5.18.4 コピーペア状態の変更のための操作

管理中のリソースでエラーが発生した場合,またはデータをバックアップする場合には,コピーペア状態を変更する操作(コピーペアの分割,再同期など)が必要なことがあります。

次に示す操作を実行して,コピーペア状態を変更できます。

表5-14 コピーペア状態の変更操作

操作説明
ベーシックcreate構成定義ファイルに基づいてコピーペアを作成します(simplex状態のコピーペアの初期コピーが実行されます)。
splitコピーペアを分割します。
resync正ボリュームから副ボリュームへデータを再同期します。
restore副ボリュームから正ボリュームへデータを再同期します。
syncwait正ボリュームから副ボリュームへのデータの同期待ちをします。
deleteコピーペアを解除します(コピーペアはsimplex状態になります)。
アドバンスドtakeover正ボリュームの詳細コピーペア状態が「Unknown」の場合,コピーペアはsuspend状態になり,副ボリュームの詳細コピーペア状態は「Split(SSWS)」になります。
正ボリュームの詳細コピーペア状態が「Unknown」以外の場合,コピーペアの正副の関係が逆転します。
force-split副ボリュームの障害が原因で正ボリュームに書き込みできない場合,強制的に副ボリュームを切り離して正ボリュームを使用できる状態にします(コピーペアはsuspendまたはerror状態になります)。
swapコピーペアの正副の関係が逆転します。
takeover-recovery(resync)コピーペアの正副の関係を逆転して,正ボリュームから副ボリュームへデータを再同期します(コピーペアはsync状態になります)。
takeover-recovery(recreate)コピーペアの正副の関係を逆転して,コピーペアを再作成します(コピーペアはsync状態になります)。
参考
コピーペア操作とRAID Managerのコマンドとの対応関係については,「A.6 コピーペア操作とRAID Managerのコマンドとの対応関係」を参照してください。