A.2 GUIの表示形式とアイコン

GUIの表示形式とアイコンについて説明します。

この節の構成
A.2.1 表示形式
A.2.2 アイコン

A.2.1 表示形式

GUIの表示形式について説明します。

(1) コピー種別の表示形式

コピー種別は省略して表示されます。Replication Managerがサポートするコピー種別およびGUIでの表示形式を次の表に示します。

表A-1 コピー種別の表示形式

GUIでの表示形式コピー種別
SIShadowImage
TCATrueCopy Async
TCA / TCETrueCopy Async,TrueCopy Extended Distance
TCSTrueCopy Sync
QS / COW / TIQuickShadow,Copy-on-Write Snapshot,またはThin Image
TI(Snapshot Group)Thin Image(コピーペアをスナップショットグループで管理する場合)
URUniversal Replicator
UR (3DC Delta Resync)Universal Replicator(デルタリシンク機能を使用した3DC構成に対応する場合)

(2) 該当情報がない場合の表示形式

該当情報がない場合,GUIでは次のように表示されます。

n/a
次のどちらかの理由で,Replication Managerが該当情報を取得できない,または該当情報を取得していないことを示します。
  • 情報取得元には該当情報が存在する,または該当する情報が存在するか不明だが,現在のReplication Managerのシステム構成に制約があるため(Device Managerエージェントがない構成など),Replication Managerが情報を取得できない。
    該当情報を取得できるように,Replication Managerのシステム構成を変更してください。ローカルDevice Manager以外の情報取得元の場合は,システム構成を変更したあと構成を更新してください。
  • Replication Managerのバージョンアップに伴って追加された項目で,該当する情報を取得していない。
    ローカルDevice Manager以外の情報取得元に関連するリソースの場合は,構成を更新してください。
[図](矩形アイコン)
情報取得元に該当情報が存在しないため,Replication Managerが情報を取得できないことを示します。
この情報を表示するには,情報取得元のシステム構成を,該当する情報が存在するように変更する必要があります。
未サポート
このバージョンのReplication Managerでは,該当情報の取得や表示をサポートしていないことを示します。
- (ハイフン)
Replication Managerが管理する設定情報に対して,値が設定されていないことを示します。ただし,ライセンス情報に表示されるハイフンは例外です。
この情報を表示するには,Replication Managerで該当情報に値を設定する必要があります。
空白文字
情報取得元から空白の情報を取得したことを示します。
[図](Unknownアイコン)またはUnknown
コピーペア状態が,判明しなかったことを示します。
集約されたコピーペア状態の場合はUnknownアイコンが表示されます。詳細コピーペア状態の場合は「Unknown」と表示されます。
コピーペア状態が判明しなかった理由と情報を表示するための操作を示します。
  • コピーペア状態を取得しない設定になっているため,取得できるよう設定を変更してください。
  • コピーペア状態を取得できない構成になっているため,取得できるよう構成を変更してください。
  • 構成情報は取得したが,コピーペア情報をまだ取得していない状態のため,コピーペア状態を更新してください。
No Object
情報取得元に対応する情報が存在しないため,Replication Managerが該当情報を取得できないことを示します。
この情報を表示するには,情報取得元のシステム構成を,該当する情報が存在するように変更してください。

(3) LDEVの表示形式

LDEVの表示形式は,ストレージシステムの種別によって異なります。LDEVの表示形式を次の表に示します。

表A-2 LDEVの表示形式

ストレージシステムLDEVの表示形式
エンタープライズクラスストレージ
HUS VM
次の形式に従って,16進数で表示されます。LDEV番号が1桁の場合,「0A」のように0を付けて2桁で表示されます。
  • オープン系システムの場合
    XX:XX(CU番号: LDEV番号)
  • メインフレーム系システムの場合
    XX:XX(CU番号:CCA)
  • 表示例
    0:0A,1:A4,54:32
ミッドレンジストレージ次の形式に従って,10進数で表示されます。LDEV番号が10未満の場合,「04」のように0を付けて2桁で表示されます。
  • オープン系システムの場合
    XX(LDEV番号)
  • メインフレーム系システムの場合
    対象外
  • 表示例
    04,66,105

(4) 管理対象についての情報が複数ある項目の表示形式

特定の管理対象では,1つの項目について複数の情報がある場合があります。この場合は,複数の情報がコンマ(,)で連結されたり,複数の情報が項目の中で改行されたりして表示されます。

