Tuning Manager - Agent for Network Attached Storage

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3.4.1 パフォーマンスデータの格納先の変更

ここではパフォーマンスデータの格納先の変更方法について説明します。

この項の構成
(1) jpcconf db define(jpcdbctrl config)コマンドを使用して設定を変更する
(2) jpcsto.iniファイルを編集して設定を変更する(Storeバージョン1.0の場合だけ)

(1) jpcconf db define(jpcdbctrl config)コマンドを使用して設定を変更する

Storeデータベースで管理されるパフォーマンスデータの,次のデータ格納先ディレクトリを変更したい場合は,jpcconf db definejpcdbctrl config)コマンドで設定します。Storeデータベースの格納先ディレクトリを変更する前に収集したパフォーマンスデータが必要な場合は,jpcconf db definejpcdbctrl config)コマンドの-moveオプションを使用してください。

注※
Storeバージョン2.0使用時だけ設定できます。

jpcconf db definejpcdbctrl config)コマンドで設定するオプション名,設定できる値の範囲などを次の表に示します。

表3-9 パフォーマンスデータの格納先を変更するコマンドの設定項目(UNIXの場合)

説明 オプション名 設定できる値(Storeバージョン1.0)※1 設定できる値(Storeバージョン2.0)※1 デフォルト値※2
パフォーマンスデータの保存先ディレクトリ sd 1~127バイトのディレクトリ名※3 1~214バイトのディレクトリ名※3 /opt/jp1pc/agtn/store/インスタンス名
パフォーマンスデータのバックアップ先ディレクトリ bd 1~127バイトのディレクトリ名※3 1~211バイトのディレクトリ名※3 /opt/jp1pc/agtn/store/インスタンス名/backup
パフォーマンスデータの部分バックアップ先ディレクトリ pbd 1~214バイトのディレクトリ名※3 /opt/jp1pc/agtn/store/インスタンス名/partial
パフォーマンスデータを退避する場合の最大世代番号 bs 1~9 1~9 5
パフォーマンスデータのエクスポート先ディレクトリ dd 1~127バイトのディレクトリ名※3 1~127バイトのディレクトリ名※3 /opt/jp1pc/agtn/store/インスタンス名/dump
パフォーマンスデータのインポート先ディレクトリ id 1~222バイトのディレクトリ名※3 /opt/jp1pc/agtn/store/インスタンス名/import

(凡例)
-:設定できません。

注※1
ディレクトリ名は,Storeデータベースのデフォルト格納先ディレクトリ(/opt/jp1pc/agtn/store/インスタンス名/)からの相対パスか,または絶対パスで指定してください。

注※2
論理ホスト運用の場合のデフォルト値については,「/opt/jp1pc」を「環境ディレクトリ/jp1pc」に読み替えてください。

注※3
指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白です。
; , * ? ' " < > |

(2) jpcsto.iniファイルを編集して設定を変更する(Storeバージョン1.0の場合だけ)

Storeバージョン1.0使用時は,jpcsto.iniを直接編集して変更できます。

jpcsto.iniの設定項目

jpcsto.iniファイルで編集するラベル名,設定できる値の範囲などを次の表に示します。

表3-10 パフォーマンスデータの格納先の設定項目(jpcsto.iniの[Data Section]セクション)(UNIXの場合)

設定項目 ラベル名 設定できる値(Storeバージョン1.0)※1 デフォルト値※2
パフォーマンスデータの保存先ディレクトリ Store Dir※3 1~127バイトのディレクトリ名 /opt/jp1pc/agtn/store/インスタンス名/
パフォーマンスデータのバックアップ先ディレクトリ Backup Dir※3 1~127バイトのディレクトリ名 /opt/jp1pc/agtn/store/インスタンス名/backup
パフォーマンスデータを退避する場合の最大世代番号 Backup Save 1~9 5
パフォーマンスデータのエクスポート先ディレクトリ Dump Dir※3 1~127バイトのディレクトリ名 /opt/jp1pc/agtn/store/インスタンス名/dump

注※1
  • ディレクトリ名は,Storeデータベースのデフォルト格納先ディレクトリ(/opt/jp1pc/agtn/store/インスタンス名/)からの相対パスか,または絶対パスで指定してください。
  • 指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白です。
    ; , * ? ' " < > |
  • 指定値に誤りがある場合,Agent Storeサービスは起動できません。

注※2
論理ホスト運用の場合のデフォルト値については,「/opt/jp1pc」を「環境ディレクトリ/jp1pc」に読み替えてください。

注※3
Store DirBackup Dir,およびDump Dirには,それぞれ重複したディレクトリを指定できません。

jpcsto.iniファイルの編集前の準備

  1. jpctool db backupjpcctrl backup)コマンドでStoreデータベースに格納されているパフォーマンスデータのバックアップを採取する。
  2. jpcsto.iniファイルの編集手順」に従ってStoreデータベースの格納先ディレクトリを変更する。
  3. jpctool db restorejpcresto)コマンドで変更後のディレクトリにバックアップデータをリストアする。

jpcsto.iniファイルの編集手順

手順を次に示します。

  1. PFM - Agent のサービスを停止する。
    ローカルホストでPFM - Agentのプログラムおよびサービスが起動されている場合は,すべて停止してください。
  2. テキストエディターなどで,jpcsto.iniファイルを開く。
  3. パフォーマンスデータの格納先ディレクトリなどを変更する。
    次に示す網掛け部分を,必要に応じて修正してください。
    [図]
    注意
    • 行頭および「=」の前後には空白文字を入力しないでください。
    • 各ラベルの値の「.」は,Agent StoreサービスのStoreデータベースのデフォルト格納先ディレクトリ(/opt/jp1pc/agtn/store/インスタンス名/)を示します。格納先を変更する場合,その格納先ディレクトリからの相対パスか,または絶対パスで記述してください。
    • jpcsto.iniファイルには,データベースの格納先ディレクトリ以外にも,定義情報が記述されています。[Data Section]セクション以外の値は変更しないようにしてください。[Data Section]セクション以外の値を変更すると,Performance Managementが正常に動作しなくなることがあります。
  4. jpcsto.iniファイルを保存して閉じる。
  5. Performance Managementのプログラムおよびサービスを起動する。

注意
この手順でStoreデータベースの保存先ディレクトリを変更した場合,パフォーマンスデータファイルは変更前のディレクトリから削除されません。これらのファイルが不要な場合は,次に示すファイルだけを削除してください。
  • 拡張子が.DBであるすべてのファイル
  • 拡張子が.IDXであるすべてのファイル

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