論理ホスト環境をアンセットアップします。アンセットアップ手順には,実行系ノードの手順と,待機系ノードの手順があります。実行系ノード,待機系ノードの順にアンセットアップしてください。
は実行系ノードで行う項目を,
は待機系ノードで行う項目を示します。また,
は使用する環境によって必要になるセットアップ項目,またはデフォルトの設定を変更する場合のオプションのセットアップ項目を示します。
HTM - Agent for NASのアンセットアップ手順について説明します。
(1) クラスタソフトからの停止
クラスタソフトからの操作で,実行系ノードと待機系ノードで起動しているPerformance Managementのプログラムおよびサービスを停止してください。停止する方法については,クラスタソフトのマニュアルを参照してください。
(2) 共有ディスクのオンライン
共有ディスクがオンラインになっていることを確認します。共有ディスクがオンラインになっていない場合は,クラスタソフトからの操作やボリュームマネージャの操作などで,共有ディスクをオンラインにしてください。
(3) ポート番号の設定の解除
この手順は,ファイアウォールを使用する環境で,セットアップ時にjpcconf port define(jpcnsconfig port)コマンドでポート番号を設定した場合だけに必要な手順です。
通信ポート番号の設定の解除方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,クラスタシステムでの構築と運用について説明している章を参照してください。
(4) PFM - Agentの論理ホストのアンセットアップ
手順を次に示します。ここではHTM - Agent for NASの論理ホスト名をjp1-ha1,インスタンス名をNS21としています。
jpcconf ha list -key all -lhost jp1-hal(jpchasetup list all -lhost jp1-ha1)
論理ホスト環境をアンセットアップする前に,現在の設定を確認します。論理ホスト名や共有ディスクのパスなどを確認してください。jpcconf inst unsetup -key NAS -lhost jp1-hal -inst NS21(jpcinsunsetup agtn -lhost jp1-ha1 -inst NS21)
ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf inst unsetupコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf inst unsetupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している章を参照してください。jpcconf ha unsetup -key NAS -lhost jp1-hal(jpchasetup delete agtn -lhost jp1-ha1)
jpcconf ha unsetup(jpchasetup delete)コマンドを実行すると,論理ホストのHTM - Agent for NASを起動するための設定が削除されます。また,共有ディスク上の論理ホスト用のファイルが削除されます。jpcconf ha list -key all(jpchasetup list all)
論理ホスト環境からHTM - Agent for NASが削除されていることを確認してください。(5) 他Performance Managementプログラムの論理ホストのアンセットアップ
HTM - Agent for NASのほかに,同じ論理ホストからアンセットアップするPerformance Managementのプログラムがある場合は,この段階でアンセットアップしてください。
アンセットアップ手順については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,クラスタシステムでの構築と運用について説明している章,または各PFM - Agentマニュアルの,クラスタシステムでの構築と運用について説明している章を参照してください。
(6) 論理ホスト環境定義ファイルのエクスポート
論理ホストのHTM - Agent for NASを削除したあと,環境定義をファイルにエクスポートします。
Performance Managementでは,環境定義のエクスポートおよびインポートによって実行系と待機系の環境を合わせる方式をとっています。
実行系ノードでエクスポートした環境定義(Performance Managementの定義が削除されている)を,待機系ノードにインポートすると,待機系ノードの既存の環境定義(Performance Managementの定義が削除前のままの状態で定義が残っている)と比較して差分(実行系ノードで削除された部分)を確認してPerformance Managementの環境定義を削除します。
手順を次に示します。
jpcconf ha export -f lhostexp.txt(jpchasetup export -f lhostexp.txt)
ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf ha exportコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf ha exportコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している章を参照してください。(7) 論理ホスト環境定義ファイルの待機系ノードへのコピー
「(6) 論理ホスト環境定義ファイルのエクスポート」でエクスポートしたファイルを,実行系ノードから待機系ノードにコピーします。
(8) 共有ディスクのオフライン
クラスタソフトからの操作やボリュームマネージャの操作などで,共有ディスクをオフラインにして,作業を終了します。なお,その共有ディスクを続けて使用する場合は,オフラインにする必要はありません。
(9) 論理ホスト環境定義ファイルのインポート
実行系ノードからコピーしたエクスポートファイルを,待機系ノードに反映させるためにインポートします。なお,待機系ノードでは,インポート時に共有ディスクをオフラインにする必要はありません。
手順を次に示します。
jpcconf ha import -f lhostexp.txt(jpchasetup import -f lhostexp.txt)
ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf ha importコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf ha importコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している章を参照してください。jpcconf ha list -key all(jpchasetup list all)
実行系ノードでjpcconf ha list(jpchasetup list)コマンドを実行したときと同じ内容が表示されることを確認してください。(10) クラスタソフトからのPFM - Agentの登録解除
クラスタソフトから,論理ホストのHTM - Agent for NASに関する設定を削除してください。
設定を削除する方法は,クラスタソフトのマニュアルを参照してください。
(11) PFM - Managerでの設定の削除
PFM - Managerから,アンセットアップするHTM - Agent for NASに関連する定義を削除してください。
手順を次に示します。
jpctool service delete -id サービスID -host jp1-hal -lhost jp1-ha2(jpcctrl delete サービスID host=jp1-ha1 lhost=jp1-ha2)
サービスIDには削除するエージェントのサービスIDを指定してください。