例えば,Volume Managerを使用して複数のマウントポイントを指定している場合,または同一のLUを複数のホストで共有している場合は,詳細情報を表示するためのダイアログのマウントポイントおよびホストの項目に,複数の情報が表示されます。この場合,ホストごとに改行された情報が表示されます。同一のホストで指定しているマウントポイントはコンマ(,)で連結され,改行されないで表示されます。

表示例を次に示します。

表A-3 LUNとマウントポイント,ホストの対応表示例

LUNコピー種別マウントポイントホスト
LUN1TCS/mnt,/mnt2
/mnt,/mnt2
host_A
host_B
LUN2TCS/mnt,/mnt2
/mnt,/mnt2
host_A
host_B

(5) リソースIDの表示形式

アラートの対象となるリソースIDの表示形式は,リソース種別によって異なります。リソース種別ごとのリソースIDの表示形式を次の表に示します。

リソース種別リソースID
コピーグループオープン系システムとメインフレーム系システム,または表示するリソースによって,表示形式および表示内容が異なります。
  • メインフレーム系システムの場合:
    次の項目が順に「>」で結合されて表示されます。
    ・ペア管理サーバ名
    ・プレフィックス
    ・コピーグループ名
  • オープン系システムで,Replication Managerのバージョンが7.1.1より前に作成されたアラートの場合:
    正ボリュームの次の項目が,順に「>」で結合されて表示されます。
    ・ペア管理サーバ名
    ・RAID Managerの構成定義ファイル名
    ・コピーグループ名
  • オープン系システムのコピーグループ,またはRAID Managerで管理されているメインフレーム系システムのコピーグループで,Replication Managerのバージョンが7.1.1以降に作成されたアラートの場合:
    次の形式で表示されます。
    <コピーグループ名>[<正ボリューム側構成定義ファイル名>(<正ボリューム側ペア管理サーバ名>)-<副ボリューム側構成定義ファイル名>(<副ボリューム側ペア管理サーバ名>)]
  • オープン系システムで,デバイスグループで定義されたコピーグループの場合:
    次の項目が順に「>」で結合されて表示されます。<シリアル番号>は,リモートコピーペアの場合,ローカルストレージシステムとリモートストレージシステムとで,値が小さい方のシリアル番号が表示されます。
    ・<ストレージシステム名> (<シリアル番号>)
    ・コピーグループ名
コピーペアコピーペア名が設定されている場合と設定されていない場合で表示形式が異なります。LDEV情報には,LDEV番号とストレージシステム名が表示されます。
  • コピーペア名が設定されている場合:
    <コピーペア名>[<正ボリュームLDEV情報>-<副ボリュームLDEV情報>]
  • コピーペア名が設定されていない場合:
    <正ボリュームLDEV情報>-<副ボリュームLDEV情報>
プールプールIDとストレージシステム名が次の形式で表示されます。
<プールID>(<ストレージシステム名>)
ジャーナルグループジャーナルグループIDとストレージシステム名が次の形式で表示されます。
<ジャーナルグループID>(<ストレージシステム名>)
コピーライセンスコピーライセンスが登録されているコピー種別とストレージシステム名が次の形式で表示されます。
<コピー種別>(<ストレージシステム名>)

