アプリケーションと連携して,データベースの整合性を考慮したレプリカの作成(データのバックアップ),リストア(データの復旧)の運用を管理します。
Application Agentを導入することで,ボリュームとリソースの関連を意識することなく,アプリケーション視点でレプリカを管理できます。
レプリカの作成は,Exchange Serverの場合,ストレージグループ単位またはインフォメーションストア単位で実施します。SQL Serverの場合,インスタンス単位で実施します。
リストアは,Exchange Serverの場合,ストレージグループ単位またはインフォメーションストア単位で実施します。SQL Serverの場合,インスタンス単位またはデータベース単位で実施します。
また,SQL Serverと連携する場合,バックアップサーバの追加は任意です。ただし,データをテープ装置にバックアップするときや,二次利用するときは,SQL Serverをインストールしたバックアップサーバが必要です。
Replication Managerでは,ウィザードを操作してローカルコピーおよびリモートコピーによって,レプリカを作成したりリストアしたりします。ローカルのレプリカは世代管理することもできるので,データ復旧時には,リソースを選択して最新復旧ポイントへリストアするだけでなく,復旧ポイントを選択してリストアすることもできます。レプリカの作成時には,スケジュールを設定して,業務に負荷を掛けないように時間帯を選んだ運用ができます。
レプリカの管理に使用できるコピー種別は下記のとおりです。
コピー種別 | Exchange Server | SQL Server | |
---|---|---|---|
ローカルコピー | ShadowImage | ○ | ○ |
Thin Image※ | ○ | ○ | |
Copy-on-Write Snapshot | ○ | ○ | |
リモートコピー | TrueCopy Sync | ○ | ○ |
TrueCopy Async | × | ○ | |
Universal Replicator | × | ○ |
レプリカの管理に使用できるストレージシステム種別については,「A.5.1 エンタープライズクラスストレージおよびHUS VMでサポートされるタスクの一覧(オープン系システム)」または「A.5.3 ミッドレンジストレージでサポートされるタスクの一覧」を参照してください。