6.3.14 二次利用を目的としたバックアップサーバでのリストア
二次利用の目的でバックアップサーバにリストアする場合の運用方法について説明します。
- この項の構成
- (1) 二次利用を目的としたバックアップサーバでのリストアの概要
- (2) 二次利用を目的としたバックアップサーバでのリストア
(1) 二次利用を目的としたバックアップサーバでのリストアの概要
二次利用の目的でバックアップサーバにリストアするための前提条件を次に示します。
- データベースサーバのApplication Agentの設定で,[SQL オプション]タブの[VDI メタファイル所在]の[デフォルト]ラジオボタンを選択していること。
- バックアップサーバにfor SQLコンポーネントがインストールされていること。
- バックアップサーバのApplication Agentの追加が完了していること。
- バックアップサーバのApplication Agentの設定で,次の[SQL オプション]タブの設定が完了していること。
- [インスタンス]
リストア先のSQLインスタンス名を入力していること。
- [VDIメタファイル生成タイムアウト時間]
- [VDI メタファイル所在]
[デフォルト]ラジオボタンを選択していること。
- レプリカ作成時に,レプリカ作成ウィザードの[2. オプション設定]画面で,[レプリカカタログを副ボリュームに転送する]オプションを選択していること。
この例では,次の図に示すシステム構成を想定しています。
図6-13 二次利用を目的としたバックアップサーバでリストアする場合のシステム構成
![[図]](graphics/eu072100.gif)
(2) 二次利用を目的としたバックアップサーバでのリストア
二次利用を目的としたバックアップサーバでのリストア手順について説明します。
- 副ボリュームが隠ぺいされている場合は,drmappcatコマンドを実行して,バックアップIDを取得します。副ボリュームが隠ぺいされていない場合は,手順3に進んでください。
<データベースサーバ名>サブウィンドウのレプリカ履歴一覧([レプリカ履歴]タブ)の[作成時刻]とdrmappcatコマンドで表示される<END-TIME>の対応を比較して,drmappcatコマンドで表示される<BACKUP-ID>を取得してください。もし,同一の時刻があれば,drmappcatコマンドの-hostname <データベースサーバ名>オプションを追加してください。
- 次のdrmdevctlコマンドを実行して,副ボリュームの隠ぺいを解除します。
drmdevctl <BACKUP-ID> -attach
<BACKUP-ID>には手順1で取得したバックアップIDを指定してください。
- ディスク管理機能を使用して,バックアップサーバに接続されているボリュームをマウントします。
リストア先のSQL Serverデータベースの構成(ドライブ名およびパス)をレプリカ作成時と合わせてください。SQL Serverデータベースの構成がレプリカ作成時と異なる場合は,リストアできません。
- バックアップサーバのSQL Serverを起動します。
- リストアレプリカウィザードを使用してレプリカをリストアします。
リストアレプリカウィザードの[2. オプション設定]画面で[対象サーバ]で[バックアップサーバ]ラジオボタンを選択してください。
レプリカのリストア方法については,「6.3.3 データベースのレプリカのリストア」の「(5) レプリカのリストア」を参照してください。
重要- システムデータベースおよびディストリビューションデータベースをバックアップサーバにリストアできません。リストアレプリカウィザードの[1. 対象の選択]画面で,システムデータベースおよびディストリビューションデータベースを選択しないでください。