3.7.4 コピーペア状態の更新間隔の設定
コピーペア状態の自動更新の間隔を設定します。
- この項の構成
- (1) コピーペア状態の更新間隔の算出指針
- (2) コピーペア状態の更新間隔の算出手順
- (3) 情報取得元を対象にしたコピーペア状態の更新間隔の設定
- (4) コピーペア状態手動更新によるDevice Managerでのストレージシステム情報自動更新停止
- (5) ペア管理サーバを対象にしたコピーペア状態の更新間隔の設定
- (6) ストレージシステムを対象にしたコピーペア状態の更新間隔の設定
(1) コピーペア状態の更新間隔の算出指針
更新間隔には,コピーペア状態の更新操作が,管理サーバ,ペア管理サーバ,およびストレージシステムに与える影響が最小限になるような値を設定する必要があります。自動更新の間隔に指定する値は,各ペア管理サーバまたは各ストレージシステムが,ペア状態を取得するために必要な時間よりも大きくします。
コピーペア状態の更新間隔を決定する際には,ガイドラインとして,オープン系システムの場合は各ペア管理サーバで監視されているコピーペアの数を使用し,メインフレーム系システムの場合は各情報取得元で監視されているコピーペアの数を使用します。
コピーペア状態の更新間隔を決定するためのガイドラインを,次に示します。
表3-1 コピーペア状態の更新間隔を決定するためのガイドライン
ペア管理サーバまたは情報取得元のコピーペアの数 | 間隔のガイドライン |
---|
0~1,000 | 3分 |
1,001~2,000 | 5分 |
2,001~3,000 | 10分 |
3,001~5,000 | 15分 |
(2) コピーペア状態の更新間隔の算出手順
コピーペア状態の更新間隔の算出手順を次に示します。
- [エクスプローラ]メニューの[管理者メニュー]-[イベントログ]を選択します。
イベントログのデータがイベントログサブウィンドウに一覧で表示されます。
- イベントログのメッセージIDを使用して,各ペア管理サーバ(ホスト)または各ストレージシステムが,ペア状態の取得を開始した日時,および終了した日時を確認します。
コピーペア状態の取得開始時と取得終了時に出力されるメッセージIDを次の表に示します。
表3-2 コピーペア状態の取得開始時と取得終了時に出力されるメッセージID
システムの種別 | ペア状態取得元 | メッセージID |
---|
ペア状態の取得開始時 | ペア状態の取得終了時 |
---|
オープン系システム | ペア管理サーバ(ホスト) | KAVN00123-I | KAVN00124-I |
ストレージシステム | KAVN02374-I | KAVN02375-I |
メインフレーム系システム | ペア管理サーバ(ホスト) | KAVN00126-I | KAVN00127-I |
- 手順2で確認した開始日時と終了日時を使用して,ペア管理サーバ(ホスト)ごと,またはストレージシステムごとにペア状態の取得に必要な時間を算出します。
- 更新間隔に,手順3で算出した時間よりも大きい値を設定します。
(3) 情報取得元を対象にしたコピーペア状態の更新間隔の設定
オープン系システムの場合は,ペア管理サーバごと,または情報取得元であるDevice Managerサーバごとに更新間隔(情報を取得する間隔)を設定できます。メインフレーム系システムの場合は,情報取得元であるBusiness Continuity ManagerまたはMainframe Agentごとに設定できます。
情報取得元を対象にしたコピーペア状態の更新間隔の設定手順を次に示します。
- [エクスプローラ]メニューの[設定]-[リフレッシュ設定]を選択します。
リフレッシュ設定サブウィンドウが表示されます。
- [監視設定]リンクをクリックします。
監視設定サブウィンドウが表示されます。
- [情報取得元]タブをクリックします。
情報取得元の一覧が表示されます。
- コピーペア状態を自動で取得する情報取得元の
アイコンをクリックします。
ペア状態更新間隔の編集 - <情報取得元名>ダイアログまたはペア状態更新間隔の編集 - <ペア管理サーバ名>ダイアログが表示されます。
- 更新間隔を入力します。
オープン系システムでペア管理サーバごとに間隔を設定している場合は,[エージェントに対する更新間隔設定]を指定すると,情報取得元に属するすべてのペア管理サーバの設定値が上書きされます。特定のペア管理サーバにだけ異なる更新間隔を指定する場合は,あとで設定し直してください。
オープン系システムのすべてのコピーペアをペア管理サーバで管理している場合は,「(4) コピーペア状態手動更新によるDevice Managerでのストレージシステム情報自動更新停止」を参照してDevice Managerでストレージシステム情報を自動的に更新しないように設定してください。
