5.9.3 デルタリシンク機能を使用した3DCマルチターゲット構成の作成
デルタリシンク機能に対応するコピー種別を設定するための条件と,デルタリシンク機能を使用した3DCマルチターゲット構成の作成手順を説明します。
作成手順については,オープン系システムおよびメインフレーム系システムに分けて示します。
- この項の構成
- (1) デルタリシンク機能に対応するコピー種別を設定するための条件
- (2) デルタリシンク機能を使用した3DCマルチターゲット構成の作成(オープン系システム)
- (3) デルタリシンク機能を使用した3DCマルチターゲット構成の作成(メインフレーム系システム)
(1) デルタリシンク機能に対応するコピー種別を設定するための条件
デルタURペアを作成する場合に,コピー種別に「UR (3DC Delta Resync)」を指定するためには,次の条件をすべて満たす必要があります。
- TrueCopy SyncとUniversal Replicatorを使用するマルチターゲット構成を定義している。
- コピー種別がTrueCopy Syncであり,かつ,マルチターゲット構成の基になるコピーグループの副ボリュームを選択している。
- Universal Replicatorのコピーグループに属しているコピーペアと同じ数のコピーペアが属しているコピーグループを選択している。
- Universal Replicatorのコピーグループのストレージシステムと異なるストレージシステムのコピーグループを選択している。
(2) デルタリシンク機能を使用した3DCマルチターゲット構成の作成(オープン系システム)
オープン系システムで,デルタリシンク機能を使用した3DCマルチターゲット構成の作成手順を次に示します。
- マルチターゲット構成でTrueCopy SyncおよびUniversal Replicatorのペアグループを作成します。
- TrueCopy Syncペアの副ボリュームを選択した状態で,[グループ追加]ボタンをクリックします。
- [コピー種別]ドロップダウンリストで「UR (3DC Delta Resync)」を選択します。
「UR (3DC Delta Resync)」を設定するための条件については,「(1) デルタリシンク機能に対応するコピー種別を設定するための条件」を参照してください。
(3) デルタリシンク機能を使用した3DCマルチターゲット構成の作成(メインフレーム系システム)
メインフレーム系システムで,デルタリシンク機能を使用した3DCマルチターゲット構成の作成手順を次に示します。
- プライマリーサイトのBusiness Continuity Managerエージェントでボリュームのスキャンを次に示す順番で実行し,それぞれのサイトのボリューム情報を取得します。
- ローカルスキャン実行(プライマリーサイト)
- ローカルサイトに対してリモートスキャン実行
- リモートサイトに対してリモートスキャン実行
- プライマリーサイトのディスク構成定義ファイルをローカルサイトに配布します。
- コピーペア構成定義ウィザードを起動し,各サイト間のペア定義を作成します。
- プライマリーサイトのボリュームからローカルサイトのボリュームへTrueCopyのペアを定義します。
- プライマリーサイトのボリュームからリモートサイトのボリュームへUniversal Replicatorのペアを定義します。
- ローカルサイトのボリュームからリモートサイトのボリュームへデルタURペアを定義します。
デルタURペアを作成するためのコピー種別の設定条件については,「(1) デルタリシンク機能に対応するコピー種別を設定するための条件」を参照してください。
- Business Continuity Managerで,作成した定義を使用してコピーペアを作成します。