(6) 容量の表示形式と計算単位

容量の表示形式と計算単位を説明します。

容量は,小数点第2位まで(小数点第3位以下切り捨て)表示されます。

単位表示は,容量に応じて切り替わります。1GB以上になるとMB表示からGB表示に切り替わり,1TB以上になるとTB表示に切り替わります。

容量の計算単位は,表示項目によって異なります。次に表示項目ごとの計算単位を示します。

表A-4 容量の計算単位

表示項目名計算単位
[総容量]KB
[割り当て済み容量]
[容量]
[合計容量]
[キャッシュサイズ]MB

A.2.2 アイコン

アイコンについて説明します。

(1) 管理対象を表すアイコン

管理対象を表すアイコンは,ナビゲーションエリアおよびアプリケーションエリアに表示されます。管理対象を表すアイコンを次に示します。

表A-5 管理対象を表すアイコン

アイコン説明
[図]ホストビューのルートノードを表しています。
[図]メインフレーム系システムのホストを表しています。
[図]オープン系システムのホストを表しています。
[図]ストレージシステムビューのルートノードを表しています。
[図]メインフレーム系システムのストレージシステムを表しています。
[図]オープン系システムのストレージシステムを表しています。
[図]ポートを表しています。
[図]ホストグループを表しています。
[図]CUを表しています。
[図]プレフィックスを表しています。
[図]コピーグループまたはスナップショットグループを表しています。
[図]リザーブされているコピーグループまたはスナップショットグループを表しています。
[図]コピーペア構成定義ビューのルートノードを表しています。
[図]RAID Managerの構成定義ファイルを表しています。
[図]コピーグループコンテナを表しています。
[図]コピーペアを表しています。
[図]新規に作成されたコピーペアを表しています。
[図]編集されたコピーペアを表しています。
[図]削除されたコピーペアを表しています。
[図]リザーブされているコピーペアを表しています。
[図]100個のLUを表しています。
[図]LUを表しています。
[図]リザーブされているLUを表しています。
[図]LDEVを表しています。
[図]リザーブされているLDEVを表しています。
[図]アプリケーションビューのルートノードを表しています。
[図]for Exchangeコンポーネントがインストールされているデータベースサーバのルートノードを表しています。
[図]for Exchangeコンポーネントがインストールされているデータベースサーバのうち,物理ホストを表しています。
[図]for Exchangeコンポーネントがインストールされているデータベースサーバのうち,仮想ホストを表しています。
[図]for Exchangeコンポーネントが管理するストレージグループを表しています。
[図]for Exchangeコンポーネントが管理するインフォメーションストアを表しています。
[図]for SQLコンポーネントがインストールされているデータベースサーバのルートノードを表しています。
[図]for SQLコンポーネントがインストールされているデータベースサーバのうち,物理ホストを表しています。
[図]for SQLコンポーネントがインストールされているデータベースサーバのうち,仮想ホストを表しています。
[図]SQLインスタンスを表しています。
[図]SQL Serverが管理するデータベースを表しています。
[図]SQL Serverが管理するデータベースのルートノードを表しています。
[図]レプリカを表しています。
[図]情報取得元のルートノードを表しています。
[図]サイトのルートノードを表しています。
[図]ワークフローを表しています。

(2) コピーペア状態を表すアイコン

Replication Managerでは,コピーペア状態をアイコンで表します。コピーペア状態を表すアイコンを次に示します。

表A-6 コピーペア状態を表すアイコン

アイコンコピーペア状態説明
[図]errorコピーペアでエラーが発生しています。
[図]suspendコピーペアが分割状態です。
[図]copyingコピーペアが順方向,または逆方向へのコピー処理中の状態です。
[図]syncコピーペアが同期状態です。
[図]simplexコピーペアの定義情報は存在しますが,実際のコピーペア構成が存在しません。
[図]unknownペア状態が,次のような理由で判明しなかったことを示します。
  • コピーペア状態を取得しない設定になっている。
  • コピーペア状態を取得できない構成になっている。
  • 構成情報は取得したが,コピーペア情報はまだ取得していない。

(3) ボリュームとコピーグループまたはスナップショットグループの関係を表すアイコン

Replication Managerでは,ボリュームおよびコピーグループまたはスナップショットグループを表すアイコンと,コピー操作の方向を表すアイコンによって,ボリュームとコピーグループまたはスナップショットグループの関係を表します。ボリュームとコピーグループまたはスナップショットグループの関係を表すアイコンを次に示します。

表A-7 ボリュームとコピーグループまたはスナップショットグループの関係を表すアイコン

アイコン説明
[図]正ボリュームを表しています。関連するボリュームの構成を表示している場合,現在選択しているボリュームがハイライト(強調表示)されます。
[図]リザーブされている正ボリュームを表しています。関連するボリュームの構成を表示している場合,現在選択しているボリュームがハイライト(強調表示)されます。
[図]副ボリュームを表しています。関連するボリュームの構成を表示している場合,現在選択しているボリュームがハイライト(強調表示)されます。
[図]リザーブされている副ボリュームを表しています。関連するボリュームの構成を表示している場合,現在選択しているボリュームがハイライト(強調表示)されます。
[図]正側のコピーグループまたはスナップショットグループを表しています。関連するボリュームの構成を表示している場合,現在選択しているボリュームがハイライト(強調表示)されます。
[図]リザーブされている正側のコピーグループまたはスナップショットグループを表しています。関連するボリュームの構成を表示している場合,現在選択しているボリュームがハイライト(強調表示)されます。
[図]副側のコピーグループまたはスナップショットグループを表しています。関連するボリュームの構成を表示している場合,現在選択しているボリュームがハイライト(強調表示)されます。
[図]リザーブされている副側のコピーグループまたはスナップショットグループを表しています。関連するボリュームの構成を表示している場合,現在選択しているボリュームがハイライト(強調表示)されます。
[図]サスペンド状態またはエラー状態になっています。
[図]矢印の方向へコピー処理中の状態になっています。
[図]
[図]コピーペアの正ボリュームにカスケード接続されている別のコピーペアが存在しています。
[図]コピーペアの副ボリュームにカスケード接続されている別のコピーペアが存在しています。

