1.3.1 システムを構成する要素

システム構成の例に出現する構成要素について説明します。

プライマリーサイト
通常業務を運用しているサイトです。複製元となる正ボリュームがあるサイトです。
セカンダリーサイト
プライマリーサイトの障害時やメンテナンス時に備えて業務を継続するために運用するサイトです。
管理クライアント
Replication ManagerのGUIを実行するためのコンソールを操作するマシンです。GUIでは,Webブラウザーを使用して管理サーバ上のReplication Managerにアクセスします。
管理サーバ
Replication Managerが稼働するマシンです。Replication Managerの管理情報を管理クライアントからの要求に応じて提供します。
複数のサイトを使用する場合は,プライマリーサイト以外のサイトにも管理サーバを用意します。各サイトのDevice Managerサーバを情報取得元として登録すると,各サイトのリソース(ホストやペア管理サーバ)を管理対象に設定できます。
メインフレーム系システムで,Device Managerを使用してメインフレームボリュームのペアを監視する場合については,「A.3.12 Device Managerを使用してメインフレームボリュームのペアを監視する場合」を参照してください。
ローカルDevice Manager
Replication Managerが稼働している管理サーバ上にあるDevice Managerサーバを示します。
リモートDevice Manager
Replication Managerが情報取得元として管理しているDevice Managerサーバのうち,Replication Managerが稼働している管理サーバ以外で動作しているDevice Managerサーバを示します。プライマリーサイトで稼働しているDevice Managerサーバでも,運用しているReplication Managerと同じ管理サーバ上になければリモートDevice Managerとなります。
ペア管理サーバ
オープン系システムの場合には,コピーペアの状態やコピー機能の性能情報などを収集するために稼働するサーバです。運用形態に応じてホストと兼用できます。
メインフレーム系システムの場合には,ホストがオープン系システムのペア管理サーバと同様の役割を果たします。
ホスト(業務サーバ)
業務プログラムが稼働するマシンです。ストレージシステムのボリュームを使用します。
Device Managerエージェント,Business Continuity Manager,またはMainframe Agentをインストールし,情報取得元として登録すると,Replication Managerの管理対象に設定できます。
メインフレーム系システムの場合には,ホストがオープン系システムのペア管理サーバと同様の役割を果たすため,ホストを「ペア管理サーバ」と呼ぶことがあります。
正ボリューム(P-VOL)
コピーペアの複製元ボリュームです。
副ボリューム(S-VOL)
コピーペアの正ボリュームの内容の複製先ボリュームです。
副-正ボリューム(SP-VOL)
ストレージシステムのボリューム複製機能でカスケード構成を使用する場合に,カスケード構成の中央に配置したボリュームです。副-正ボリュームは,上位のコピーペアでは副ボリューム,下位のコピーペアでは正ボリュームになります。