- 設定内容を確認し,適用します。
監視設定サブウィンドウの設定内容が適用されます。以後,指定した設定内容に従ってコピーペア状態が自動的に更新されます。
重要- メインフレーム系システムの場合,Business Continuity ManagerまたはMainframe Agentの状態によってはコピーペア状態が更新されないことがあります。指定した時刻になっても[最終更新時刻]欄の情報が更新されない場合は,Business Continuity ManagerまたはMainframe Agentの状態を確認してください。
(4) コピーペア状態手動更新によるDevice Managerでのストレージシステム情報自動更新停止
すべてのコピーペアがペア管理サーバによって管理されるオープン系システムでは,手動でコピーペア状態を更新しているときにDevice Managerでストレージシステム情報を自動的に更新しない(Device Managerのリフレッシュを無効にする)ように設定します。
コピーペア状態が自動更新中でも,Device Managerでストレージシステム情報を自動的に更新しないよう設定できます。
コピーペア状態手動更新によるDevice Managerでのストレージシステム情報の自動更新の停止手順を次に示します。
- [エクスプローラ]メニューの[設定]-[リフレッシュ設定]をクリックします。
リフレッシュ設定サブウィンドウが表示されます。
- [監視設定]リンクをクリックします。
監視設定サブウィンドウが表示されます。
- [情報取得元]タブをクリックします。
情報取得元の一覧が表示されます。
- ストレージシステム情報を自動的に更新しないよう設定する情報取得元の
アイコンをクリックします。
ペア状態更新間隔の編集 - <情報取得元名>ダイアログが表示されます。
- [Device Managerに対する更新間隔設定]の[手動による更新操作時にDevice Managerのリフレッシュを行わない]チェックボックスおよび[定期更新を無効にする]チェックボックスを選択します。
- 設定内容を確認し,適用します。
監視設定サブウィンドウの設定内容が更新されます。以後,手動更新時には,各ペア管理サーバ上のDevice Managerエージェントからコピーペア状態が取得され,管理サーバ上のDevice Managerからは取得されなくなります。
(5) ペア管理サーバを対象にしたコピーペア状態の更新間隔の設定
オープン系システムの場合は,ペア管理サーバごと,または情報取得元であるDevice Managerサーバごとに更新間隔を設定できます。また,定期的な更新を無効にすることもできます。
ペア管理サーバを対象にしたコピーペア状態の更新間隔の設定手順を次に示します。
- [エクスプローラ]メニューの[設定]-[リフレッシュ設定]を選択します。
リフレッシュ設定サブウィンドウが表示されます。
- [監視設定]リンクをクリックします。
監視設定サブウィンドウが表示されます。
- [情報取得元]タブをクリックします。
情報取得元の一覧が表示されます。
- ペア管理サーバが属する情報取得元であるDevice Managerサーバ名のリンクをクリックします。
<Device Managerサーバ名>サブウィンドウが表示されます。
- コピーペア状態を自動で取得するペア管理サーバの
アイコンをクリックします。
ペア状態更新間隔の編集 - <ペア管理サーバ名>ダイアログが表示されます。
- 更新間隔の設定を変更し,適用します。
<Device Managerサーバ名>サブウィンドウで指定した設定内容が適用されます。以後,指定した設定内容に基づいてコピーペア状態が自動的に更新されます。
(6) ストレージシステムを対象にしたコピーペア状態の更新間隔の設定
デバイスグループで定義されたコピーグループを含むストレージシステムごとに更新間隔を設定できます。また,定期的な更新を無効にすることもできます。
ストレージシステムを対象にしたコピーペア状態の更新間隔の設定手順を次に示します。
- [エクスプローラ]メニューの[設定]-[リフレッシュ設定]を選択します。
リフレッシュ設定サブウィンドウが表示されます。
- [監視設定]リンクをクリックします。
監視設定サブウィンドウが表示されます。
- [ストレージシステム]タブをクリックします。
ストレージシステムの一覧が表示されます。
- コピーペア状態を自動で取得するストレージシステムの
アイコンをクリックします。
ペア状態更新間隔の編集 - <ストレージシステム名>ダイアログが表示されます。
- 更新間隔の設定を変更し,適用します。
監視設定サブウィンドウの設定内容が適用されます。以後,指定した設定内容に基づいてコピーペア状態が自動的に更新されます。