ペアの構成を示す図と実際のウィンドウでの表示例を次に示します。

図A-1 ペアの構成(カスケード構成のコピーペア)

[図]

図A-2 実際のウィンドウでの表示例

[図]

(4) コピートポロジーを表すアイコン

Replication Managerでは,コピーグループまたはスナップショットグループを表すアイコンと,コピー操作の方向を表すアイコンによって,コピートポロジー(コピーグループまたはスナップショットグループの構成)を表します。コピートポロジーを表すアイコンを次に示します。

表A-8 コピートポロジーを表すアイコン

アイコン説明
[図]コピーグループまたはスナップショットグループを表しています。
[図]新規に作成されたコピーグループまたはスナップショットグループを示します。
[図]編集されたコピーグループまたはスナップショットグループを表しています。
[図]削除されたコピーグループまたはスナップショットグループを表しています。
[図]正ボリュームから副ボリューム,および副ボリュームから正ボリュームの両方向にコピー処理中である状態を表しています。
[図]矢印の方向へコピー処理中である状態を表しています。
[図]

(5) 操作を実行するためのアイコン

操作を実行するためのアイコンをクリックすると,ダイアログまたはウィザードが表示されます。操作を実行するためのアイコンを次に示します。

表A-9 操作を実行するためのアイコン

アイコン説明
[図]ペア状態を変更するためのウィザードを起動します。このアイコンをChange Pair Statusアイコンと呼びます。
[図]設定を編集するためのダイアログを表示します。設定を編集できないときは,非活性になります。このアイコンをEditアイコンと呼びます。
[図]アラート設定およびイベントログの詳細情報を確認するためのダイアログを表示します。このアイコンをDetailアイコンと呼びます。

(6) メッセージのアイコン

メッセージと一緒に表示されるアイコンは,メッセージの重要度を表しています。メッセージのアイコンを次に示します。

表A-10 メッセージのアイコン

アイコン重要度説明
[図]エラー実行した操作へのエラーを表しています。
[図]警告実行する操作や実行した操作への警告・確認を表しています。
[図]情報実行した操作の処理の状態や結果を表しています。

(7) 画面操作を実行するためのアイコン

画面操作を実行するためのアイコンをクリックすると,エリアの表示範囲を変更できます。画面操作を実行するためのアイコンを次に示します。

表A-11 画面操作を実行するためのアイコン

アイコン説明
[図]コピーペア構成定義ウィザードの[2. コピーペアの関連付け]画面で,[コピーペア一覧]を表示する範囲を広げます。
[図]コピーペア構成定義ウィザードの[2. コピーペアの関連付け]画面で,[<ペアグループ名>の詳細]のすべてのエリアやボタンを表示します。
[図]コピーペア構成定義ウィザードの[2. コピーペアの関連付け]画面で,[ボリューム選択]を表示する範囲を広げます。

(8) データ保護状態を表すアイコン

Replication Managerでは,データ保護状態をアイコンで表します。データ保護状態を表すアイコンを次に示します。

表A-12 データ保護状態を表すアイコン

アイコンデータ保護状態説明
[図]危険有効なレプリカが作成されていないことを示します。レプリカの作成に一度も成功していない,または作成されているすべてのレプリカの保護期限が過ぎているおそれがあります。
[図]Unknownレプリカの状態が不明であることを示します。レプリカを作成するタスクが作成されていない,または一度も実行されていないおそれがあります。
[図]警告レプリカが古い状態であることを示します。レプリカの作成に一度は成功したものの,最新のレプリカの作成に失敗したおそれがあります。
[図]正常レプリカが最新状態であることを示します。
[図]除外レプリカの状態が集約から除外されていることを示します。データ保護状態が集約されている場合,このアイコンは表示されません。