インスタンス環境を更新したい場合は,インスタンス名を確認し,インスタンス情報を更新します。インスタンス情報の設定は,PFM - Agentホストで実施します。
更新する情報は,次の表であらかじめ確認してください。
表2-9 HTM - Agent for NASのインスタンス環境更新の可否(Windowsの場合)
項目 | 説明 | |
---|---|---|
destination_address | VLAN使用時 | この値は更新できる。NASシステムの管理ポートの実IPアドレスを指定する※1。この項目は必須。 |
VLAN未使用時 | この値は更新できる。NASシステムのNICの固有IPアドレス※2を指定する※1。この項目は必須。 | |
portnumber | この値は更新できる。NASシステムの情報収集で使用するポート番号を指定する。必ずデフォルト値(20265)を設定すること。この項目は必須。 | |
detour_address | VLAN使用時 | この値は更新できる。NASシステムに設けられている別の管理ポートの実IPアドレスを迂回路として指定する※1。この項目を未設定の状態にしたい場合は,スペースを指定する。 |
VLAN未使用時 | この値は更新できる。NASシステムに設けられている別のNICの固有IPアドレス※2を迂回路として指定する※1。この項目を未設定の状態にしたい場合は,スペースを指定する。 | |
detour_portnumber | この値は更新できる。NASシステムの情報収集で使用するポート番号を迂回路として指定する。迂回路を設ける場合は,必ず20265を設定すること。この項目を未設定の状態にしたい場合は,スペースを指定する。 |
表2-10 IPアドレス表記形式および入力例
指定するIPアドレス | 表記形式 | 入力例 |
---|---|---|
IPv4アドレス | 10進数ドット表記 | 192.168.123.123 |
IPv6アドレス | 16進数コロン表記 | 2001::225:b3ff:fece:1111 |
インスタンス名を確認するには,jpcconf inst list(jpcinslist)コマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを使用します。
インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。
jpcconf inst list -key NAS(jpcinslist agtn)
設定されているインスタンス名がNS21の場合,NS21と表示されます。jpcconf inst setup -key NAS -inst NS21(jpcinssetup agtn -inst NS21)
ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf inst setupコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf inst setupコマンドを非対話形式で実行する手順については,「2.1.4 HTM - Agent for NASのセットアップ手順」の「(2) インスタンス環境の設定」を参照してください。なお,jpcconf inst setupコマンドを非対話形式で実行する場合,手順4の作業は不要です。コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。