいしてください。副ボリュームをまとめて隠ぺいする場合は,Application Agentの設定 - <Application Agent名>ダイアログのバックアップサーバのレプリカタスクオプションで,[バックアップサーバがマウントされていないレプリカにアクセスするのを禁止]チェックボックスを選択して,ドロップダウンリストから「レプリカを隠ぺいする」を選択してください。
  6. タスク種別が「modify file」または「modify file + delete」でバックアップサーバが登録されている場合に,レプリカを管理しているときは,副ボリュームの隠ぺいを解除します。
    [副ボリュームを隠ぺい解除する]チェックボックスを選択してください。
    重要
    複数世代のコピーグループがある場合,一部のコピーグループまたはコピーペアを削除するときは,タスクの作成が完了したあとに次の手順を実行してください。
    1. Storage Navigatorにログインして,対象のコピーペアに利用していた副ボリュームのフォーマットを実行します。
    2. Windowsに認識させるために,バックアップサーバ上でdiskpart.exerescanコマンドを実行します。
    参考
    次の場合は,コピーペア削除のタスクを実行する前に,副ボリュームの隠ぺいをまとめて解除することができます。
    • バックアップサーバが管理するすべてのコピーペアを削除する場合は,Application Agentの設定 - <Application Agent名>ダイアログのバックアップサーバのレプリカタスクオプションで,[バックアップサーバがマウントされていないレプリカにアクセスするのを禁止]チェックボックスを選択してドロップダウンリストから「レプリカの隠ぺいを解除する」を選択してください。
    • バックアップサーバが管理する一部のコピーペアを削除する場合は,次の手順で副ボリュームの隠ぺいを解除してください。Application Agentの設定 - <Application Agent名>ダイアログのバックアップサーバのレプリカタスクオプションで,副ボリュームの隠ぺいを解除すると,リストアでエラーになるおそれがあります。
      1. バックアップサーバ上でRAID Managerのraidvchkset -vgコマンドを実行して,対象のコピーペアの隠ぺいを解除します。raidvchksetコマンドの使用方法については,RAID Managerのマニュアルを参照してください。
      2. 対象のコピーペアを削除します。
      3. Storage Navigatorにログインして,対象のコピーペアに利用していた副ボリュームのフォーマットを実行します。
      4. Windowsに認識させるために,バックアップサーバ上でdiskpart.exerescanコマンドを実行します。
  7. [次へ]ボタンをクリックします。
    [5. 確認]画面が表示されます。
  8. 指定したコピーペアに対する構成定義およびタスクを確認してから,[確認]ボタンをクリックします。
    [6. 完了]画面が表示されます。
  9. [完了]ボタンをクリックします。
    ウィザードで設定した内容がタスクおよびワークフローとして登録されます。ウィザードの途中でワークフローを保存していた場合には,そのワークフローに上書きされます。
    注意
    システム日付が2月1日,4月1日,6月1日,9月1日または11月1日のときに,タスク一覧からスケジュールを設定すると,画面が応答を返さなくなることがあります。
    この現象が発生した場合は,次の手順を実行してください。この手順を実行しない場合,次回のレプリカタスクの作成や編集時にRPM-24102のメッセージが出力されて,操作が失敗するおそれがあります。
    1. データベースサーバのWindowsタスクスケジューラを起動します。
    2. [プロセス]タブのイメージ名が「drmjobsch.exe」であるプロセスを選択します。
    3. [プロセスの終了]ボタンをクリックします。
    参考
    タスクおよびワークフローは,[エクスプローラ]メニューの[タスク][タスク]および[タスク][ワークフロー]から参照できます。
    参考
    タスクは,タスク一覧から選択してキャンセルしたり編集したりできます。