4.4.1 コマンドデバイスの設定

コマンドデバイスの設定手順について説明します。

この項の構成
(1) コマンドデバイスとは
(2) コマンドデバイスの要件
(3) コマンドデバイスの追加ウィザードの概要
(4) コマンドデバイスの追加

(1) コマンドデバイスとは

コマンドデバイスは,RAID Manager(Replication Managerの前提製品)がストレージシステムと通信するために必要です。Replication Managerを使用することで,コマンドデバイスを設定できます。

(2) コマンドデバイスの要件

Replication Managerでは,オープン系システムで,次のストレージシステムの場合にコマンドデバイスを設定できます。

重要
Replication Managerでは,次に示すコマンドデバイスについて,設定できません。
  • 認証モードが設定されているコマンドデバイス
  • 仮想コマンドデバイス

コマンドデバイスとして設定するためのボリュームの要件を次に示します。

重要
VMware ESX 4.xまたはVMware ESXi 4.xの仮想ホストのDevice ManagerエージェントとReplication Managerが連携している場合,Replication Managerを使用して,すでに仮想ホストに割り当てられたボリュームをコマンドデバイスに設定できません。仮想ホストにコマンドデバイスを割り当てる場合は,次の手順を実行してください。
  1. Storage NavigatorまたはStorage Navigator Modularを使用して,ボリュームをコマンドデバイスに設定します。
  2. Storage NavigatorまたはStorage Navigator Modularを使用して,手順1で設定したコマンドデバイスをVMware ESX 4.xまたはVMware ESXi 4.xのホストグループに追加して,パスを設定します。
  3. VMware ESX 4.xまたはVMware ESXi 4.xを使用して,RAWデバイスのマッピングを実行します。
    手順1で設定したコマンドデバイスを仮想マシンに認識させます。

(3) コマンドデバイスの追加ウィザードの概要

Replication Managerのコマンドデバイスの追加ウィザードでは,各種ボリュームをコマンドデバイスとして登録できます。

コマンドデバイスの追加ウィザードでは,次の機能を使用できます。

(4) コマンドデバイスの追加

コマンドデバイスの追加手順を次に示します。

  1. [エクスプローラ]メニューの[リソース][ストレージシステム]を選択します。
    ストレージシステムサブウィンドウが表示されます。
  2. オブジェクトツリーを展開して,[ストレージシステム]配下からストレージシステムを選択します。
    <ストレージシステム名>サブウィンドウが表示されます。
  3. [オープン]リンクをクリックします。
    オープンサブウィンドウが表示されます。
  4. [Cmd Dev一覧]タブで,[コマンドデバイス追加]ボタンをクリックします。
    コマンドデバイスの追加ウィザードが起動します。
  5. ウィザードの指示に従って,コマンドデバイスを追加します。
    追加したコマンドデバイスがオープンサブウィンドウに表示されます。